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APDの私が困っていること Part1

こんにちは、ミソです。
この記事を見つけてくださってありがとうございます。

私はAPD(Auditory Processing Disorder / 聴覚情報処理障害)と診断され、特定の環境下での聞き取りを苦手としています。

残念ながら、APDの認知度はまだまだ低く、当事者が具体的にどういうことに困っているのかを知る機会が少ないのが現状です。

特に学校や職場で配慮を求める場合、どんな症状でどんなことに困っているのか知ってもらう必要があります。
日常生活でも、家族や親しい人には知っておいてもらった方が良いこともあるでしょう。

今回は、一当事者である私の困りごとをまとめてみたいと思います。

APDの私が困っていること

ひとまず思いつく限りのことを列挙していきます。

  1. 飲食店での会話

  2. 混雑した場所での会話

  3. 駅・電車内での会話

  4. 自家用車内での会話

  5. 料理や水仕事中の会話

  6. 小さな声の人との会話

  7. 早口な人の会話

  8. 低い声の人との会話

  9. 口頭での指示

  10. 聞きながらメモを取る

  11. 電話

  12. マイクを通した声の聞き取り

  13. 特定の状況下でのテレビ視聴

  14. 字幕のない動画の視聴

ざっとこんな感じでしょうか。パッと思い浮かぶだけでもこれだけあるんですね…。書いている本人もびっくりです。
具体的に説明したいのですがあまりにも数が多いので、何回かに分けて紹介していきますね。

今日は1〜5についてお話しすることにしましょう。

1. 飲食店での会話

これは本当に困ります。複数の会話が飛び交い、食器のカチャカチャする音も混じり、私の脳内はぐちゃぐちゃ…。

もう居酒屋なんて最大の敵です。居酒屋で人数の多い飲み会とかになると、半分も聞こえていません。とりあえず周りに合わせて笑うだけ。何が面白かったの!?どんなネタが披露されてたの!?と気にはなっても、何度も聞き返さないといけないし、言い直してくれた言葉まで聞き取れないことが多いので、完全に諦めモードです。つらい…。

同期とめちゃくちゃ仲が良くてしょっちゅう同期会を開催していたのですが、それも結構大変だったりするんですよね。大好きな同期に会いたいし、話したいことは山ほどあるのに、耳の酷使による疲労感と、聞こえなかったことに対する孤独感がすごくて…。お誘いを受けると嬉しさ半分、躊躇い半分って感じになってしまいます。優しい同期のみんな、ごめんよ。でも同期会は大好きだからまた誘ってくれたら嬉しいな。

私は聴覚過敏もあって、小さな子どもの叫び声や赤ちゃんの泣き声が苦手です。子どものことは大好きで、基本的にはずっとニコニコ見守って街中で勝手に癒されていますが、急に大きな声を出されると時々顔をしかめてしまいます…。
公共の場で大泣きする子どもを必死であやし、早く泣き止ませようと焦っている親御さんのことを思うと「大丈夫ですよ〜、気にしてないですよ〜」とアピールしたいくらいなのに、私の耳は辛がるんですよね…。なんてこった。
そのため、土日のフードコートファミレスなどの家族連れが多い場所はかなりきついので、最近行くのを避けるようになりました。安くて美味しいファミレス最高なのに…。うーん。

2. 混雑した場所での会話

人の多いお店イベント会場なども、飲食店と同様に苦手です。
お客さんの声や、呼び込みをする店員さんの声、店内BGMにレジの音…。とにかくいろんな音に溢れているのがお店ですよね。私は、普通にスーパーに買い物に行くだけでもどっと疲れます。なるべく混雑していない時間を狙ってはいますが、それでも疲れてしまいます。特に人の多い週末などに出かけた後は、家に帰るなり崩れるように寝落ちします。

私は関西に住んでいて、友人とのお出かけといえば梅田に行くことが多いのですが、まぁ梅田は正直ヤバイですね。人、人、人。雑踏の中での会話は本当に難しい。近くで話さないと分からないので、多分めっちゃ距離感近いヤツになってしまっています。不快に思わせてたらごめんなあ。

3. 駅・電車内での会話

人の多い大阪駅などはもちろんのこと、乗り入れ路線が少ない駅でも、電車の音が聞き取りの邪魔をするのでかなり厳しいです。アナウンスも断片的にしか聞き取れません。会話は基本ずっと「えー?」と言っています。相槌が一定の時は、大体聞こえていません。忍法ごまかしの術。

乗車時も、土日などで人が多く会話もちらほら聞こえるような車内はほぼアウトです。平日の昼間など、人が少なく静かな時間帯でも厳しい時があります。私は聴覚過敏のせいで電車の音が苦手なので、一気に聞こえづらくなります。

相手「どこの駅で降りるっけ?」
私「うん、そうだね!」
とかしょっちゅうです。すみません…。

4. 自家用車内での会話

これも意外と苦労します。走行音が邪魔をしてくるんです…。高速道路トンネル内はほぼ聞こえていません。車内で流れている音楽も断片的にしか聞こえなくなります。多分聴覚過敏で、周りの音の影響を受けやすいからだと思います。

ただ、自分が後ろの席に座っている時は、前の席の声が聞き取れないけれど、最前列(運転席・助手席)にいると、後ろの人の声もまだ拾いやすくなります。助手席に座らせてくれるとありがたいです。

5. 料理や水仕事中の会話

ダメなことが多いですね。作業の種類にもよりますが、フライパンで炒め物をしていたり、食器洗いをしたりする時は特に難しい…。
自分がする時だけではなく、私がやっていなくても家族がやっていると難しくなることがあります。




いかがでしたでしょうか?

おそらく、APDではない人でも、上のようなシチュエーションでは聞き取りにくいと感じることもあるはずです。
ただ、APDの場合は、聞き取りにくさのレベルがAPDではない人よりも高いと考えていただけたらいいのではないかと思います。

また、ここで紹介している内容はあくまでも私個人の症状です。
全てのAPDの人に当てはまるわけでもなく、同じ症状を抱えていても聞こえの度合いは人によって異なりますのでご注意ください。

次回の記事では6〜10について説明しますので、そちらもあわせて読んでいただけたらとっても嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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