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【新聞連載第23回】グローバル社会で生きる視点
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コンビニエンスストアの店員が、日本人以外であることが当たり前になった時代。私たちの生活にもグローバル化が浸透し、経済や雇用、観光から教育まで様々な面で諸外国と繋がりながら暮らすことが日常となりました。
グローバル化は私たちが生きる中で豊かさをもたらすこともありますが、新たに直面しなくてはならない課題や、変化を求められる状況があります。
このグローバル社会でどのような変化が必要なのかは、政治や産業、教育など様々なセクターによると考えます。
先日、アメリカ・フロリダ州に岡崎の経営者と訪問しました。同州は米国東海岸に位置し、人口約 1800 万人の全米で四番目に人口が多い州です。ケネディ宇宙センター、ディズニー・ワールド、ユニバーサル・オーランドなどがあり観光地としても有名です。
筆者が大学生の頃に留学をし、そのご縁で出会った現地在住のアメリカ人ビジネスパートナーである Elan Azuz(エラン・アズーズ)氏に協力してもらいました。Azuz 氏とは、岡崎市のカレンダーの翻訳や学生向けの英語教育プログラム開発など、様々なプロジェクトを実行しています。
今回の米国訪問は、愛知県を拠点に車のマニュアル制作の会社を営むテックライティング榊原亮代表取締役の視察をコーディネートする役割で実現しました。同氏とは、マニュアルの日英翻訳業務や大学生のインターンシップ、岡崎のまちづくり活動など様々な場面で恊働しています。
具体的に私が行ったのは、現地の起業家との意見交換の場づくりや、企業の視察など訪問先の選定を行いました。
『大手自動車会社も 2030 年までに 1.5 兆円を投じて電動車 550 万台以上の販売を目指していて、多くの関連業者に影響が出る。社員の未来を守るためにも、現代社会を理解しながら経営の在り方を考え柔軟に対応し、チャレンジしていくことが必要だと感じている』と榊原社長。
視察の目的は、彼自身が今後の経営の在り方を考えた上で、グローバルに展開していく可能性を具体的に見出すための現地調査です。整備工場や部品販売店、数百台
の車が一挙に集い行われる Car Show やオークションなどを訪問し、現地の経営者との意見交換会を行いました。
戦後は著しく技術開発が進み、制度改革や教育環境など独自の発展を続けてきた日本。現在置かれている環境、そして AI の能力が人類を越える技術的特異点やグローバル化など大局的に予測可能な未来があるときに、私たちの行動の変化が求められているはずです。
日頃は、若者に向けて様々な場をつくっていますが、このように経営者と一緒に新しい挑戦をしていくことも私の役割だと考えています。
(2020年4月 東海愛知新聞掲載)