TFTロードマップノートブック


本記事の目的

TFTについて
①なにを勉強したらいいかわからない
②どうやって勉強したらいいかわからない
といった少し前の私のようなプレイヤーの悩みを解決する。

対象は初心者帯であり、上記に当てはまるプレイヤーの皆様には是非ご一読いただけますと幸いです。

はじめに

※この章には本記事を読み進めるかどうかの判断に使っていただくためにいわゆる「〇ヵ月で××ランク」といった内容も記載されています。
上を見ればキリがないジャンルであることは重々承知しており、決して自分のランクやそこに至るまでの期間を誇示したいわけではありませんが、どの層の人が書いたのかは情報の取捨選択において必要な要素だと思っているため記載しています。
そういった要素が苦手な方が居ることも理解していますので(どちらかと言えば私も苦手です)読み飛ばしていただいても構いません。






私は前シーズンであるシーズン12の後半からTFTを始め、現在のレートはエメラルド4です。
およそ1か月で目標としていたレートに到達しました。
到達時点での試合数は130試合程で、勝率は55%です。
(エメラルドを目標とした理由は”大体上位10%くらいならちゃんとやってるって言ってもいいでしょ!”というくらいの軽いものです。いざ到達してみたら全然10%じゃなくて若干のかなしみを背負いました)

余談ですが2024年のクリスマスイブの夜に耐久TFTを行い到達しました。
25日の午前3時に狙ったかのように到達し、色々な意味で苦しかったです。

正確には年に2,3戦程度ノーマルをプレイすることがあったためTFTのゲームルールは知っていましたが、本格的にプレイをすると決めたときにネックとなったのは情報収集でした。
先を行く偉大なプレイヤー達が残してくれた解説や統計サイトにより知識を得ていくことができましたが、何を勉強すればいいのかわからない状態であったことはもちろん、それ以前に勉強の方法がわからない状態だったため、それらに辿りつくまで非常に苦労したことを覚えています。

eスポーツアワードでの受賞やシーズンの切り替わりをきっかけにプレイを始める方も居るのではないか、そういった方たちに向けて同じ目線からTFTを見られる新規層としての実体験をふまえたロードマップ的ななにかがあれば役に立つのではないかと思いました。
あくまでも個人の体験に基づくものであるため正解を保証するものではありませんが、現在困っているプレイヤーや未来のプレイヤーの悩みを解決する助けになれば幸いです。
(①どういった内容を②どのように勉強し③どのようにプレイに活かしたか、という要素について触れていくことになるため、構成のガイドや深い知識について触れるものではありません。またTFT自体のゲームルールについても解説を行いません。)

記事の性質上、上級者の方々からすると間違っている部分も多くあるかもしれません。
再現性のために意図的に情報量を絞ってシンプルにしているものもあれば、純粋に間違っている部分もあるでしょう。
「手法」の共有であることから、納得性のためにどういった思考のもとでそれを行ったか、流れも同時に記載することになるため意図せず鼻につく部分もあるかもしれません。
気づいたことがあった場合には時に優しく時に美しくそっと訂正をお願いします。

ロードマップ

エメラルド到達のために私は以下の手順を踏みました。

①”構成”についての座学
②使用する”構成”の選定
(③プレイと振り返り)

「①”構成”についての座学」から詳しく触れていきます。

①”構成”についての座学

まず1番最初に”構成”についての座学を行いました。
これは動画視聴によって行い、使用した動画は以下のものです。

これらの動画を用いた理由は
①意思決定の方法
②意思決定後の動き
を学ぶためです。

TFTを学ぶ際によく見かける座学用の資料は”構成ガイド”です。
プレイをする際の指針になるもので非常に役に立つ情報であると思いますが、”構成ガイド”で理解できることはそのガイドで扱われている構成についてのことのみであるため、頻繁にパッチが入り環境が変化するTFTというゲームにおいては使えるタイミングが限られる知識なのではないかと感じていました。
プレイを始めたばかりの段階では個別の”構成ガイド”より前に、いつでもどのようなパッチでも共通する”TFTの前提知識”を覚える必要があると思い、意思決定の方法と意思決定後の動き=”構成”についての座学をすることにしました。

”構成”という形を成すために必要な要素は”アイテム”と”シナジー”です。
”シナジー”を出すために必要な要素は”駒”であり、その”駒”を用意するために必要となるのは”お金”です。
つまり”構成”とは”アイテム”と”お金”の集合体であり、それらをどのように使うか決め、どのように運用するかの精度で差が出るのではないかと考え、そういった部分の解説をしている動画を探したところ一つ目の動画に出会いました。
非常にためになったため、同投稿者の動画でより一つの項目について詳細に触れているものはないかと探した結果辿りついたものが二つ目以降のものです。
他の投稿者様の解説動画ももちろん視聴していますが、1動画あたりの情報量やその構成、聞き取りやすさなどが私に合っており、良い動画に巡り合えたと思っているためここで共有します。
(今でも自己流で変な癖が付かないように定期的に見直しています)

これらの動画でアイテムによって絞られた”構成”を駒によって決定するという”①意思決定の方法”と、目標とする”構成”に向けてどのようにお金を使えばいいかという”②意思決定後の動き”を学ぶことが出来ました。
それと同時にあまり重要視していなかった(どちらかと言えば構成に後付けするものだと思っていた)”オーグメント”も構成を決めるための要素となり、”アイテム”の次くらいに優先度が高い場合もあることを知ったため”オーグメント”についての座学を引き続き行いました。
これも動画視聴によって行い、使用した動画は以下の物です。

(金オーグメント、虹オーグメント編もありますが、ここでは記事圧縮のために銀オーグメントだけ貼り付けます)

ここまでで”TFTの前提知識”を得ることが出来たと感じたため、次に実際にプレイする”構成”を選定することにしました。

②使用する”構成”の選定

実際にプレイするにあたって使用する構成をいくつか用意しました。
ベースとして用意したものは以下の4構成です。
①ADリロール
②APリロール
③ADfast8
④APfast8
また構成を決める手がかりとしてmeta TFTを使用しました。

構成をクリックすると配置が、
チャンピオンをクリックすると勝率の良いアイテムが見られるため、
プレイ時には常に開いていました。

初心者がTFTをプレイする場合にはOTPを勧められることが多いように感じています。
しかし”構成”を決める要素で最も大きなものが”アイテム”である以上特定の構成に必ず進むことはリスクなのではないかと考え、AD進行とAP進行それぞれでリロール構成とfast8の構成を用意することにしました。

13.2bでは
①ADリロール:(トリスターナ)
②APリロール:ジグス
③ADfast8:(コーキ)
④APfast8:黒薔薇ドミネーター
⑤アーティファクトまたはアドレナリンバースト:ノクターン
⑥個人的に好き:反逆者
の6構成をメインとして用意していました。

meta TFTや各構成の”構成ガイド”を見ながら使用する構成を決めていくにあたり、構成の受けが広ければ広いほどプレイングに余裕が出ることを知ったため、Top4勝率に加え受けの広さも考慮するようにしていました。
実際に多く使用したのはジグスと黒薔薇ドミネーターですが、これは座学した内容に従いショウジンやアイオニック、サンファイアなどを作りながら2ステージを負けたならジグスリロール、勝ったならシルコに進むことができ、途中でアーティファクトを拾えた場合にはドミネーターであるブリッツクランクを経由してオートマタにも行けるという考えのもと選んでいます。
また反逆者についてはAD/APの両アーティファクトアイテムを受けられるという点が個人的に気に入っていて、アカデミー次第ではセンチネルを手なりでカットしながら進行も出来るという理由から選択しています。
ADの元気がないパッチのように見えたため、基本はAPに進むつもりでいながらも、万が一のために戦えそうなトリスターナとコーキを選択し、これらの構成を用意してノーマルで数戦練習しランクを回しました。
(ファイター構成はアイテムの優先度が座学した内容から外れるため難易度が高いと感じたことから除外し、レナータは全体的にセンチネルが枯れやすい環境かつアイテムの要求値が高いと感じたことから除外しています。)
狙い通りジグス/黒薔薇ドミネーター/反逆者のTop4率が良かったので、上級者の言う「まずはOTPをやろう」とは「(環境に合わせた構成を用意しながらもその中から自分が扱いやすく行きやすい)特定の構成の練度を上げろ」ということなんじゃないかと思っています。

またこれら以外にもどうにもならないときの逃げ先として複数の構成の知識を入れるようにしていました。
metaTFTを常に開いておくことはもちろん、Xで特定の構成名やキーとなる駒の名前を検索することや、Twitchで上級者の配信を見ることで仕入れていました。
Xは定期的にTFTについて検索しているとおすすめにTFTの情報を勝手に流してくれることもあり、そこに回ってきた翻訳系のポストなども非常に役に立ちました。

さすがにここまでは無理にやらなくてもいいと思っていますが、どの用意した構成にも行けない時にmetaTFT上では上位に無かったスウェインナミリロールを選べたのは翻訳記事を読んでいたおかげだったため、やってよかったとも思っています。
(なんならスマホで常に開きながらプレイしていました)
余裕があるならおすすめします。

1/18:現パッチの翻訳記事も作成してくださっていました。

(③プレイと振り返り)

おまけの章です。
私が行っていた振り返りの方法とマインドを記載しています。
上級者の方々と比べると熱意や精度に差があるため、あくまでちょっとした参考になればというニュアンスです。

学んだことを実戦で使えているかどうかの確認と、負けに納得することを目的として試合ごとに必ず振り返りをしていました。
人に見てもらうわけでも録画データを用意しているわけでもなく、自分の頭の中にあるもの以上は出てこないため、マッチング中の精神統一のような感覚でライトに、大きく”①アイテムの選択”と”②シナジーの選択”に分けて行っていました。

”①アイテムの選択”に関しては、動画で学んだ内容に反していないか確認をしていました。
負けた原因をなるべくわかりやすくするためにアイテム作成のルールは必ず守るようにしていたため、まずそれが出来ていたかどうかや、アイテムの引きによってどうしても守れない場合に作ったアイテムは適切だったか(他の選択肢ならどうだったか)といったことを振り返っています。
「アイオニックスパークがあるのに焦ってスタティックシヴを作ったためにクロークを持て余してしまったが、あそこではアダプティブヘルムを作成できた。次に同じような場面ではこちらを選択してみよう」
というような内容で振り返りを行い、同じようなシチュエーションがあった際に試すようにしていました。

”②シナジーの選択”に関しては、競合相手に無理に突っ張っていないかや、リロールのタイミングが適切だったかなどの確認をしていました。
1-3、オーグメント取得前、各ステージのアイテムラウンド、各ステージのミニオンラウンドで全体の場を確認(スカウティングと呼ぶほどのものではない)するようにしており、そもそもそれを忘れていなかったかどうかや、得た情報を上手く使えていたかといったことを振り返っています。
「ブルーザー場で黒薔薇ドミネーターをやっており、エリスの獲り合いになることがわかっているにも関わらず4-〇でリロールをしなかったためにエリスが重ならず苦戦した、多めにリロールが必要だったのではないか。または1ラウンド待てばエリス持ちが落ちてプールに戻ってくる可能性があったため1ターンリロールが速かったのではないか。」
というような内容で振り返りを行い、主にリロール判断の根拠として使うようにしていました。
先を見すぎてお金をケチり、結果的にパワースパイクを逃して利子を消すというプレイミスが多かったため、リロールを怖がる自分の背中を強く押す意味が強かったです。

負けに納得できればメンタルを”なるべく”落ちつけることが出来ますし、自分の中で振り返った上で上級者の動画を見て答え合わせをするとより理解が深まるので、精度はどうあれやってよかったと思っています。
(BF+ガントレット+ベルトスタートで寿司から涙もらってサンファイアとショウジン作ってAPに行ったらその後がBF&ガントレット祭りでこれはもうゲーム側が負けさせようとしてたね。みたいなノリで振り返りを終えることも当然ありました。これもまたメンタルコントロールなんだよね)

おわりに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
個人の体験を元にしたものではありますが、ティーチングやコーチングを受けたり豪運の持ち主だったりといった特別な要素はなにもなく、自己学習の範囲で完結しているため再現性はあると思っています。

アイアンよりブロンズ、ブロンズよりシルバー、そしてエメラルドよりダイヤモンド、というように分かれば分かるほどゲーム性が深くなり、面白くなっていくのがTFTというゲームだと感じています。
本記事内で取り上げたもの以外にも色々な方が動画を投稿してくださったり、noteなどで情報を発信してくださったりしていますので、良ければ是非見てみてください。

この記事が一人でも多くの方の役に立ったのであれば、それほど嬉しいことはありません。
皆様のTFTライフがより良いものになることを心から祈っています。



ここから先は宣伝なので不要な方は特に読む必要はありません。
宣伝目的で記事を書いたわけではありませんが、最後に宣伝がついていて「結局宣伝かよ!」となる気持ちはよくわかります。











Twitchで配信を細々とやっています。
同接はほぼ居ませんが、見つけてくださった上で更に時間を使っていただいた皆様に楽しんでもらえるようエンタメを意識しており、同接0でも壁に向かって話し続ける稀有な配信だと自負しています。
(意図的なチル配信を除き10秒以上喋らないことがほぼありません)
この記事の内容に関して個別に聞きたいことなどがあればお答えしますので是非一度覗きに来てください。
込み入った内容は答えられないけどね、新規プレイヤーだからさ。

https://www.twitch.tv/mismi_smith

https://twitter.com/mismi_smith

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