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貝津 美里|生き方を伝えるライター
2019年8月20日 08:41
夕日に染められたぬるい風に、締めつけられたお腹。浅い呼吸が混じる。浴衣を着て、巻いた横の髪を揺して。ちょこんとベンチに座り、イヤフォンを耳にした。もう駅のホームで、かれこれ30分以上は待っている。それなのになぜか、ホームの時計の針はどんどん進み、次の電車に乗らないといけない、とおもむろに立ち上がった。何本も電車を見送りながら、「ごめん!浴衣、着る時間なかった!」「スマホの充電器持っ
はっしー
2019年8月20日 00:19
耳元で流れる歌詞に心の中でツッコミを入れる。野田洋次郎さんが書いた曲だからきっと、素敵な意味が込められているに違いない。だからこそ、その歌詞の意味を理解しきれないことが少し悔しかったけれど、そのメロディがあまりにも綺麗で心を震わせるから、細かいことなんてどうでもよく感じた。「あ、流れた」頭上から声が聞こえると、「どこどこ?」と反射的に星を探してしまう。確かめたってそこに流れた星はもう見