女性がゴルフをするということ~ひとりだち…対等にプレイする
何がスイッチをいれるか
スコア120台というゆる~いゴルフで満足していた私ですが、ずっとゴルフの「お世話をしてくれる人」だった友人夫婦が定年退職を機にゴルフの聖地セントアンドリュースがあるスコットランドでゴルフをする計画があるといいます。美術と歴史が好きな私は「へぇー。すごいなー。でも私はイギリスよりフランスやイタリアのほうがいいわー」なんて思ってました。
その頃、海外ドラマ「クイーン・メアリー」がNHKで放映されていたんです。生まれてすぐにスコットランド女王になり、フランス王妃にもなるメアリー・スチュアートの話です。彼女が最初にゴルフをした女性だと私は思っていたのですが、本当はそうじゃなくて、「キャディ」という言葉の元である「カデ」を使った人ということらしいです。
ドラマの中でもスコットランドの荒野みたいな(これこそリンクスなんだけど)ところで、ゴルフを楽しむシーンがありました。
「私もメアリーみたいにスコットランドでゴルフしてみたいなあ」…
あっ、あの人たち、スコットランド行きたいとかって言ってた!
私のスイッチ、入りました(笑)。
たまにはうまくいくこともある
目標が出来ると、練習にも力が入ります。そうなれば、少しずつ結果もついてくる。「お世話してくれる人」たちとラウンドして、ときどき同じスコアになるホールもあったり、飛ばない私より、飛ばす人たちのほうがOBが出る確率も高いので、私のほうがスコアの良いホールもたまーにあったりしてきました。
私ごときが…
ある時、普段は私よりぜんぜん上手い人がバンカーに入れてしまった、そして私はたまたまうまくグリーンにボールが乗ったんです。
一瞬思いました。「私が今までしてもらったように、バンカーの横でレーキを持って待ったほうがいいんだろうか…」と。でも、そんなことをしたらプライドを傷つけてしまうんじゃないか…私のほうが下手なんだし、たまたまこのホールの調子が良かっただけなんだからと。私ごときがそんなことするのは失礼なんじゃないかと。
対等にプレイすること
昼食の休憩のとき、怒られました…。「ああいうときは、レーキを持って待ったほうがいい」と。そうなんです。私の妙な独りよがりな気遣いよりも、Play Fast。
日本的な上下関係ではなく、対等にゴルフをする。
普段のおつきあいの関係を持ち込まず、プレイする。
それからは周りに対して積極的に動くようになりました。
目土をするための道具も持つようになったりして…。
ひとりだちです。
ひとりだちできることが「お世話をしてくれた人」への感謝
今、ときどき娘とラウンドするようになって、私が「お世話した」娘が、私よりも飛ばし、時々私より先にグリーンにのることもあります。
まだ、バンカーに入った私にレーキを渡す余裕は彼女にはないけれど、もしその状況になって娘からレーキを受け取ることがあったら、きっと苦笑いしながら「ありがとう」と言って、レーキを受け取るでしょう。
ああ、ここまで上手くなったんだなと「お世話をした人」である私はうれしいはず。
私に「お世話をしてくれた人」に感謝します。
ゴルフを通じて、こんなに多くのことを学ばせてもらったことを。