ジェンダーギャップは自分の内から考える
こんにちは。
フリーアナウンサーの三島澄恵です。
この内容は、少し前に下書きしていたものです。
投稿しようと思いながらタイミングを逃してしまっていました。今のタイミングの投稿も微妙だな〜と思いつつ、でも、このままだと投稿しないままになってしまうだろうと思い投稿しました。
日本のジェンダーギャップは、世界156カ国中、120位。
今年3月の世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)の「The Global Gender Gap Report 2021」で公表されました。
この順位をみると、日本は、なぜこんなに低いのだろうかと悲しくなります。
ジェンダーに関する発言や表現は、様々なところで見受けられます。
例えば、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務めていらした森さんの発言、テレビ朝日のニュースステーションのCMなども問題視されました。と同時に、その表現に違和感を持たない人も大勢いると思うのです。そう考えると、ジェンダーの課題は、私たちの生活や心の中に根強くあるのだと感じています。
そしてそれは、私自身の中にもあります。
女性は、こうあるべき。
男性は、こうあるべき。
これらは、地域差や育った環境によっても差があるのだと思います。
小さなことですが、こんなことがありました。
私は福岡出身ですが、千葉出身の夫の実家に行った時のことです。
私は、夫の実家でお風呂に入る順番を、「お風呂は男性(義父と夫)が先。私はその後。」これが普通だと思っていました。
それを夫に話したら、逆にその考え方に驚いていました。
「そんなこと気にしたことも無いし、聞いたことも無い」と言うんです。
私の世代は、小学生から男女平等を教えられてきたように思います。しかも私の家は自営業ということもあって、母も父と共にお店を切り盛りしていました。だから、男女差に関係なく生きるということが身近にあったように思うのですが、それでも現実は女性と男性の「こうあるべき」というのは、知らぬ間にたくさんありました。
家事は基本的には母の役目。朝から夜まで働いていても、食事や洗濯などの家事は母が行ってくれていました。掃除だけは苦手な母だったので、そこは、父が手伝っていましたから、そういう点では母だけが家事を担っていたというわけではないのでしょうが。
私が小さい頃から母に言われていたのは、「お姉ちゃんは短大に行って、会社勤めして結婚して孫の顔を見せて。」でした。私には弟がいますが、弟は(男の子は)四年生大学に行かせるというのが両親の考えでしたし、私もそう思っていました。
私の場合、高校時代に自分のやりたいことが見つかったので、それに向けて進路は変わり四年生大学に進学しましたが、それでも金銭面などを考え夜間大学という道を選びました。弟に全日制の大学に進学して欲しいと思っていたからです。
男の子は四年生大学へ、女の子は四年生大学ではなくてもいい。
不思議な考え方ですよね。本当は男女関係無いし、四年生大学でも短大でも専門学校でも、義務教育卒業でも高校卒業でも、本人が考えて選んだ道であればそれで良いと思うのです。
とはいえ、成長する中で、知らぬ間に私たちの中には、様々な固定観念が作り上げられていルト思います。
だからこそ、ジェンダーについて考えるとき、他者の発言を聞きながら自分の中にあるジェンダーの固定観念を見つめ直すことが大切なのではないかと感じています。
自分の中で女性という自分を差別している自分に気づくこと。
自分の中で男性を差別している自分に気づくこと。
これまで当たり前だと思っていたことに、まずは、自分自身に疑問を投げかけながら考えていきます。