種をまき、花を咲かせるその日まで。
フリーランスになると決めて早一か月が経とうとする。新卒でフリーランスになるということは、実勢やノウハウもなしに自分で生きていくということで、わかってはいたけれど、現実は大変だ。
正月も返上してメディアを調べて問い合わせをしたり、マネタイズができなくてもまずは実績作りとnoteで取材企画をやってみたり、その合間を縫ってアルバイトをする。ご飯が食べていくるわけもなく、減りゆく貯金の残高に電車に乗ることもためらうくらい。
それでも、取材を通して人の夢や生き方を聴くことはこの上なくしあわせで、夢を届ける郵便屋さんみたいだなとほんのりしたと思えば、今度はそれを文字にするために日付を超えてもパソコンにかじりつく生活に充実感と焦りが入り混じった走る抜ける日々。
「疲弊」という言葉はよく聴いていたけれど、やはりわたしも避けられず。何事もやってみなければわからない性分はここでも発揮され、パツパツになったスケジュールに押し倒されるように今朝、ベッドから起き上がれなくなってしまった。
少し、休もう。
そう思って自分の本棚からほんのり手に取ったのは、ひすいこうたろうさんの書いた3秒でハッピーになれる超名言集。
久しぶりにソファに座って本を読むゆるやかな時間。自分とゆっくり会話した。
一ページ一ページめくるたび、かさついた心が少しづつ柔らかくなり、ほんのりと体温が戻ってあたたかくなっていく。
あなたはだれを笑顔にしたいのか?
誰にとってどんな存在として生きられたら
本当にしあ合わせなのか幸せなのか。
どんな思い出を、この世にのこしたいか。
何のために、ライターになったのだろうと考えなおしたとき、大切な人の夢を応援できる存在でありたいからだと思った。
周りの人に自分がやりたいことや夢を語るって、勇気がいる。特に学生や20代は何の実績も成功体験もないから、「無理だよ」と言われたら本当に無理なように思えてしまう。それで諦めるようならそれまでだよなんて突き放すことは簡単だけど、
「この人に相談すれば、どうしたら自分の夢が叶うか一緒に考えてくれる」そんな夢を叶えるための架け橋のような存在がひとりでもいれば、その夢は途端、歯車を回しはじめるのではないだろうか。
わたしがいろんな人に夢を応援してもらったからこそ、わたしもそんな存在でありたい。
でもひとりの力では難しい。
今から講演をやります。本を出します。と言ったって、わたし自身の人生経験が浅いのだから語れることは限られてしまうだろう。
だから、今、この道を選んだ。
自分の好きなことである
・人の夢や生き方を聴くこと(取材)
・文章で想いを伝えること(ライティング)
を通してそんな存在になれないかと。ライターになる道を選んだんだ。
自分が好きなことで周りを幸せにしたい。それがわたしの生き方。
いずれは、高校生や大学生と面談できるくらいの生き方の幅を蓄えておきたい。だからこそ、地域や国を超えた、たくさんの人に生き方を取材して発信する経験を積みたい。
誰かの夢が、誰かの夢の架け橋となる記事を書く。それを後世につなげるためにキャリアアドバイザーになる。
誰かの夢を叶える架け橋となるような仕事がしたい。いや、わたしがそんな存在でありたいんだ。
***
そんな夢ばかりを語るわたしに、「かいつさんはピーターパン症候群だと思う」と厳しい一言を言っていただいた経験がある。
もちろん、今現段階でごはんを食べていくだけのお金が稼げているわけではない。
それでも、人の夢を応援したいと言っているわたしが、自分の夢が叶うかなんて分からないから夢を語るのをやめよう。なんて言っていたら、それこそわたしがありたい姿ではなくなってしまう。
だから自分がありたい姿を言い続けるし、発信し続ける。
それでも疲弊してしまった今、少し考え方をやわらかく変えてみた。
今わたしにできることを、精一杯をしていこう。
種をまいてもすぐには芽が出ないのと同じように、歩いていく歩幅は変えられないのと同じように、焦っても急に夢が叶うことなんてないのだ。
★「夢を叶える架け橋となる存在になるために」今日からできること★
・できるかぎり、家事を手伝う(つくったオムライスに”だいすき”とか書いてみちゃう)
・両親に感謝を伝える(なにか形にのこるミニプレゼントとかしたい)
・友達の夢を応援する(話してよかったなと思ってもらえる聴き方を学ぶ)
・フリーランスになったからこそ出会えた人を大切にする(感謝に言葉をまめに伝える)
・今までお世話になった人に今の自分の報告と大好きですを伝える
お金を稼ぐというかたちで恩返しがでいない今だからこそできる自分のありかたがあるはず。
疲弊したと言いながら、今もこうやって大好きな文章を書いているのだから大丈夫。
種をまいて、花咲く日を楽しみに今日も生きよう。