「撮る」という行為に「好き」がともなう写真が好き
という結論なんですが
Ken Tanahashiさんの企画
「noteで好きな写真を語ろう」という
テーマに沿って書いています。
ちなみに一本すでに書いていますが
ちょっと逸れてるので追加で書いています。
以前の記事はこちらです。
今回は分類しながら
好きな写真について書いてみようと思います。
①誰が撮ったか
1:自分の撮った好きな写真
2:人が撮った好きな写真
・植田正治さん
戦後の写真家。
鳥取砂丘の写真はご存知の方も多いはず。
「カコちゃんが語る 植田正治の写真と生活」
だったと思うけど
当時、運営していた写真館のお客様を
家族に任せて、当の本人は、いたって気ままに
写真を撮りに出かけていたそうです。
戦時中はカメラを持っていると、
スパイに間違われ命を失う可能性もありました。
それが終戦後、自由に撮ることができるようになり
嬉しくてしようがない人。
ちょっとチャップリンを思わせる
ユニークな写真も好きですが
その写真を純粋に楽しんでいる姿勢も
好きな一因です。
・土門拳さん
はじめて写真館に行って写真を見た写真家です。
当時小学生。
なにがいいのか、当時は深く考えませんでしたが
ずっと頭にこびり付いている室生寺、そして仏像。
静物なのに生き生きとしていて
今にも動き出しそうに見える。
本当にこの人、仏像好きだよなあと
思わず口角が上がってしまうような写真です。
撮影メモを拝見したことがあるけど、
サイズを細かく記載してあったり
精密に記録に残そうとした意思も伝わって好き。
②いいな〜と感じるタイミング
1:瞬間的に美しいと感じる写真
SNSでバズっているような写真たち。
瞬間的に見られて
忘れられてしまう作品も多いような。
なんとなく消耗品のようにも感じてしまうけど。
一方で、瞬間的に人を幸せにする力があって、
ちょっとなんともスッキリしない日々に
必要なものだなあとも思う。
2:何度も見ているうちに美しいと感じる写真
例えるならばスルメ。
最初ひらいた時はよくわからないけど
ただただ美しい画だなと感じる。
それが展覧会や対談を拝見して
ミクロからマクロの世界を表現したいのではなく
それらは連鎖しているように思いたいから
写真を撮っているのだと、ようやくわかる作品群。
スルメに例えてしまって大変恐縮なのですが
川内倫子さんのM/Eの展示カタログの話です。
結論:好きともなう写真が好き
写真を撮るという行為に
なにかしらの好きがともなった写真が
好きなのだと思う。
それは自分が撮った写真でも
他人が撮った写真でも。
今回の企画でいろんな方の好きに
触れることができました。
わたし自身、昔好きだった写真もあるし
今好きな写真もある。
そしてこれから好きになる写真もあるのだと、
未来の好きにわくわくしています。
素敵な企画をありがとうございました。
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