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職・遊・住の融合 豪メルボルン郊外GEELONG(ジーロング)の暮らし

 メルボルンは、昨年まで世界一住みやすい都市に何年も連続して選ばれた、たくさんの人にとって憧れの街。ただ近年は、グローバル化、産業の情報化により都市への人口密集が進み、メルボニアンの暮らしぶりは大きく変貌しています。

 伝統的なオーストラリア家族のライフスタイル、大きな裏庭でワイワイBBQを楽しみ、家族でホリデーに出かけ、自然豊かな環境の中で子供達の成長を見守る。昔ながらのオーストラリア文化と変わりゆく都市生活、すこしずつその整合を取るのが難しくなってくるのも仕方はありません。

 その中、私が住むメルボルンから南西75Kmに位置する港町ジローングは、その自然豊かなライフスタイルと都市生活のバランスの良さが注目されています。昨今、州政府の方針で街中心部の再開発が始まり、オフィス、ホテル、大学キャンパスの建設など、街は活況を呈しています。住宅価格の割安さも相俟って、若い世帯を中心にメルボルンや他州からの人口流入も続いています。

 2012年、日本でメカニカルエンジニアとして取得した技術独立永住ビザで、我が家はこの街に移住してきました。それから7年経ち、この街が本当に気に入っています。私が思う一番の魅力は、日常の職・住が30分から1時間の範囲内にあり、全てが融合したバランスの良い生活スタイルが可能な事です。日本で”働き方改革”が叫ばれる中、ここオーストラリアの働き方、暮らし方からは、何かヒントが得られる様にも感じます。仕事・職業は生活の中心だけど、アフター5、週末、ホリデーは何歳になっても新たな学び、遊びのための貴重な時間と、はっきり切り分けられています。また、居住環境は、家族でくつろぎ、時間を共有する大切な空間、多くの人が驚くような”こだわり”を家に見せるのも、そのためです。

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 私の生活から具体的に<職><遊><住>を整理すると

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