遠藤麻理さん、BSNラジオに参上!

一昨日まで2日間行われた「BSN夏ラジオ」。              「番組内で重大発表」の言葉に嘘はなかった。

6月に閉局した新潟県民エフエム放送・FM PORTのナビゲーター(パーソナリティ)だった立石勇生さん、遠藤麻理さんが8月からBSNラジオで番組を持つことが発表された。

特に、スタジオゲストで登場と破格の扱いであった遠藤さん。最初のあいさつ代わりの「BSN初鳴き」からスタジオでのBSNアナウンサーたちとのトークまでしばらく新番組の詳細を言わなかったので「何曜日のいつ?」とやきもきしていたが、何と、月曜から木曜のPM1:00から2:30まで帯で番組を持つという。BSNラジオを代表するプログラム「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」の午後の部を番組改編期の10月を待たずしてまるまる塗り替えたのだ。この方のパーソナリティとしての力を示すに余りある。

FM PORTは開局当初から聞いていたが、遠藤さんは最初は朝10時からの帯番組でニュースを担当していた記憶がある(1日中聞いていたわけではないので、もしかすると他の番組にも出ていたのかもしれない)。そんな遠藤さんがモーニングゲート(モーゲー)を担当したのが今から17年前の2003年の7月。前任者が残念ながら短期間で降板したのでピンチヒッター的な感じを受けたものだが、ニュース読みからは得られようはずのない彼女の比類なき個性はたちまちモーゲーをエンマリ色に染めていき、いつしか番組、そして彼女をPORTの象徴的存在に押し上げていった。私も朝の通勤時は車の中でよく聴かせてもらったものだが、あのSっ気のある笑い声が今でもよみがえる。だからといって毒舌というわけではなく(いや、少し毒舌だったか?)、常にリスナーと気持ちを一つにとの思いがぶれることはなかったので、多くのモーゲー信者を生みだしたのだった。

「モーゲーはわたしのすべて」と語っていた遠藤さん。もしかしてモーゲーに、そしてPORTに殉じるのでは、とも思ったのだが、やっぱり「ラジオが好き」との想いにこれからを託したようだ。今回、1か月のインターバルを経て新たな喋りの場にBSNラジオを選んだ。

それにしても、今回の遠藤さんの移籍劇は新潟の放送史に残る出来事であるといっても決して大げさではない。今回の移籍は閉局というやむを得ない事情があり、ましてや引き抜きという殺伐とした背景があるわけではない。とはいえ、局の朝・昼における帯番組の司会、パーソナリティが間を置かずに別の局の帯を担当するというのは東京のテレビ局でもあまり例がなく、レアなケースであるのは間違いない。

期待8割、不安2割といったところか。                 同じラジオでもFMとAMでは聴取者層が違い、番組内容も趣を異にする。FMの中でもかなりパーソナリティの個性を前面に押し出したプログラムだったモーニングゲートだが、BSNの番組と比べるとアクという点で少し弱いか。それでも、8月3日からの遠藤さんの新番組である「4・5TTM(四畳半スタジオ)」はきっと多くのモーゲーリスナーを引っ張ってくることだろう。それは遠藤さんが全く変わることなく、BSNラジオに新しい風を吹かすことになるかもしれない。

ラジオの新番組の開始が待ち遠しいなんて、初めてではないだろうか。遠藤さんにはどうか気負わずやっていただきたいものである。







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