メルカリの住所変更に10ヶ月かかった話
TL;DR
本人情報の変更で提出した本人確認書類が受け付けられなかった場合、粘らず、すぐ窓口に問い合わせましょう。
ことの発端
引っ越しをしたので、森羅万象のあらゆる銀行、クレジットカード、サービスの住所変更をしたのですが、最後まで変更できなかったのがメルカリでした。
メルカリの住所情報には、発送元とお届け住所もあるのですが、今回変更しようとしたのは「本人情報(氏名・生年月日・現住所)」です。
本人情報の変更には、本人確認書類を提出する必要があります。提出といっても、スマホで写真を撮影してアップロードするだけなので、最短で1日以内で変更は完了する...はずでした。
マイナンバーカードが使えない
以下が受付可能な本人確認書類の一覧です。(2024/06/11 現在)
と、ご丁寧に記載されている通り、マイナンバーカードは本人情報の変更で使うことができません。
「いやいや、運転免許証が使えるじゃん」と思われたことでしょうが、残念ながら私は運転免許証を持っていません。顔写真と名前、現住所が印刷されている本人確認書類を、私はマイナンバーカードしか持っていないのです。
これこそが、他のすべてのサービスで住所変更が終わっても、メルカリだけは終わらない理由でした。
なぜなら、他のすべてのサービスでは、マイナンバーカードを本人確認書類として使うことができたのです。これはマイナンバーカードを日本政府があらゆる批判を受けながらもゴリ押ししている事実に照らせば、至極当然のことのように思えます。なぜメルカリだけはマイナンバーカードを使用不可としているのか、もしかするとなにか闇があるのかもしれません。
そしてこれについては別の理由でも納得がいっていません。
メルカリでは売上金の振込申請期限がなくなるなどのメリットがある本人確認の制度があり、「アプリでかんたん本人確認」というしくみで実現できます。本人確認が行われたアカウントには下の画像のようなバッジが表示され、安心して取引ができる情報の一つになります。
この「アプリでかんたん本人確認」では、マイナンバーカードが使えるのです。
なぜ本人確認では使用できて、本人情報の変更ではできないのでしょうか????やはり何らかの闇があるとしか思えません。
健康保険証が使えない
さて、仕方がないので別の本人確認書類を提出しようということで、健康保険証を提出することにしました。しかし、 受付可能な本人確認書類 を見直すと、以下の記述があります。
健康保険証の住所欄というものは、おそらくほぼ全てだと思うのですが、被保険者が自分で手書きで記入することになっているはずです。私のように引っ越しを行った場合、住所欄に記載済みの旧住所を修正テープやシールで隠し、上から新住所を書く、というのが一般的なガイダンスです。
SMBC日興証券グループ健康保険組合 の FAQ より
つまり、この時点で詰んでいます。
ちなみに、受付可能な本人確認書類の項目には続きがあり、以下の記述があります。
好意的に捉えるのであれば、補完書類を提出すれば、健康保険証裏面の住所欄を修正テープで変更している場合でも、受け付けてもらえるように思えます。しかし、そうでないと解釈することもできるので、非常にこの点は曖昧になってしまっていると感じます。
ちなみに、私はこの補完書類の提出にもチャレンジしました。結果は玉砕でした。
ここにはっきりと、公共料金の領収書が使えること、公共料金の領収書には水道局のものが使えることが明記されているのですが、これを提出したところ、
と、にべもなく突き返されました。意味がわかりません。
印鑑登録証明書が使えない
健康保険証が使えないとなると、私に残された最後の手段は印鑑登録証明書です。引っ越しに際して、自治体も変わったため、このためだけに印鑑登録を引っ越し後の自治体で行いました。
そうして発行した印鑑登録証明書を提出した結果がこちら。
は???????
これは完全に謎なのですが、何度撮影して再提出しても同じことを言われます。
たしかに私のスマホのカメラはあまりいいものではありませんが、流石に文字が読める程度の写真は撮れます。そんなに高画質の写真がお望みなら、スキャナーで取り込んだ画像を送らせろよ、と思うのですが、このシステムではスマホで撮影した写真を送ることしかできません。全く持ってユーザーフレンドリーなシステムとは言えません。
これで完全に疲れ切ってしまったので、住所変更のチャレンジを一旦あきらめました。
問い合わせてついに解決
月日は流れ、メルカリのこともすっかり忘れていたある日のこと、メルカリに出品していた商品が突然売れました。正直売れると思っていなかったのでビックリしたり、久々だったので梱包のやり方を思い出すところから始めたりと、いろいろ苦労しながら無事取引を終えたところで、そういえば住所変更って済んでなかったな、と思い出しました。
半年くらい経っていたので、今提出したらあっさり受け取られるんじゃないか、と期待してチャレンジしたのですが、やっぱりダメでした。しかしいつまでも放置しておくのも良くないだろうと思い、ここでようやく窓口に問い合わせることにしました。
すると、以下の返事が来ました。
なんと、問い合わせ窓口での本人確認には、マイナンバーカードが使えるというのです。(ついでに住民票、パスポートも使える)
指示通りに本人情報を記載し、マイナンバーカードの表面の写真を提出したところ、ついに住所変更が受け付けられました。
終わってみればなんとあっさりした幕切れだったのでしょう。何度も何度も個人情報を入力して写真を撮って送信して却下されて、を繰り返す必要はなかったのです。はじめから窓口に問い合わせていれば良かったのです。これまでこの作業にどれだけ時間を取られたのかと思うと、とてもやるせない気持ちになりました。
まとめ
メルカリの自動システムとは闘わず、すぐに窓口に問い合わせて人間と闘いましょう。
おまけ
メルカリ本人確認の闘いの記録