第二回スプラトゥーンで考えるシリーズは、「みんなえんぴつ」について
ちょっと前まで、スプラトゥーンは好きでもサーモンランは全くプレイしなかった。
というのも、ブキ(武器)も自分で選べずランダムにあてがわれ、次々に襲いかかってくるシャケたちをハイスピードで倒していかないといけないうえに、イクラの納品まで課されるって、控え目に言って地獄でしょ。大体もう40超えて環境に適応する力が衰えているのに、毎回持たされるブキが違うってだけでココロが折れる。
こうしてずっと避けてきたのだけれども、「ニシオさんもサモランやったらいいのに」「ビッグビッグラン一緒にしよう」って誘ってくれる子どもたちがいて、ヘタクソながら始めてみたら・・・シャケたちに粘着されて(ワイじゃないよ?)、毎日のように高校生ムッスメさまとプレイするまでに。相変わらず竹とかクマさんスロッシャーとかいう意味不明なブキを持たされた瞬間に絶望して「詰んだ。みんなごめん。」ってバイト仲間たちに謝り倒さないといけないし、リザルトでイクラの納品が一桁だと悪目立ちするから「どうか10個は入ってますように」ってお祈りしても5個とかだったりしてムッスメさまとギスるし、「ガチマッチって平和だなぁ!!」って思っちゃうけど。1年以上かけてスプラトゥーンというゲームに慣れてきて、ブキランダムの地獄にも参戦してみようって思えるようになったんだなと感慨深い。
まぁそれくらい私は、自分が使うブキ=道具を選びたい派である。でも今学校って、こういう場ではある。
スプラトゥーンでもリアルでも、現環境でえんぴつは強い。えんぴつはスプラトゥーンにおいてR-PENっていうブキだが、今ガチエリアやナワバリバトルでは編成に1人いて欲しい必須の強ブキである(ようだ。上位勢の話だと)。そしてリアル、子どもが「字を書く」という環境においても、おそらく多くの子どもたちにとってえんぴつは書きやすい道具だろうと思う。でも私はスプラトゥーン世界で短射程のわかばシューター使いなので、えんぴつなんていうチャージが必要な長射程ブキを持たされても戦えない。必死で相手にエイムを合わせている間に足元とられて倒されたり、慣れないチャージをオロオロとしている間に直撃とられたりして、なんだこの超使えないブキは!!って、自分のプレイヤースキルを棚に上げてお怒り申し上げることになる。幸いリアル文具としてのえんぴつに使いにくさは感じないが、それだってシャープペンの方が手に馴染む。スプラトゥーン世界でシャープペンといえば「シャープマーカー」っていう短射程ブキだが、えんぴつことR-PENよりシャープマーカーの方がよっぽども使いやすい。使いやすいブキ、道具って、人によって違うんだよね。それを自分に合わせて「選べる」、目的に合わせてカスタマイズしていけるといいよね、という話が、第二回の動画の主旨になる。
だからって、えんぴつなんてクソブキで、別に使えるようにならなくていいんだよ、という話がしたいのではない。どんな道具やブキも、使えるようになったら楽しいと思うの。わかばシューターに粘着している私がどの口で言うか、って感じではあるけれども、マルチにブキを使いこなして軽妙に実況しているスプラトゥーンプレイヤーの「えとな」さんとか素敵だなぁって憧れる。でもね、どうしたって使いこなせない、合わなかったりするブキや道具がデフォルトで設定されていて、「これだけで戦え!」って言われたら、ゲームの楽しさを味わう前にココロ折れちゃうと思いませんか?やってもやってもうまくいかない、どうしたらうまくなるのか自分では分からない、でもみんなが使ってて使いやすいブキ(道具)なんだからできるようになるよ!って言われて頑張らされ続けたら・・・自信を失って、「このクソゲーが!」と撤退したくなると思う。だから最初こそ、自分に合うブキ(道具)を持って、自分のペースで慣れていったらいいと思うし、「これならできる!」っていう自分の持ちブキ(道具)がある安心感の中で、苦手なことにチャレンジしていけるんじゃないかな。私がわかばシューターでXマッチができるようになってから、ブキランダムのサモラン地獄へ参戦できたみたいに。
自分に合う道具を選ぶっていうと、わがままとか、ずるいとかいう声も聞こえてきそうだけれども、そうではないよね、という話も「合理的配慮」という言葉を紹介しながらしている。ぜひご視聴、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。