
私がここにいる理由 6 (終わり)
こんにちは、NYは寒いと思いますが、引きこもっているためあんまりよくわからないみさとです。
東京で照明デザイナーをしていた私が、NYに来て2年半ほど、その経験と思いを、2021年の年明けから「私がここにいる理由」というタイトルで書き始めました。
現無職の私は、なんでここにいるのか、ということが、ウヤ〜ムヤ〜になりがちです。それを改めて考え整理し、向き合うために書いています。
今回は仕事を離れた後にやってきたことを書き、今後のことに思いをはせていきたいと思います。
今この序章を書いている時点では私も着地点が分かっていませんが、今回で終わりにしたいです。
とても個人的な呟きのようなブログですが、お付き合いいただければ幸いです。
仕事を離れた後、やっていたこと
NYの照明デザイン事務所、忙しかったタフな仕事がリモートワークで更に激務になり、上司との関係のストレスも合間って、2020年8月末に会社を離れました。
完全に燃え尽きて、灰となっていた私。
前回お話した強迫観念で、自己評価もダダ下がり。笑
辞める結果となった私は、正しい判断をしたと思いつつも、これは逃げたのではないか?という思い、恥ずかしさみたいなものもありました。
この半年リアルに泣きながら仕事しかしない日々だった、だからしばらくは本気で休もう、私にはその資格がある!と言い切って、9月に彼とバケーションに出かけました。
・Fire Island へのバケーション
行き先はNYの東、ロングアイランドにあるFire Island。コロナの中リスクは自覚していましたが、9月半ば過ぎのシーズンオフで人も少なく、海岸などでは十分Open Airで距離も取れますから、安全に過ごすことが出来ました。
ちなみにFire Island ってゲイが集まる場所として有名な場所なので、セクシーなゲイたちがパーティしてるのかなって思ってたんですが(笑)
シーズンオフのコロナ禍の中、非常に静かでした。お店も半数くらいは閉まっていました。
このバケーションで、ゆっくりした静かな時間を過ごし、リセット + 頑張った自分へのご褒美となりました。
・uga illustration
イラストは、前のポストで記したように、NewSchoolのインテリアの授業で改めてイラストを久々に描き、気持ちが落ちていた時にリハビリのようにイラストを描くということをやっていました。
イラストを描くことが好きだ、という気持ちを取り戻したけれど、仕事で忙しく、描く時間やエネルギーがなくなっていました。
時間を取り戻しイラストをまた描き始めました。
イラスト専用のinstagram アカウント( uga_illustration )も作り、
日々ポストしています。
・Line スタンプ うちの犬たち編
うちの家族は犬好きで、日本にいる父、母、姉のところにそれぞれ一匹ずつ犬がいます。
姉と私で、兼ねてから犬のLineスタンプを作りたいねと話していたけれど、忙しすぎて全く手をつけられていなかったので、この機会に作りました。
こんな感じです。
はっぴースタンプはもう一種類、それから実家のチワックスのとらのすけと、父の愛娘、ゴールデンリトリバーのきなこのスタンプも作りました。
スタンプに関してはこちらの記事にまとめます。
もしよろしければ覗いてみて下さい(^^)
・Graphic Design class
以前通っていたNew School。また授業を取りたいと思っていたので、この機会にグラフィックデザインの基本のオンラインクラスを一コマ取りました。(現在は全てオンラインに切り替わっています)
なぜグラフィックデザインかというと、例えば自分のHPを作るにせよ、ブランドを立ち上げるにせよ、プレゼン資料を作るにせよ、グラフィックデザインの知識は絶対に有力だと思っていたので、かつてから一度勉強してみたいと思っていたからです。日本でも本とか買って数冊持っていますが、やっぱり一度人から基本を教わってみたい。
グラフィックデザイナーの先生が、毎回テーマを決めて話した音声データやビデオや資料がオンライン授業のシステムにアップされます。課題が毎週与えられて、それに対しての我々の提出物に先生やみんなが話し合い、評価したりアドバイスしたりしていくという形です。オンラインなので先生や生徒と直接会って話せないのは残念ですが、このコロナの状況じゃ致し方ないですね。
クラスの課題は毎回とてもチャレンジングで、課題を始める前は、えー、そんなの全然どうしたらいいか分からないよ〜って途方にくれるのですが、一週間時間をかけてなんだかんだ結構形になっていきます。
例えば、色鉛筆のパッケージデザイン。
私はターゲットをプロや趣味人、本物志向な人々に焦点を置いて、こんなものを提案しました。
課題やテーマは多岐にわたります。チャレンジしたこともないことに向き合うチャンスをたくさんもらい、実際に作業することで、力をつけられたと思います。生徒はそれぞれ非常にハイレベルなものを課題の答えとして持ってきて、とても刺激的でした。また、評価がもらえることにより、私のデザインに対しての自信にもつながりました。
これから何をしていくか....?
イラスト、LINEスタンプ、グラフィックデザインクラス等は、自分でどんどん手を動かして何かを作り出して発表するということで共通し、その作業の中で色々な学びもあり、人からの反応を得ることができました。
今もイラストを描き、クラスで学んだことや得た自信を元に、クラウドアウトソーシングなどでコンペ形式のデザインワークへの参加をしたりしています。
が、今後、どうしていくか。
そろそろお金を稼いで行かないといけませんからね(汗)
でもなんか、はっきりと(仕事として)何がしたいか掴みきれず、迷子な感じ。
おさらいとして始めの思いをもう一回引っ張り出してみます。
ゴール⭐️ 世界で活躍する照明デザイナーになる!...ためには??
1. ツールとして必要な英語をどうにかする
↓
2. 必要なことを勉強する / 海外で人脈を作る
↓
3. 海外の照明デザイン事務所などで働いて経験を積む
↓
???
1と2は今後もずっと取り組んでいくことですので終わりがありませんが、とりあえず3の先まで来ました。
今まさに「???」の段階にいます。
おかしいな〜、3まで行ったら「???」のベールが溶けると思っていたんだけどな〜。笑
というかそもそも目標の「世界で活躍する照明デザイナー」っていうところがあやふやになっている...なんてこった。
そして今枠を広げた分、色々やりたくなっちゃっています。
- 私のイラストで人に喜んでもらいたい。
- グラフィックデザインも多少作業できるので、伸ばしていきたい
- 照明器具のデザインアイデアがたくさんあり、それを実現させていきたい。
で、仕事?ていうと「・・・。」になっている現状です。
現状イラストレーターじゃないし、グラフィックデザイナーじゃないし。
ちなみに照明デザイン器具について、もう5年以上前に一度仲間と照明器具のデザインのプロジェクトに参加して、一つテーブルランプを作りました。
これがその時デザインしたnocoというランプ。(未発売)
販売にまで至らなかったけれど、Feel Labさんとワークショップのような形でアドバイスを受けながら、作り上げました。
ちなみに、Feel Labさん、小さな暖かい明かりを作っている会社さんです。小さな光を生活の中にポッと灯し、静かな上質な時間を演出します。是非ともチェックしてみてください。
そのプロジェクトに参加してから、照明器具のデザイン、また広義的な意味で光の装置のデザインにずっと興味があり、アイデアを書きためて、自分で試作品を作ったりしていました。
いずれはそういったアイデアは形にしていきたいという思いはあります。
...いずれ...?
...今か...?
やはり今か?
うーーーん。
最近はイラストや、コンペの作業に時間を費やしていて、器具デザインのプロジェクト、止まったまんまでした。
今気づきました。
イラストもいい、グラフィックデザインもやったらいい。
でも照明器具デザインに関しては、形にしたいという強い思いがあったはず、なのでそちらをきちんと進めるべき、と思います。
仕事で出会った友人で、照明デザイナーの男性のことを思い出しました。
彼は照明デザイナー兼テニスコーチという非常にユニークな二足のわらじで活動をしています。始めは照明デザイン事務所に面接に行ったりしたようですが、結局彼は自分で自分のスタイルを作り出しました。きっとたくさん悩んだと思います。でも今はそのスタイルを確立させ、そのユニークさが今は魅力や強みとなって働いています。
彼のように私が成功するかどうかはわからない、
でも私も絞ることなくやっていって、自分の形を作ってみたらどうかな?
スティーブンホールは建築家だけれど、彼のスケッチの水彩画は彼の建築のインスピレーションの源、ファンも多い。
そんな風に何かと何かがくっついて、魅力になることは多い。
色々並行してやりたいことがあるもので、時間の配分などがついついうまくいかなかったりしますが、スケジュールやプランを立てて、進めていこう、そうしよう。気づかせてくれてありがとう、note。(突然の感謝)
新たなプラン
最初のプラン、ちょっと見直します。
ゴール⭐️ 世界で良い仕事をするハッピーなデザイナーになる!...ためには??
1. ツールとして必要な英語をどうにかする
↓
2. 必要なことを勉強する / 海外で人脈を作る
↓
3. 海外の照明デザイン事務所などで働いて経験を積む
↓
4. 自分を信じて、アイデアを形にし、発信していく
日々デザイン鍛錬
↓
5. 仕事として軌道にのせる(How???)
はい、またしてもフワンフワンなプランです。(笑)
会社やプロジェクトが大きくても小さくても、
良い仕事をしてみんなに喜んでもらう、それが私の幸せです。
このプランの中に具体的な内容は含んでいませんが、(内容がなんであれ、大事なことは変わらないと思うので。)
今の私の場合、照明器具デザインにちゃんと向き合うことを軸に、イラスト作成やグラフィックデザインの勉強や挑戦も続けていきたいと思います。
私がここにいる理由
さて、長く書いてきたこの記事の出発点。
なんで私はNYに来たの?なんで私はNYにいるの?
NY何かとしんどいですし。
安定や快適さ、楽を考えたら、日本の方が断然良い。
東京に戻ったら、家族も、友人も、犬もいます。
そこをあえて離れたのは、自分で自分を、グツグツを煮える大鍋の中に放り込んで、色々と苦労して、経験して、目指す方向に行ける力をつけようじゃないか。と思ったから。
お金稼ぐためでも、安定した職業につくためでもない。
そこに気を取られすぎて、やりたいことをトライすることを辞めたら、もう日本に帰ったらいい。
そもそも場所は関係ない。日本でもやり方によってできることだとも思います。
でも私がその挑戦の場として、この地を選んだことに意味がある。
そしてその挑戦はまだ終わっていない、やれることはまだまだある。
今この時間はできる限りトライする。
やりたいことにチャレンジする。
そのために私はここにいるんですから。
結びに
おかげさまで、noteを始めて、なくしかけた「理由」にとことん向き合うことにより取り戻すことができました。
世間体や、安定への憧れや、目先の利益に気を取られて、海外にまで来ているのに、これをよく忘れてしまいます。
現実的なことを考えるとそうも言ってられないよと、この思いをしまいこんでしまうことも簡単です。
「なぜ私はこの地にいるのか」と言うことは、自分が育って慣れ親しんだ場所にいると考えることは少ないです。
でもわざわざどこか遠い土地に自ら選んで暮らす場合、そこには理由が必要で、その理由をなくすと、心が彷徨ってしまいます。
もしまた目先のことに流されて、このことを忘れかけていたら、
今はこのnoteがあるので見直して取り戻せるし、
「おい!noteであんだけダラダラ語っていたことを、忘れたのか!」
(こっちは付き合わされて大変だったんだぞ!)と、
皆様からもお叱りをいただければ幸いです。
長い文章、フワンフワンした私の思いを、辛抱強く読んでくださり
本当にありがとうございます。