2024年ハロパ感想文
クオリティがすごかった。
私はもうRevoさんが作品を発表するときの価格設定は、本当にそれだけの価値があって、それだけのお金がかかった作品であるのだと、そしてRevoさんは決して私たちの期待を裏切らず、絶対にお金を出させたことを後悔させない覚悟と責任を持ってその金額を提示してるのだと信頼してるから、最初っから「一般席2万円」と言われても、「そんなにお金がかかるほどのライブを用意してくれたんですか!?!?!?!?!?」って気持ちしかなかったんだけど、やっぱり終わったいま、感じるのはいつもの如く、「2万円じゃ安く…ない……??(呆然)」という感想だった。
2万円のものを用意するって、すごいよ。
芸術作品で重要なのはさ、それを作る過程でどんだけお金がかかったか、とか、作品の物理的完成度であるとかよりも、鑑賞者が受け取った「感動体験」にあると思うのね。
そういう点で、私はRevoさんに裏切られたことがない。いつだって私はRevoさんの作品で最高な感動体験をさせていただいている。
いつも目新しい。「もう見た」が無い。まったく退屈させず夢中にさせてくれて、夢中になれたからこそ得られる感動がある。
いつだって私は学ぶ側。Revoさんの世界を覗かせてもらってる。それはとても興味深くて美しくて含蓄深くて暖かくて優しくて厳しくてなぜかその世界を覗くと、私は力強い肯定を受けた気持ちになる。
幼い、まだ自分の歩む道を知らない私にとっては人生の「こうありたい」という道標だったし、もう向かう先と道を見つけて挫けそうになりながらも歩き続けている私にとっては孤独にならないための星空のような。
Revoさんのお人柄が全面に顕れていて…。いやそれは今回のハロパに限った話では全くなくて常々そうなんだけど……。
そんな精神面の話じゃなくてさァ!!!もっと物理に沿った今回のハロパの感想を言おうよォ!(軌道修正)
まず全楽曲がすげぇ。
全楽曲まじでエモい。
Revoさんの作る曲の全てが良い。
その上で歌がうめぇ。
まじでうめぇ。
腰抜かすほどうめぇ。
圧倒的歌唱力に横っ面を張り倒され続けた。
綿密なリハーサルと、完成形が明確な歌唱指導がおそらくそこにはある。
参加メンバーの方々の絶対的な実力…。
クオリティを担保させながらもライブならではのその瞬間瞬間の熱さやパッションがしっかりと乗った歌声のシナジー効果がやばい。
そして圧倒的生演奏。
ギター2本、ドラム、キーボード、ストリングス、クワイヤ。今回の伴奏チームは小編成ですが、どれもCD音源にないライブアレンジとギャンッギャンに鳴らす音があって、つい歌唱のほうに意識が向きがちなところふとしたところであまりに伴奏が良すぎて背後からも拳を食らう。
さらにダンサーさんが織りなす情緒豊かな舞台表現……。
私、絵馬コンから本当に手放しでダンサーさん達が大好きになりました。(遅くてすみません…)
絵馬コンのとき、ほんとにダンサーさんだけを見に行く日があったくらい。(嘘かもRevoさんを見に行ってますでもRevoさんの次にダンサーさんを見つめ続けました)
絵馬コンでは最前ドセンが一度あたり、他もかなり最前に近い場所の右側のほうがあたっていたんですが、もうその時は本当にダンサーさんを食い入るように見つめました。本当に素晴らしい表現を繰り広げてくれてた…。絵馬コンの写真集でダンサーさんの写真楽しみにしてたけど、全然なかったね…😭
Revoさんの曲は全て物語性があって、つまり歌うこととセットで、芝居がある。
お芝居と歌がセットになっているジャンルとしてミュージカルがあるけれど、ミュージカルは「芝居」がメインで、芝居表現のなかに歌があるっていう感じなのだけど、Revoさんの場合はあくまで「楽曲」がメインで、曲を盛り上げるために芝居がある。
そんなジャンルなものだから、Revoさんの作るライブにおいてダンサーさんとは、メインのボーカリストをより華やかにするための舞台装置のみではなく、「物語」のための舞台背景になったり、エフェクト表現になったり、象徴表現であったり、役者のように人物として登場したりと本当に多種多様で。
この力あるダンサーさんがいらっしゃるおかげで、近年はさまざまな舞台の小道具や背景美術がなくても様々なことが表現できるようになっていて。
そんなダンサーさんの一つ一つの表現が本当にすごくて!!!!!!
今回のハロパでも大変すごくて!!!!!
そして考え抜かれたライティング……。
ライティングへの意識って自覚的にはそんなにないから、なにを褒めればいいのかわかんなくなるのだけど、私があれだけ眼前の光景に夢中になった要素として絶対的にライティングが担ってる部分って超おおきいはずで!!
ライティング、エモかったです…。
そして考え抜かれて創意工夫が凝らされまくった舞台演出………。
ボーカルの芝居やダンサーの表現、ライティングもぜーーーんぶ含めたのが「舞台演出」なわけだけど、とりあえずいま取り上げたもの含めて全てが!!!本当にすごい。
正確にはNeinからなのかな?
明らかになんかすっごい力のある演出家の方がプロジェクトメンバーに加わったのを感じる…。
進跡を経て、絵馬コンですっっごい実感したんだ。まじで、よく考えられてるしセンスがめちゃくちゃ良い。
衣装美術もすごいセンス良くなってて、めっちゃ嬉しい…。衣装美術にお金が割けられるようになったのめちゃくちゃ嬉し〜〜〜!!
あと絵馬からなのかな??文字のデザイン…。
タイポグラフィーのデザイナー、まじで力ある人、来ましたよね…。
まじで驚く。センス良すぎ。だれ???
ほんとすごいと思う。
今回新曲の歌詞表現のひとつの「視線」の部分マジで怖かったですよね。
そんで今回、かなりの早着替えが要求されてて、とんでもなく大変な裏方現場だったんじゃないかと思う。
衣装スタッフさんの技術とか経験とかがあってこそのライブだったというか…。
で、音響!!!
これもまた……私の想像が及ばないのだけど……。とんでもなく緻密なことをさせられているのでは…??
細かくエフェクトつけたりその瞬間ごとにマイクの音量調節したりなんだり…。
なんか素人じゃ「いやいやご冗談をw」ってなるようなことさせられてる予感がする。
ありがとうございます。ありがとうございます。
あまりにも総合芸術すぎる、ライブ。
そんで、Revoさんの作る楽曲って…すごく高度じゃない…。
すっごい難しいことを…細かいパズルのように繋ぎ合わせて…表現されてるから…。
本当に全ての人が手を取り合って、自分のポジションをまっとうして、沢山の人、沢山のポジションが上手く噛み合って、成立するライブ。
たーーーーーーーーーーのしーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(観客のクソデカ声)
楽曲、たった一つの楽曲のみでもう本当に完成してるんだよ、Revoさんの曲。
まずなにより全ての前提として「曲が良い」の。
その上で、Revoさんはライブを総合芸術として昇華してくれてて……。
ライブが完全に「作品」になってて………。
そりゃ……おいそれとライブ…コンスタンスにできないよね…みたいな…。
Revoさんの頭には音楽が溢れていて。
なにより音楽を作るのが楽しいのだと思うのだけど。
大好きな音楽で、Revoさんは沢山の自己表現を見せてくれて。
たぶんRevoさんにとって音楽って無限に存在するから、なにかを誰かに聞かせるためには支柱が必要で、それに沿って音楽を作ることで他者に聞いてもらえる、みたいな過程もあるんじゃないかと勝手に想像してることを話すんだけどさ。
音楽においてRevoさんは自由すぎるから、なんらかの制約を置いとかないと選択肢がありすぎる的な。
それだけじゃなく、Revoさんのなかに「物語を描きたい」ていうのもあって、Revoさんは音楽で物語を描くことを選んだわけで。
音楽はすでにRevoさんのなかに無限にあるから、「"物語を描く"、とは。」ということがずっとRevoさんの命題なんだろうなって。
私も。私も「物語」が大好きなんです。
物語が大好きで、人が大好きだ。
私はただ「あれもラブ。これもラブ!」って感じで消費者または当事者として物語を味わったりなんだりするだけの人間だけど、Revoさんは表現者だった。
"物語"を愛している人が描く"物語"ほど最高な物語、ってない。
「"物語"ってなに?」っていう哲学的問いが存在するんだけどさ。国語辞典に載ってる意味じゃないところで話が展開されてるんだけどさ。
"物語"(国語辞典に載ってる意味じゃない)を愛してる人が描く"物語"(国語辞典に載ってる意味じゃない)ほど最高な物語(国語辞典の意味)、ってない。
本当にそうして、「"物語"とは」を模索して、仮定しては実践して、象られた全てが積み重なり、一つの「"物語"とは」がRevoさんのなかで定義付けられたことを表現するライブだったように思う。(それ自身がなにより"物語"なんだよね)
これがSoundHorizonの20周年か。
じゃあ40周年はどうなってるっていうんだ…。
なんにも想像できない。Revoさんが作り出すものってずっとそう。
Märchenで一回、なんか到達感を私は感じたわけで、これを超える作品ってどうなんの??ある???って思ってたのに、Neinでまた後ろにぶっ倒れたし。
Nein以上の表現ってなに??ある??なに????って気持ちだったのに、絵馬でひっくり返った。
私にRevoさんの見ている世界は見えない。
でもRevoさんは作品を通して見せてくれる。
その感性に触れさせてくれる。共有してくれる。
それがたまらなく嬉しい。
無限の音楽を持ってる人がさ、"物語"という支柱をもって紡ぐ音楽ってどういうもんだと思う?
そりゃもうすんごいよ。
私は…音楽センスが乏しくて…Revoさんがどんだけすごいことしてても…それがわかんなくて…。ただ「この曲良すぎる〜〜〜〜!!!」って表面的な消費しかできなくて……本当に……アレなんだけど……。
でも素人の耳と感性でも、圧倒させられて感動するんです。
感性が鋭い人が聞けば、そりゃもう。そりゃもうなんですよ。
でも感性や音楽知識がないトーシロの肩をも鷲掴みにして沼らせる圧倒的"力"があるんです。
そんな素地が豊かにあるなかでさ、ライブ、「ただ音楽をリアルでみんなで楽しむ!」「ちょっと音楽の物語をわかりやすく視覚的表現に落とし込んどく!」みたいな、だけでもいいところを、こんな…こんなさあ…ッ
すげーよ…。
Revoさんはほんとすげー…。
Revoさんが20年かけて身に付けた"すごさ"が惜しみなく表現されたライブだった。
20年の軌跡を全力で私たちに見せてくれたというかさ…。
1日目は、これまでサンホラを追ってたからこそ「ウワーーーーーーーッッッ(死)」ってなるセトリだったように思うけど、二日目はなんか、「過去の楽曲いまだったらこうする」を全力で見せつけられたっていうかさ…。令和のサウンドホライズン…。
サンホラ初めましての人を全員、24日のライブに呼びつけたかった…。見せつけたかったな…これを…。そんなライブだったな…。
これ全部一人の人が作曲したんですか!?
その人やばくない!?
ド天才すぎる!!!!!!!!
様々な葛藤と自己否定と苦渋が山ほどあったんじゃないかと思う。
思うように自己肯定ができない悔しさや苦しさ。そのなかで足掻き続けるのは意地というか。
Revoさんにとってローランたちファンって決して己の自己肯定のみに寄与した存在じゃないと思うんだ。
宮崎駿さんのように「大人はみんな無知蒙昧な馬鹿ばっか」って言い捨てることも出来るんだ。
Revoさんの作品のこだわりや努力やメッセージをRevoさんが思うように受け取れたファンって、もし居たとしても一握りくらい(もいないくらい)だろうし。
でもRevoさんはかなり早い段階でそんな愚かなリスナーを許してくれて受け入れてくれて、己にとって否定材料となる「リスナーの不理解」に注目せず、ファンの温かな部分ばかりをピックアップしてくれたというか…。
それでも私たちを見つめ続けてくれたというか…。
私たちを貴方の自己肯定感に入れてくれたというか…。
Revoさんはハロパ最終日の最後で、「君たちが居たから今がある」って言ってくれたけど、私たちを貴方の前に居させてくれたのは貴方というか…。
私たちの目の前に居てくれてありがとう…。
私たちを視界に入れてくれてありがとう…。
と…私は思う……。
別段、どちらか、という話ではなく、本当に相互作用であり、お互いにベクトルが向いたからこそ今があるのは本当なのだけど、
なんというか…。Revoさんを応援するって行為自体は簡単じゃん?
お金の浪費先を取捨選択して受け取って消費して喜んで楽しんでたらそれでいいだけだからさ…。
でも生み出す側の努力や苦しみって…。
私たちは簡単なことしてたら20周年迎えられたよ。
20周年を迎えさせてくれたのは、Revoさん、この人に他ならないというか……。
ありがたいなぁ……うれしいなぁ……。
Revoさんが私たちを前にして笑ってくれているってだけで、なんかもう全てが良くなるね。
全てが良い!!!!!!
素晴らしい時間だった。
Revoさんがいっぱい笑ってたのを見れて良かった。聴けてよかった。Revoさんの素笑いの声を子守唄にしてぇ。面接んときとか苦しい局面で流してぇ。
これからも命続く限りRevoさんが創作活動を続けてくれて、ファンとの交流を楽しんでくれるといいな。これからもRevoさんに様々なものを見させてほしいな……。
いろんな驚きと喜びと感慨深さと嬉しさとなどなど等等がいっぱいつまった2Daysでした。
心の底からRevoさんを推した年月があるからこそ感じられる感動がここにあった。
一日目はちょっと恥ずかしさが勝っちゃって「ありがとーー!!!」って叫べなかったのが悔しかったから、二日目は頑張ってたくさん「ありがとーーー!!!」って言えたのも嬉しかった。
ありがとうって言わせてくれてありがとう。