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延命だけの治療(延命治療)にならない為に。救急編

 前回、延命だけを目的とした治療にならない為の、治療選択に関して説明しました
 今回、自宅とかで急に状態が変わった時の意思表示をどうするか?

 家で急変した時、現実的には救急車を呼んで、救急病院に搬送して貰い、そこで、今後の治療をどうするかを話し合う、と言うことになると思います。

 なんですが、

 問題は、その病院で自分達の意思表示がしっかり出来るか?
と言うことです。

 救急隊が搬送する病院は、基本的には、救急隊が患者さんの状況を観察して適切と思われる救急病院に搬送されます。
 救急病院といっても、大学病院から民間市中病院まで、出来る治療が大きく異なります。
 まずは、かかりつけが救急病院であれば、そこに搬送可能か確認することが多いと思いますが、実際の状況が、かかりつけでは対応不可能と考えられたら、より高次の病院に問い合わせて、受け入れ可能ならば搬送します。

 この病院を選定している時に、
 もし、急変しそうな基礎疾患があり、急変時の対応をしっかり話し合っているのであれば、書面にしておいて、救急隊にしっかり提示しましょう。
 急変した時は、だいたい、本人はもちろん、周りの人間も冷静ではいられないので、自分の意思表示がしっかりできません。
 その時、書面にして、直ぐに見せられるようにしておくと、自分の意思がしっかり伝わります。

 これは、救急病院に搬送されても同じことです。
 たとえ、かかりつけ病院だとしても、対応する医師は、いつも診ていて本人の考えがわかっている人ばかりではないので、自分の意思を分かりやすく書面に書いておくことが重要です。
 若い医者が多い救急病院などは、みんなやる気満々のため、色々やってくれるので、さらに雰囲気に呑まれ易くなります。

 書面にしておくことは重要です。

 在宅診療を受けている方などは、急変する危険性が高い方が多いと思うので、在宅診療医としっかり話し合って、搬送するかどうかも含めて、考えることが必要かと思います。

 結論としては、
 簡単でもいいから、書面にしっかり書きましょう。
と言うことです。

 次回、じゃあ、どうやって書面にしたら良いかを考えます。

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