心のSOSに気付くってむずかしい
私は頭痛薬の飲み過ぎで薬物乱用性頭痛になったことがあります。休職する前は朝昼晩バファリンを2錠ずつ飲んでも、内科の頭痛予防薬を飲んでも全く改善しなかったのに、休職した途端にぱっと痛みがなくなりました。
頭痛が治らないのはお医者さんとの相性が悪いのが一因だと思い、病院を2、3度変えたりもしました。整体や怪しい1回1万円の自称"頭痛専門院"にも通い、ヨガや食事法も試しましたが、どれも効かず。
内科医からは「(薬が効かないなら)精神的ストレスが原因だろうね」と言われていました。
お局対応と新しい業務を覚える負担に加えて、新人育成、コロナ対応など色々重なってオーバーワークになっていました。
でも、
・転職したばかりだから尚更、休まずきっちり仕事をこなしたい
・たかが頭痛で休むほど私はヤワじゃない
・頭痛くらい薬で治るだろう
と思い、自分の心の声を軽視してしまっていました。周りの社員たちもそれぞれ、ストレス性のじんましんや生理不順、睡眠障害を薬で乗り切りながら仕事をバリバリこなしていました。(そこまで仕事>体調で無理しなくても、と今は思う)
そんなこんなで我慢を続けていたら、今度は声が出なくなりました。
逆流性食道炎と過緊張性発声障害という診断でした。胃酸が逆流して喉が荒れ、声帯がキュッと締まって声が出づらくなる感じ。
画像元: https://www.koe-memai-futako.com/speech-therapist#gastric
発声障害は薬でなんとかなるものではないらしく、言語聴覚士さんから腹式呼吸やストローを使った発声練習法を学んだりしてちょっとずつ喉のリハビリをしています。
薬で治らない病気なんだ。と後悔しました。
重症だと注射を打ったりするらしいのですが、私は比較的軽症みたいです。でも、声がかすれたり出づらかったりするというのは日常生活で地味に困ります。
「ちょっと棚の上からアレ取ってほしい!」と言いたいのに初めの一言が言えなかったり、
カフェインを摂取して、無理矢理交感神経を高ぶらせてノドの開きを良くして喋ったり、
会議も雑談中もノドが痛むので、言いたい意見を心の中に押し込んでしまい、時には否定がないことで肯定と捉えられたり。
そこまで悪化する前に対処できたらよかったものを、どうも無理してしまう性分みたいです。不得意や不足をオーバーワークで補いがち。でもそれを繰り返していたら後から体調悪化という形でツケが回ってくるので、追い込むのではなく、無理なく続けられる方法を考える方がいいかもしれないと最近は思う様になりました。
自分の心のSOSに気付くのって、なかなか難しいですね。
そしてここまで書いて思ったけど私、クソ真面目(笑)
私には私のキャパシティがあり、
私の得意・不得意がある。
美味しいご飯を食べて、好きな人と穏やかに暮らせたらそれだけで幸せ。
仕事にのめり込むと「仕事で評価されなきゃ生きている価値がない」とメンヘラ気味に私はなってしまうので、休職終了まであと1カ月の今、もっと自分の事、日常の小さな幸せを大事にして機嫌良く生きていけたらと思います。