![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157758203/rectangle_large_type_2_7ecbc063316219fb1ad0121ee0a31d7f.png?width=1200)
強制栄養のまとめと使い方
前回、腸管を使った強制栄養方法の、良いところと、悪いところを説明してみました。
今回は、強制栄養のまとめと、使い分け。実際はどうなのか?
まとめ、
強制的(口から食べるのでは無い)な栄養投与方法としては、①腸管を使った栄養方法、②血管から入れる栄養方法があります。
①腸管を使った栄養方法は、栄養チューブをどこから通すかで方法が変わって、鼻から入れる経鼻経管栄養。胃に穴を開けて、そこに入れる胃瘻。腸に直接穴を開けて、そこから24時間持続投与をする、腸婁。が有ります。
②血管から入れる栄養は、中心静脈にカテーテルを刺して、そこから濃いブドウ糖液を流す中心静脈栄養です。
家に帰る時などは、栄養剤を繋ぐ側にポートと呼ばれるボタンみたいなものを付けて皮下に埋めて、使う時だけそこに針を刺して、点滴を流したりします。
どの栄養投与方法を選択するのか?
出来れば、腸管を使った栄養をした方が体にとっては良いのですが、誤嚥の危険が高かったりすると、中心静脈栄養になります。
それと、自宅や医療機関以外の介護施設で腸を使った栄養をする時には、経鼻経管栄養は、自己抜去や再挿入時の事故があるので、胃瘻にする事が多いです。
ただ、強制栄養の中でも、胃瘻に関してはやりたくないと言うご家族が多いので、それでも、栄養投与の継続を求められた時には、中心静脈栄養となる時が有ります。
そもそもの問題として、大きな合併症が無ければ、これらの強制栄養を続けて年単位で生きる事も出来ます。
それが、本当に本人の幸せに繋がるか?
しっかり考える必要があると思います。
という事で、次回はこのマガジンのそもそもの目的。
人生の最終段階における治療の選択。ACP(Advanced Care Planning)について考えてみたいと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
![医療情報屋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30818826/profile_556b0eb9d1e5d641c9d1aa13cb657826.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)