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副咽頭間隙腫瘍の手術

2024年8月22日に、副咽頭間隙腫瘍(ふくいんとうかんげきしゅよう)の手術を行いました。
備忘録として、手術が行われるまでの経緯や腫瘍の発見、手術の概要について記録しています。
自身の経験を通じて、副咽頭間隙腫瘍という病気についてどのような症状が現れたのか、手術に至るまでの背景についても触れ、副咽頭間隙腫瘍と診断された方々にとって、少しでも参考になる記事となれば幸いです。


副咽頭間隙腫瘍とは

副咽頭間隙という喉の奥にある部位にできた腫瘍で、重要な血管や神経が集まっている場所のようです。
頭や首にできる腫瘍の中でも、非常に珍しい病気のようで、自覚症状があらわれないケースが多い病状です。
(僕も、まったく気が付かなかったです)

副咽頭間隙腫瘍の約90%は良性で、僕も検査の段階では良性と診断をされました。
緊急性が高くない病気ということで、腫瘍を放っておいてもよいということでしたが、少しずつ大きくなり、喉や周りの神経を圧迫することがあるようで、顔の表面に腫瘍が見えるようになることもあります。
※参考:脳神経外科 難症例手術専門サイト「副咽頭間隙腫瘍とは」

ちなみに、僕も、耳の下にしこりが分かるぐらいの膨らみができていました。

検査・手術の記録

簡易的ですが、腫瘍が見つかってから手術までの記録です。

2023年8月

2023年8月頃、実家に帰省し、右耳下部に軽い痛み(耳が突っ張るような痛み)などの違和感を感じました。
帰省後、会社近くのクリニックに何度か通いましたが「唾液がたまっているだけ」と診断を受け、1か月ほど放置してましたが、症状が改善されなかったため、別のクリニックへ診察をお願いしたら「次は大学病院に行きましょう。たぶん若いので良性ですが、何かしら腫瘍があるかもしれません。」と診断を受けました。

2023年10月~12月

そこから、何度か大学病院にCTやMRIを撮りに行き、同年12月に「副咽頭間隙腫瘍」と診断されました。
診断を受けた大学病院は、都度有給を取得しないと通院が難しい立地にあり、別の大学病院に転院をすることにしました。

僕にできた腫瘍は、約5cmと割とサイズが大きかったようです。
「そんなにでかいものができているなんて。。」と少々戸惑い、また手術も「少々規模が大きい手術になるかもしれない」と脅され(笑)、しばらく気持ちが落ちたりしてました。

ちなみに、長年、夕方以降に起こる頭痛に悩まされていたのですが、腫瘍のサイズが大きかったこともあり、神経を伝って頭痛を起こしている可能性もある、ということも教えてもらいました。
手術後によくなることを、当時は祈ってました。

2024年2月

手術前1か月は、禁酒、プロテインやビタミン剤などの摂取禁止となり、健康的な食生活を維持するように医師から言われました。
尚、このタイミングでなぜか「グルテンフリー生活をしてみよう」と思い立ち、小麦の摂取をやめました。

グルテンフリー生活をすると、直ぐに身体の調子が良くなるとネットの情報を鵜吞みにしていましたが、まったく体重や見た目などに影響はありませんでしたw
何なら体調を崩したり、のどの調子が悪くなったり、グルテンフリー生活が原因ではないとは思いますが、人生で初めて喘息を発症してしまったり、2月は散々な日々を過ごしていました。

余談ですが、ファスティングなどにもチャレンジしたことがあるのですが、その時も体調を崩したことがあります。
食事関連の制限は、僕の身体にストレスと与えたりして、相性が悪いのかもしれません(笑)。

2024年3月

2月に発症した喘息の影響で、全身麻酔は少々リスクがあるということで、手術を延期することにしました。
仕事も忙しくなることを想定して、8月に手術日を再設定し、しばらく仕事に集中をしました。

2024年7月

また、手術前1か月ということで、禁酒、プロテインやビタミン剤などの摂取禁止となりました。
(今回は、グルテンフリー生活はやめました)

腫瘍は、このタイミングで特に「大きくなっている」とか「痛みが強くなっている」などはなく、「夕方の頭痛がしんどい」ぐらいの症状でした。

2024年8月21日~8月28日

8月21日から入院、8月22日12:30から手術を行いました。
手術は、予定2時間と聞いていたが、実際は約4時間かかったとのこと。
思ったよりも腫瘍が大きくて、主治医の先生が丁寧な仕事をしてくれた様子です。

手術後目が覚め、
・38度の熱
・呼吸がしづらい
・頭、耳の中、右こめかみ、のどの痛み
にしばらく苦しめられました。

特に、術後は呼吸がしづらい状態が4時間ぐらい続いたのが、一番しんどくて、まったく休めなかったです。
痰やよだれを呑み込むこめなく、呼吸ができず、ずっと吸引器を使って対応してました。
(術後の夜は、呼吸のしづらさと病棟が暑さでまったく寝れなかった)

痛みは、徐々に引いてきましたが、退院後も続き、しばらく会社は休ませてもらいました。

現在

退院から2週間が経過して、仕事にも復帰しています。
ただ、下あごが動かしづらい状態が続いているので、一定の食事制限は設けています。
(下あごが動き始めたらハンバーガー食べたい。。)

痛みはほぼなくなってますが、まだ傷口周りが少々痛む状態。
また、右耳と右側の顎あたりの麻痺が残っている状態です。
きっと改善されるでしょう!

まだ完治しきっていないので、気が向いたら、また状況を記事にしようと思います。

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