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読了本紹介-3- 『水面の花火と君の嘘』(ことのは文庫)

【読了本感想記録】

『水面の花火と君の嘘』
水瀬 さら先生
(ことのは文庫)


 大学生の瑞希が、幼馴染の夏帆や目標としていた兄、家族といった大切な人たちの笑顔を取り戻すため過去に戻って奮闘する、一回限定のタイムリープもの。
帰省してすぐ、家族の反応を見て主人公の置かれている状況を理解し、それがなんとも切なくて出だしからずっと涙腺緩みっぱなしでした。

 家族への接し方や、料理に対する想いなど、行動の端々に瑞希の優しさや健気さが詰まっていて、彼の心情を思うと胸が苦しくなるのですが、そこから一歩足を踏み出したことによって少しずつ変わっていく世界や、成長していく瑞希の姿が尊い🥲

 貴方は貴方でいいと、そう肯定して貰えた時には自分の事のように胸の中へ温かいものが広がりました。

 私はこの先きっと、花火やプールサイドを見たら瑞希くんのひたむきさを思い出して前向きな気持ちになるのだろうな…と、そんな感慨深い余韻に浸りながら読了。

 これからの季節にぴったりの一作です👘✨

(※X、Instagramに投稿した内容と同じものを投稿しいています)


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