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待ち望む

江國香織、「ウエハースの椅子」読了。
最近同じ本を繰り返し読むだけだったのだけど、たまたま通りがかったブックオフで久々に彼女の本を数冊買った。ウエハースの椅子もそのうちのひとつ。一気に読めた。

内容は、いま読むべきだったと感じるし、いま読むべきじゃなかったとも思う。人がたくさん死ぬ小説は好きじゃないのだけど、この本はあんまり気にならなかった。たぶん母とか父とかジュリアンとか、ひとりひとりにちゃんと物語があって、その上で死について書かれているからだと思う。いやらしくなく。ひとりきりの弱さ、強さ、悲しみとか希望とかを書き出すのに、幸せと不幸の差は大きすぎないほうがいい。
なんにしろ、読めてよかった。新しい本を読むのは心身に良いねぇ。

◯◇

一昨日またイザワさんと飲んでいた。だらだらと中身のない話を3、4時間してた。わたしが「あーセックスしたい」というの仲良くなり始めからのネタなんだけど(こんなことが言えるのはイザワさんの前だけ)、最近ではイザワさんも面白がって言うようになってきた。上手に素を見せないひとなので、すごくうれしい。あとは店員さんが可愛すぎて二人で爆笑したりお互いのちょっと出た腹の肉をつまみ合って痩せろや、、と貶しあったりした。女がしっかりしろ男は馬鹿なんだから、と言われて、男とか女とか言うな〜〜と暴れたけど、こうやって本音で話してくれるのも本当に有難い。

なんにも感知せずただ穏やかにたおやかに生きてゆくことを目指すのは、可能かもしれない、何十年先かはわからないけれど。でもそれじゃあ恩返しができないと気付く。わたしをわたしたらしめてくれた人たちに、なにかは返さなければいけない。それが、人間界のルール。地球のおきて。4月22日もわたしに生まれ変わってしまったね!生きてくためよ。行き着く先までゆきましょう。さらば!


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