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クリスマスの思い出と私

先日のクリスマスはメリーシャケリマス🐟️でシャケに食いまくっていた私です。


ちゃんちゃん焼き
シャケカツ

昨年からの取り組みですが #日本人ならシャケを食え #クリスマスにシャケを食え が楽しかったので、定番化しています( 。゚Д゚。)



さておき、そんなメリーシャケリマスなクリスマスを過ごした私ですが、私のクリスマスでのちょっとした昔話をします。



以前に「ビートルズと私」でも話しました今は亡き私の親父様は面白い教育をする人でした。

それが一番感じられる出来事で「ケーキは子ども毎にホールケーキ一つ」というのがあります。



あれは幼少期(私が幼稚園、実兄が小学低学年)の出来事でした。
しかし子ども心に驚きすぎて、40歳になっても未だに鮮明に覚えています。


当時から私も実兄も食に熱く、更に子どもでしたので甘いものが大好きでした。

有り体に言うとケーキを食べる度に、切り分けられたケーキを前に「そっちのケーキの方が大きい!」などと兄妹喧嘩をしていました。

今思うと本当に阿呆な喧嘩なのですが、子どもですから真剣です。


我が家は裕福だったので、毎回親がでっかいホールケーキを用意してくれていたのですが、例え元のケーキがどんなにデカかろうとも、子どもからしてみたら、切り分けられた自分の取り分が多い方が良いに決まっています。


ケーキをカットした母親を尻目に、「そっちがいい」「こっちの方が大きい」とぎゃあぎゃあと私と実兄は毎回揉めました。

因みに甘いものは嫌いではないがあまり好みではない親父様は、晩酌をしながらそれをずっと高みの見物していたのですが、流石に毎回骨肉の闘いをする私と実兄を前にして何か思う事があったのでしょう。

ある日のクリスマスの事、親父様は物理的な解決に乗り出しました。



クリスマスの夕飯が終わった後の食卓で、片付けをする母親、自室に下がる婆様、食卓でケーキを待つ私と実兄、そしてケーキを冷暗所(そういう部屋があった)取りに行く親父様。

ものの数分の事ですが「ケーキまだかな?」とキラキラと待っていた私と実兄の前にドン、ドンと置かれるケーキの箱。


そう、ケーキの箱がドン、ドンとそれぞれの目の前に置かれました。

あまりの出来事にポカーンとする私たち兄妹を尻目に、親父様は言いました。



親父様「今日からケーキは一人ワンホール!」



そう言うと、親父様は私と実兄に肉料理用のデッカいフォーク渡してきました。

そこからは単純な子どもなので、わーい!となってケーキの箱を開け、ガツガツとケーキにフォーク直挿しで食べていきました。

あの瞬間は本当にこう、何ていうか幸せの絶頂でした。


因みにお察しの通り、子ども一人でホールケーキ一つが食べ切れる訳はないのですが、半分くらい食べたケーキは又箱に戻され、冷暗所に返却。

その後食べかけのホールケーキは翌朝の朝食に持ち越され、私と実兄は朝食代わりにケーキをお腹いっぱい食べました。



それが幼稚園から親父様がなくなる迄だったか、我が家の定番ルールとなり、通年適用されました。

そして幼い頃にこんな阿呆みたいな夢を叶えて貰えたので、大人になるにつれ私は、ケーキ大好きだけどたまに食べたら満足って感じになりました。

好きを抑圧されないと適量を知るって事ですよね。
好きだけど、飢えなくてもいいなら、たまにで満たされるみたいな感じですかね。



そんな習慣があるので、先日のクリスマスも懐かしさを感じながらホールケーキ一人で食べてたら、他人から「聖龍さんて甘いもの食べるの????」ってびっくりされるくらい、普段食べなくなりましたが、「いや、甘いもんめっちゃ好きだけど、カロリー気になるから滅多に食べんだけだよ?チョコレートが世界で一番好きだよ??」ってなりました。

みなさん、聖龍は甘い物好きですよ???(何)



話が脱線しましたが、兎に角そんな感じで私は幼少期、親父様にめちゃくちゃ豪快に甘やかされた生活をしていたので、クリスマスケーキは一人ワンホールもこれから続けようかと思います。



そんなクリスマスの思い出話でした。

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