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やってきました。腎臓病

前回、インフォームドコンセントの進化版として、共同意思決定支援・シェアードデシジョンメイキング(Sheard Decision Making : SDM)について説明しました

 今回は、SDMが結構浸透している、腎臓病に関する話をしたいと思います。

 腎臓病=悪くなると透析
の、イメージがありますが、その通りです。

 ただし、その状態に至るまでが問題です。

 一つには、急激に腎機能が悪くなって、一時的に透析が必要になって、そのまま改善しなくて生涯に渡って維持透析が必要になる、急性腎障害・急性腎不全からの透析があります。
 もう一つは、
 元々、なんかの原因で腎臓が悪くなって、それが年単位で悪化していく慢性腎臓病・慢性腎不全が有り、それが、ある時自分の腎臓だけでは自分の体が維持できなくなって透析を行う、慢性腎不全があります。
 大きく分けて、この二つとなります。

 急性腎障害・急性腎不全に関しては、その名の通り急激に腎臓が悪くなるので、救急だったり、急性期治療の考え方になります。
 慢性腎臓病・慢性腎不全に関しては、本来ならば、その名の通り慢性期の治療ですが、ゆっくり進行していくため、体が慣れていって、症状が出にくいです。なので、症状が出るまで医療機関を受診して無くて、体がむくむ、息が苦しい、吐き気がある、なんかの腎不全症状が出て、初めて受診するという事が多々あります。そんな時は、あたかも急性腎不全の様な感じで医療機関に受診したりします。
 これは、急性腎不全と区別する事が重要になります。

 次回から、そんな腎臓の事をお話ししていこうかと思います。

腎臓に関するSDMのサイトです。
https://www.ckdsdm.jp/sdm/sdm.html

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