【寄稿】誰が作ったか分からない解雇通知書事件【親友①の話のこぼれ話1】
この話は「【寄稿】4年勤めた会社が乗っ取られて解雇された私の話【親友①の話】」のこぼれ話です。
親友①から本編に書ききれなかった話を無料で公開していいと言われたので、宣伝も兼ねて載せます。
本編もクソ面白いですが、これはこれで大いに面白いです。
なお、本編は下記です。
誰が作ったか分からない解雇通知書事件
確か8月だったと思う。
使えないオーナーは毎日会社に来るわけではない。
このころは目に見えて本社メンバーと対立していたので居心地が悪かったのだろう。
ふらっと来て適当に帰っていく。
会社にいられると私のストレスがやばかったので丁度良かった。
そんなある日。
知らない人物がアポなしで経理部長を訪ねてきた。
オーナーの代理だという。
経理部長に渡されたのは「解雇通知書」しかも即日解雇。
だが、本来その書類を作成するべき私はなにも聞いていない。
しかもオーナーの名前は書いてあるが会社の印鑑は押されていない。
そもそも印鑑の管理は経理部長がしている。
私たちに何も言わず作成できるはずないのだ。
その解雇通知書誰が作ったん??
そんな何も効力がない私であれば絶対に作らないであろう代物を勝手に作ったん誰なん??
オーナーが持ってきたのであればまだしも、知らない人物が持ってきた印鑑も押されていない書類を受け取って
「そうですが。わかりました。では明日から来ません」となるお馬鹿さんはいない。
経理部長は謎の人物に言った。
「一応(オーナーとIが悪さしてる証拠だし)受け取りますが、
オーナーから何も聞いてないですしハンコも押されていない書類貰ったからといってなんの効力もないですよ。
貴方が勝手に作ってないってどうして言えるんですか?」
謎の人物は黙り込んだ。
いや。反論くらい用意してからおいで??子供のおつかいか??である。
私たちが素直に受け入れるとでも思っていたのだろうか。
「出直してきます……」
そういって謎の人物はしょもしょもしながら帰っていった。
出直してきても私たちは言う事聞かないが??
ちなみにここでいう事を聞かなかったことが原因で次の【鍵交換事件】が発生するのだが、この時はまだ知る由もなかった。
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