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腎不全と言われた時

 前回、大まかな腎臓の機能と腎不全時の対応のさわりを説明しました。
 腎臓が悪くなりかけな時、正確には慢性腎臓病で保存期という状態の時はマガジン『腎臓が悪いと言われた人は読んでください』に書いていきます。

 ここでは、「腎不全」もしくは「末期腎不全」となった時の治療方法とその選び方について話していきます。

 まず、腎不全となった時は、
・水分を出す
・電解質(塩分なんか)のコントロール
・尿毒症物質(体が代謝した後の老廃物)
・ビタミンDを活性化(効果がある状態)にする
・血を作るホルモン(エリスロポエチン)を作る
るという事が出来なくなってきます。
 慢性腎臓病では、それらが月単位、年単位で悪くなってくるので、それぞれに対して、食事や薬で対応します。
 ただ、やっぱり少しずつ悪くはなってくるので、薬とかでの対応が何処かで限界になります。
 それが末期腎不全の状態です。
 そういう状態は「むくんだり、尿が出なくなる」という、症状が出てきます。

 残念ながら、ゆっくりと慢性的に悪くなった腎臓は元に戻らないので、何かしらの方法で腎臓の機能を代替してあげないと、人間の生命は保てません。
 この、ゆっくり慢性的に悪くなった臓器が元に戻らないのは、腎臓だけで無く、全部の臓器がそうです。治療方法としては、臓器を入れ替える、つまり「臓器移植」しか、方法は有りません。
 腎臓も、同じですが、腎臓に関しては、「透析」と言って、機械で腎臓の機能を補える方法があります。

 と、いうわけで、次回は透析を含めた腎代替療法の説明をします。

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