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こんなもんか

酔っ払っている



前々から来たかった、外で飲める焼肉屋へ後輩を誘って来た。


私の周りの友人は、もうパートナー探しを終えている。


私だけか


未だ人を愛せないでいるのは.



まだ、人の愛し方を知らないのは


彼はバイトがあるらしく、30分前に帰った。


そして私は今、ハイボールと一緒にいる。


結局、私は独りなんだなあと

先輩という立場を利用する卑怯なやつである


ごめんよ、付き合わせて。こんな人間に

そばにいてくれる人間はいない。




いないのだ。


咳をしても一人



を体現している20歳女である


こんな哀れなことがあるだろうか。



いま現在、愛する相手がいる君たちは、十分に相手を愛するがいい。




世の中の20歳の女性は、一体どういう生活を送っているのだろうか。



どんな野心を抱いて 

どんな夢を見ていて

どんな人に恋をして


どんな人生を送っているのだろうか




つくづく、自分の人生がくだらなく感じる



その場限りの対応をして

流されるままに動いて

すぐにどこかに消えてしまうような人に恋をして、



私の人生は一体なんなのだろうか


何のために生まれて来たのだろうか



誰も愛せない自分に、将来は有るのだろうか



よくないよな。


解決のしようがないんだもの。



家に帰るまでに、2人の男性が私に声をかけた。


別に相手にとっては下心でもなんでもいいのだけれどただ私は話し相手がほしかった。


女性性で生まれてよかったなと思う瞬間である。


1人目は、先輩と一緒に合宿で関東へ来ていて、お持ち帰りしようと!決めた感じの男性である。



そんなくだらないゲームに使われてたまるかっつーの。


彼1人を私の目の前に置き去り、2人の男性はニヤニヤしながら去っていった


兵庫県出身の彼は、たくさん話をしようとするが、特に私に興味はないんだろあなあと思いつつ。

ただ、私が女ってだけで。人間としてではなく、ただのそこらの女だと見られている。



不快だ。


なんか、話が面白くないんだよ。


しかもその貧乏ゆすり、腹立つんだよ。



帰っちゃうよ?とか鎌をかけられたが、別にタイプでもないっつの。


全てにおいて私の嫌いな要素をもっていた



帰れ。とっとと私の目の前から立ち去ってくれ。



私は、月曜から夜更かしを見に来たんだと一点張りである。


完全にただ酔っ払って男からの声掛け待ちの女だと見下されている私は、話をするのも嫌になった



¥1000払って彼は帰って行った


不快にさせたのだから¥10,000払えよとか内心思いつつさよならを告げた


こんな奴しかこないかー、


もっとその場限りの。人生の話とか、くだらない話をしたいのになあ


閉店時間が近くなり、諦めた


今日も私は自分の足で、自分の意思で、自分の家に帰る。


あゝ、これが人生である


こんなもんである



10分に1回ほど、電車が通り過ぎる 


心地いい



乗っていない電車の通り過ぎる音、気持ちが良い。



こんなもんか


お会計を終えて、1人、帰路につく。


こんなもんだよ、と自分を慰める


おぼつかない足どりで、家を目指す。



ふと、誰かが私に声をかけた。


お姉さん、大丈夫ですか、だと。


大丈夫だわ!舐めんな!と。


ロン毛のお兄さんだったな。


たまぶくろ(YouTuberです)みたいな


あれ?インタビューは?みたいなそんな印象しかない。


実家住みです残念でした〜とか言って煽った



彼はどういう意図で、私に話しかけたのだろうか。



ただ単に、私が車に轢かれないようにっていう意思だけで話しかけるような男性がこの世界にいるとは思えない私は捻くれている



失礼なことをしたかなあと、反省した


自分がそんなちどり足で帰ってるとは思いもしなかった


私は自分で帰るからと、一丁前に言い払って帰る


「女」としてみられることを私は嫌がる


けれど、男性を「男」として私も見ているではないか。




数分前に何人かに、会えないの?というような趣旨のLINEを送った返信を見てみる。


こんなもんか、


そんな暇じゃないよな


みんな、ちゃんと人生生きてるんだよ



こんなもんか、と諦めたのが、大人である。


なんか1人でいたくないけど、1人でいるしかない



そんなようなのが大人なんだろうな



もう、私は酔っ払っちゃいけないんだ



と,自戒する



おやすみなさい





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