ミリオンタイカプで優勝した例のあのデッキのお話 前編
実はこっそり冴えのみちるについての記事を書こうとした所、想像以上に時間がかかる事が判明して頭を抱えています。ばらしーです。
今回、投下するする詐欺をかましていたミリオンライブのタイトルカップで優勝した例の懐かしのあのデッキのお話になります。
どんな思考で、あのパッと見ではどうしてこうなっているのかよく分からない。と酷評されていたデッキが組まれていたのか、明らかにしていきたいと思います。
ちなみにデッキ解説内容が約7000~8000文字と地味に長く、ダレてしまう事も考慮して今回も記事は前後に分けてお送りします。
前編では、
・タイカプのざっくりとした参加理由。
・レベル0~2までの採用カードの紹介。
内容は主にこの二つについてとなります。
後編では
・レベル3の採用カードの紹介。
・デッキの回し方
について書く予定なので、宜しくお願いします。
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まず、何故ミリオンライブのタイトルカップに参加したかについて。さっくり説明します。
東京で行われたしろくろフェスでのバンドリーグトリオで、決勝トーナメント一回戦落ちで涙を飲んだ翌日のしろくろフェス二日目、冴えない彼女の育て方を使ってネオスタンダードの方に参加しました。
しかし、一戦目のオーバーロードに破壊され、続く二戦目もロゼリアに破壊されて負けてしまったので、泣く泣く強制ドロップ。
早速ネオスタンダードでの敗退が決まり、今回の東京地区で公式にデッキレシピを残すチャンスはタイトルカップorミルキィホームズファイナルカップorバンドリーグと言う構築限定大会のみとなりました。
その中で手持ちにあったのは「アイドルマスターミリオンライブ!」とバンドリーグ用に構築した「roselia」の2つで、実は当日直前までどちらに出場しようか悩んでいたのですが、断腸の思いでミリオンライブのタイトルカップに参加する事にしました。
理由としては、バンドリーグでは最初同じバンドのデッキのみと対戦すると言うルールの為、最初はroseliaとのミラーマッチを何戦も行う必要があります。
バンドリーグでミラーマッチはかなり経験していたのですが、その経験上、プールが狭い事もあり、構築段階で差を広げる事が難しいと感じていました。
その為、アドバンテージの得やすい先手がかなり有利であると考え、運に左右される要素が大きいと不安になっていました。
一方、自分の組んだミリオンライブは、もちろん先攻の方が良い事には代わりないのですが、比較的後攻を取ってしまったとしても問題はない構築に仕上がっていました。
後は事前に身内との対戦や会話で、そもそもミリオンライブのプールを見た限りでは、ミラーマッチにおいてはかなり強いのではないか?と言う話になっていました。
最終的には、バンドリーグについてはある程度回数を重ねていたこともあり、今回は取り敢えずミリオンライブのタイトルカップに参加し、どのくらい勝てるのか? というデータ収集を主な目的として参加を決意しました。
元々はデータ収集が目的だったとはいえ、結果全七回戦(不戦勝もあったので実質六回戦)かなり接戦も多かったのですがギリギリの所を制して何とか勝ち上がり、タイトルカップ優勝と言う結果を残すことが出来たのは本当に嬉しかったです。
では。前置きはこの辺りにしておいて、本題のデッキ内容と採用カードの解説に移りたいと思います。
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デッキ紹介
このデッキを組む際に意識したことは、「安くて、安定して勝てるデッキ」と言う点です。
その結果、個人的には全体を通した動きはかなり丸く、頑張って揃えれば3000円未満で組めるデッキにはなっています。
が、その影響で採用カードやそもそもの構築がかなり歪となってしまっている為、初見ではこういう構築になっている意味が分からないと言う意見もあったそうなので、ここから一枚一枚採用理由等を説明していきたいと思います。
長くなりますがご容赦ください。
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Level 0 18枚
自慢の肺活量 北上麗花 3枚
こちらは相手のアタックフェイズの始めに前列の空いている枠に動かす事の出来る能力をデメリット無しで発動できる純移動 と呼ばれるカードです。
役割は対戦相手のリバース時にアドバンテージを得る事の出来るカードへの対策カードと言う役割が大きいです。 三枚なのはただ単純に四枚も必要ではないと判断したからです。
一歩ずつの成長 萩原雪歩 3枚
アタック時に他のキャラのパワーを2000上昇させ、尚且つアタックフェイズの始めに1コストを支払うことで「後列の」キャラのいない枠に移動出来るキャラです。
先ほどの純移動テキスト持ちの「自慢の肺活量 北上麗花」と同じく相手からのリバース要求を回避する役割と、パワーの補強と言う二種の役割をもつカードになります。
尚、後列に移動すると言う特性上、前列しか移動する事の出来ない麗花と組み合わせることで、自由自在に盤面を動き回って相手のリバース要求を回避することが出来ます。
擬似的な手札補給手段+リバース要求回避+パワーパンプと役割が多い為、三枚採用しています。
きらめく可能性 伊吹翼 1枚
相手のドローフェイズに自分の山札の上を一枚捲り、レベル1以上であった場合手札に帰ってくる「仕事中 ジョー」の互換カードになります。
このカードは、先程の純移動の麗花との相性もよく、盤面が完全埋まっていた場合でも手札に帰ってこれば麗花が盤面を移動する事も出来ますし、そもそも成功すれば手札が一枚増えます。
正直こちらを抜いて麗花の純移動を四枚に増やしても動きにさほど支障はないので、割りとこの枠は自由枠と考えてもいいかもしれません。
カンペキ南国少女 我那覇響 2枚
1コスト支払って手札1枚を控え室に置き、山札から好きなキャラを持ってこれる、通称フィレス互換と呼ばれているカードです。
デッキの都合上、と言うよりミリオンライブのデッキ全般に基本的に言える事ではありますが、手札交換、または欲しいカードをサーチする能力があまり高くない為、少し気持ち多めに二枚採用しています。
かわいく背伸び 中谷育 1枚
こちらは、手札のクライマックスカードを控え室に置いてから控え室のキャラを回収する、俗に言う収録中互換と呼ばれるカードになります。
先程も述べましたが、ミリオンライブと言うタイトルは手札交換能力、というより一番の問題として手札のクライマックスの処理に難があると考えています。
そこで、デッキの安定感を向上させる為、先程のフィレス互換の響を入れた上で、収録中互換のこのカードを採用している形になります。
大人エレガント 桜守歌織 4枚
1コスト支払い、場のキャラを2体レストする事で山札の上からカードを2枚捲って控え室に落とし、そのレベルの合計値以下のキャラを回収する事が出来るシステムカードです。
手札の質が上がるかは運が絡んでしまうとはいえ、ほぼ確実に手札が増えると言うのが大きく、このデッキでは集中を採用せず、こちらの歌織をメインの後列として採用しています。
まずこのカードを引けなければ話にならない為、真っ先にキープするべきカードです。迷いなく四枚採用。
ハロー!ニューエイジ ロコ 2枚
こちらは、起動効果使用時と、クライマックスを貼った際に自分のキャラのパワーを1000上昇させる後列となります。
レベル1のパワーラインが不安な為、採用しました。
このカードが無いと相手の盤面に触ることが出来ない事もあるので増量したい気持ちもあったのですが、三枚は腐ることが多かったので、二枚に落ち着きました。
高飛車お嬢様 水瀬伊織 2枚
レベル0のキャラに1000応援と、起動効果として自身を控え室に置くことで山札の上から4枚まで捲って好きなキャラを回収し、残りは控え室に置くと言う俗に言う4ルックの効果を持ったカードです。
レベル0においてはかなり強力な後列として働きますが、どちらかと言うと山札のケアを行う目的で採用した形となります。
歌織で触る為に控え室に一枚落ちていればよいので、二枚採用で落ち着いています。
正直な所、次に紹介するレベル1の本連動を使わない場合、ミリオンは山の回転が早くはないので、このカードを採用せざるを得なかったんですよね。
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レベル0は以上となります。
0のシステムカードに関しては、諸々を考慮してこの比率がベストであると考えています。
但しアタッカーに関しては割と全て自由枠になっており、今回はミラーマッチにおけるメタを重視していた為この比率になっています。
通常のルールであれば好みの物を採用しても特に問題はありませんが、手札リソース確保手段である歌織が2レストを必要とするので、それと相性のいいカードを採用するのがオススメです。
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Level 1 10枚
響かせる音色 最上静香 4枚
本アイコンのクライマックス(以下CX)である、「FairyTailじゃいられない」のCX連動対応カードになります。
上記のCXが置かれていた場合、攻撃時に山札の上から4枚まで捲って好きなキャラを1枚回収出来る、エミリア連動と呼ばれる効果を持ったキャラになります。
採用理由はシンプルで、レベル1でCXを貼った場合、キャラのリバース要求がなく、無条件でアドバンテージを得ることが出来るCX対応で一番汎用性が高く、単純に強かったと言うだけです。
後このCX連動を決めない限り山札を一気に削る事が出来ないので、しっかり連動を決められるかでゲームメイクが楽になるかが決まる為、非常に重要な役割を持っています。
軸となるカードなので四枚フル採用。
誘惑テクニック 百瀬莉緒 3枚
こちらは、起動効果を使用したターン、相手のキャラをリバースさせた際に山札の上から一枚をストックに置くと言う、ストックブーストの能力を持っています。
特にCX等も必要なく、起動効果さえ使用してしまえば安易にアドバンテージを稼ぐ事が出来るので、非常に強力なカードになります。
ちなみにこのデッキの起動効果持ちは0の歌織とカウンターだけなので注意が必要ですが、歌織の効果は基本的にアドバンテージを損なわない為割とバンバン使えます。
但し、先にこのカードを出しておく必要はあるので注意しましょう。
また、デメリットとして正面のキャラに対して2コストアンコールを付与させると言う効果があるので、その辺りだけ地味に使い勝手が悪いです。
基本的にはサブアタッカーとしての運用となる為、三枚採用。
サマースタイル 島原エレナ 2枚
登場時自分の場のキャラの分パワーが上がる、邂逅互換と呼ばれるカードにデメリットがついたキャラになります。
倒された時に、相手に手札入れ換えの選択肢を与えてしまうと言うデメリットがありますが、そもそもミリオンのプール内に純粋な邂逅互換のカードがない上、ノーコストでこれ以上のパワーが出るカードもない為、相手の高パワーのカードを倒しに行けるキャラとして採用しています。
最大8000という数値は、後列を含めれば相手のレベル2ないし、レベル3のカードを倒せる可能性もある為、デメリットも考えた上で有用であると判断して二枚入っています。
ファンタスティックガール ロコ 1枚
こちらはこのデッキに入っている唯一の助太刀カウンターになります。
助太刀使用時に手札を1枚控え室に置くことで、再度手札に帰ってくる数値が少し低い助太刀効果を持つキャラになります。
ミリオンのプールにはこれとは別に、パワーを2000上げる助太刀もあるのですが、このデッキではあえてこちらを採用しています。
理由としては、手札をコストにすることでずっとキープする事が出来る効果が、上記の1レベルの莉緒と相性が非常によい為です。
このカードを1枚握っているだけで、助太刀で弾き返すだけでアドバンテージが稼げ、相手がバトルに負ける前提でフロントアタックしてきた場合でも、手札をストックに還元すると言う選択肢が生まれるので、このセットが揃うとちょっぴり幸せになれます。
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レベル1は以上になります。種類は少ないですが少し各カードの解説が長くなってしまっていますね。
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Level 2 2枚
小さな最年長 馬場このみ 1枚
レベル3のキャラとバトルする時に、パワー13000、ソウル+1の効果を持つ対レベル3アタッカーになります。
何気にこのソウル+1と言う効果が便利で、早めに出てきたレベル3を処理するだけでなく、ソウル増加のおかげで、地味に高い打点で殴る事ができます。
また、普通にレベル3での攻防にも役立つ上、素のパワーも9000と非常に高い数値を持つ為、非常に汎用性に富んだカードですが、枠の都合で1枚のみ採用しています
但し、自身のレベルが0であると言うデメリットもあります。が、こちらは使い方次第でメリットにもなるのも個人的には高ポイントです。
強気な女神 水瀬伊織 1枚
レベル3のキャラに対して2000応援と、登場時に1コスト支払うことで手札のCXを控え室にある別のCXに変える事の出来る後列になります。
単純に青の上位後列と言うだけでも優秀なのですが、主に使うのはこのCXを他の物に変えると言う効果で、CXの種類が散らばっているこのデッキにおいては非常に有用なので、採用しています。
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レベル2は必要最低限しか必要ないと判断し、2枚しか入っていません。
構想段階ではこのみが2枚入っていたりしたのですが、腐ることが多かったので減らしてしまった形ですね。
なので、1枚しか入っていないのですが、相手の早出ししてくるレベル3への対策で、何とか上手く確保する形となります。
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さて、ある程度記事が長くなってきた為、一旦この辺りで〆たいと思います。
レベル3と回し方については後日記事を致しますので、今しばらくお待ち下さい。
後編へ続く。
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