ロフトベッドの悲劇【買わない方がいい】
大して長くも生きてないけど、確信していることがある。
ロフトベッドは買わない方がいいということ。
狭い部屋でも、上の空間を有効活用できる!と私たちにアピールしてくるが、本当にやめておいた方がいい。
私は、一人暮らしを始めたときから約6年ほどロフトベッドを使っていた。実際に使ってきて不便だと感じ、もう使わないと考えた点がいくつかあったので、まとめてみようと思う。
〜ロフトベッドを買わない方がいい理由〜
①部屋に圧迫感が生まれる
②梯子の登り下りが面倒
③揺れる
④逆に邪魔
⑤組み立てが面倒
⑥処分が大変
〜ロフトベッドの末路〜
〜ロフトベッドを買わない方がいい理由〜
①部屋に圧迫感が生まれる
大学を機に上京して一人暮らしを開始した。部屋の間取りは6畳の1K。母親に「部屋が狭いから下の空間を活用しないと!」と用意されたのは金属製のロフトベッドだった。高さが1.6cmくらいで、下のスペースには洋服をかけたり、引き出しを置いたりとクローゼット代わりにしていた。自分の身長より高かったため、床に座っていると圧迫感があり、(私はもの置きに住んでいるのか…?)と錯覚するくらいだった。
②梯子の登り下りが面倒
朝起きたら1番初めに必ずやること。ロフトベッドの梯子を下りること。
夜寝る前に必ずやること。ロフトベッドの梯子を上ること。
これがとてつもなく面倒である。朝なんて寝ぼけているから、梯子を踏み外して転倒したことが何度もある。安全面から考えてもとても危ない。夜も、ベッドと電気のスイッチの距離が遠いため、一度電気を消してから梯子を登らないといけない。これもとても危ない。
③揺れる
私が上京したての頃は、まだ東日本大地震の余震が続いている時期ということもあり、小さい地震が頻発していた。部屋の床に座っているとなんてことない揺れも、ロフトベッドの上だと1.3倍くらいの体感である。金属製のロフトベッドは特に揺れやすく、寝返りを打つだけでもギシギシと軋む音がした。5.6年使っていると、その軋みはさらに大きくなり、睡眠時にも揺れと音が気になるようになった。
④逆に邪魔
①にも書いたが、ロフトベッドが6畳くらいの部屋にあると、圧迫感を感じる。ロフトベッドの下の部分はクローゼットのごとく服がかけられ、引き出しが置かれているので、下のスペースを使うことはできない。更に、ロフトベッドの大きさだけで2畳分くらいはあるので、私が使えるスペースは残り4畳ほどであった。私の身長より大きい家具なんだから、実質壁のようなものである。要するに、すごく邪魔。空間を有効活用するためのものが、逆に空間を圧迫させ、生活スペースをせまくしている。本末転倒である。これなら、普通のベッドを置いた方がまだ部屋が広く感じられると思う。
⑤組み立てが面倒
ロフトベッドは組み立てがとにかく面倒だった。大きい家具だから場所も取るし、しかも部品が沢山あって分かりにくかった。両親総動員で組み立てをした。あまりの複雑さに家族間の雰囲気は険悪になり、最終的にはロフトベッドの配置を適当に決めることになり、私の枕元のすぐ真上にエアコンが来る羽目に。エアコンの風がダイレクトに肌に当たるため、夜寝る時はつけられなかった。夏のどうしても暑くて眠れない夜は、ロフトベッドで寝るのを諦め、下の空間に布団を敷いてエアコンをつけて寝ていた。これではベッドの意味がない。
⑥処分が大変
とにかく不便ばかりだったロフトベッド。それでも、私が我慢して使い続けていたのには理由があった。それは、処分が大変だったということ。
組み立ても面倒なら、解体も面倒だ。まず、1人で解体は難しい。そして、粗大ゴミなので回収してもらうのも時間とお金と手間がかかる。誰かに譲ろうにも、経年劣化で軋みがすごく、大きさもあるため誰も欲しがらない。
〜ロフトベッドの末路〜
5〜6年は我慢して、諦めて使い続けていた。しかし、彼氏と半同棲するようになってから、床に布団を敷いて寝ることが続いたため(2人でロフトベッドに寝るのは重量的に難しかった)、決心した。
「ロフトベッドを捨てるぞ!」
そうして一念発起し、彼氏にも手伝ってもらいロフトベッドを解体した。解体後に残った金属類は邪魔だったので一時的にベランダへ立てかけていた。その後、親が用事で私の部屋に遊びに来た際に、車で持ち帰ってもらった。
せっかく親が買ってくれたのに…という後ろめたさは多少あったが、5.6年は使ったので元は取れたと思う。ロフトベッドを捨てたあとの解放感は、それはそれは気持ちの良いものであった。部屋は広く感じるし、エアコンは適切な距離にある。私の狭い部屋に大きいロフトベッドなんて必要なかったのだ。大きいベッドなんて要らない。空間を有効活用する前に、部屋を圧迫するくらいの物や家具は置かない。寝具なんて、ニトリのマットレスで充分であることを、私は身をもって体感したのだった。