バーで聞いた話「プラトニック愛人」
これはバーでの話。
文学フリマ東京が無事終わり、ありがたい事に新刊が会場で頒布できました。
その後の事後通販、有料記事も申し込み頂いたので、これは遠慮なく自慢をしに行こうと、私は足取り軽くゴールデン街のプチ文壇バー月に吠えるに行ってきました。
月に吠えるに着いたらスーツの男性がお一人、先客としていました。
店の子に「今から自慢をするので、とりあえずいっぱいどうぞ。私はジントニックで」と注文しつつ、先客さんにも「今から私エンドレスで話し続けるんで申し訳ありません」と断ると「全然いいよ?w」とそこで一笑い。
その後、延々と私が文学フリマの話や、自著の話をすると先客さんが「えー文学フリマってのがあるんだ」「裁判!」「へー!」と相槌を打って下さり、気分を良くしながら話し終わり、再度1杯注文をした所で先客さんが言いました。
先客さん「丁度いいタイミングなんだよ。その本1冊買えない?いくら?」
私「え?いいんですか?!ありがとうございます!三百円です!(遠慮しない女)」
先客さん「いやあこちらこそ、丁度良かったわ」
丁度献本用に数冊持ってきていたので、その場で先客さんに本を手売りをして、お礼を言ったり言われたりしつつお金と本のやり取りをしました。
しかし何か引っかかる。
私「さっきから「丁度良い」ってなんです?」
先客さん「いや、友達が愛人からお金取り返す話してたから、今度友達と飲む時に持って行こうと思ってwww」
私「その話詳しく伺っても???(食い気味)」
流石ゴールデン街、ネタに事欠かないと食い気味に聞き取りました。
以下先客さんのお話。
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いやね、俺の友達が外資系のやつがいてね?
そいつが金持ってるから、この間友達何人かで集まった時に「お前、愛人とかいないのかよ?w」って聞いたんだよ。
そしたらそいつが「プラトニック愛人ならいるよ?」とか言う訳よ。
「何だよプラトニック愛人てwww」ってみんなで質問攻めにしたら、何かほんと手すら握ってない純粋なプラトニックな愛人がいるとか言う訳よ?
でもやっぱ「何だよ純粋なプラトニックな愛人てwww」ってなるじゃん?
でもまあ「プラトニックって言うけど、本当にヤりたくないの?」とか何度聞いても、そいつは「プラトニックな愛人だから」とか言う訳!
しかも何かさ、相手のプラトニックな子が「マンション買いたい」とか言うから、そいつプラトニック愛人に三百万あげちゃったらしいの!
三百万!
私「最近流行りの頂き女子じゃん!(合いの手)」
そうそうそう!
それ聞いたらみんなで「えー?それでもヤッてないのー?」って盛り上がったけど、まあ本人が「プラトニックな関係だから」って言うからって、納得してるならいいかって思ってたんけどさ?
その後ガンガンに飲ませて聞いたら「いや!俺だってほんとはヤりたいよ!!!!」とかそいつ言うのよ!
そしたら「やっぱ三百万返して欲しい」って話になって、「じゃあどうするか」って今度又そいつと飲む時みんなでその話をするんだけど、あなたのこの本、ほんとにタイムリーだからそいつにちゃんと読ませるわ!
いいネタをありがとう!
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私「ありがとうございます?(合いの手)」
先客さん「いやいや、こっちも今日いい話聞いたし、本も買えたし?文学フリマ興味あるからありがとう!」
私「こちらこそ?しかし三百万もあったら吉原とかで豪遊できそうなのに、なぜプラトニック愛人に貢いだのか」
先客さん「そこは友達の判断だしねぇ?」
私「いやあ面白い。この話、noteでしてもいいです?」
先客さん「いいよー?あ、ボトル入れるよ?(店の子に向けて)」
私「カッケー(笑)」
と言う話が聞けました。
流石ゴールデン街、ネタに事欠かない。
そんな愉快な話でした。
プラトニック愛人の方、こちらご覧でしたら是非お話をお聞かせください!(ぉぃ)( 。゚Д゚。)