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河川敷不倫
こんばんは。
夜、河川敷にいる人は、大抵2つに分かれますね。
1人でいるか、
2人でいるか、
です。
まあ1人の人は大概走る人で、
2人でいる人たちは友人や恋人とだべっているのが大半ですね。青春、万歳。
私、高校時代からずっとジョギングだけは唯一続けているのですが、夜なんですよね走るのは。日中走って焼けたくない。それでまあ河川敷っていうのは、特に夜は、大変愉快な人が集うんですよね。
今日そこで遭遇した人たちを紹介します。
まず1人目です。
通常私は音楽を爆音で聴きながら走るのですが、ふと後ろから叫び声のようなものが聞こえたんです。
イヤフォンに勝るのでだいぶ大きい声なのです。
慌てて後ろを振り返ると、上裸のお兄さんが全力で歌を歌いながらこっちに向かって走っていました。
幸い、河川敷でも上と下で走る場所が分かれていて、私は下で彼は上だったので良かったのですが。
いや、良くないんですよ。
まさに私は彼と握手をしたかった。
ありがとうと伝えたかった。
というのも、悩みが吹っ飛んだからです彼のおかげで。
走っているとき、何を考えますか?
私は大概アイデア降臨を願いつつ、悩みを自分なりに消化しつつ、なのですが、
ちょうどどっちも上手くいかず、「OH MY LITTLE GIRL」で尾崎豊に温めてもらうしかなかったときに、彼が現れたんですよ。
彼のその、走りながら歌うから、どことなく女々しく感じる歌声なのに、正々堂々走る姿になんか、ギャップが凄くて、思わず笑ってしまったんです。
実際のところ私も多摩川で気持ちよく歌ってることあるんですけどね。
歌と、ダンスは人を解放しますね。
はあ、踊りたい。
もう1組は、怪しい男女です。
まず、見つけてしまったのは、ママチャリ。
放置されていた。
しかもあの、チャイルドシートみたいなのが付いているやつ。
嫌な予感がしましたね。
思わず近くのベンチをちらっと見てみたら、
ベンチには男女が仲良く2人。
もう1つ近くに男物のマウンテンバイクみたいなのが止まっている。
あーあ。
ママ。
ママ、、、、!
多摩川で不倫て。
なんか、街灯もないし、人もいないし、こそこそしてないというか
広いのに、暗いせいで、夜だから周りには自分らしかないくて気が付かないから良いけれど。
でも夜が明けたら
その関係性はぽつんと孤立していて、それにやっと気づく。
そうやってあいつらは世間から見放されればいいですよ。妖怪だよ、もう。同じ人間にしないでくれ。
いや、妖怪にも失礼である。
妖怪は不倫なんてしないよ。
不倫は、ダメです。これはもう、だめです。
これに異論ある人は、ぜひ。
でも見る分には面白すぎるので、
許します。
そういえば、アラサーお姉さんと飲みに行く機会があったのですが、
彼女、不倫した過去を堂々と語っていたなと。
どうしてそんなことをヘラヘラしながら言えるのか、半ばもう不思議で、眠たいのもあって、ただ呆然と、眺めておくしかなかったですね、あのときは。
とまあ、楽しいですね、夜は。
夜の道は、昼の道よりもなんとなく、ずっと長く続いている感じがするので好きです。
いつか、違う場所に行けるんじゃないかと。
今日も私は夜を走ります、世界中の不倫がなくなることを願って。