大好きを貫く生き方。友理さんがライターを続ける理由
好きなことを仕事にしたい。
でも、「好き」だけでは難しいのではないか……。
こんな考えが浮かんだことはありませんか?
今回は、音楽・ライターと、まさに「自分の好き」を仕事にしている友理さんにインタビューしました。
好きなことを仕事にしている友理さんは、こう言います。
「"好きなことで生きる=好き勝手に仕事をする"のではありません。つらいこともありますが、好きなことは辞められないんです」
真っ直ぐな眼差しでそう語る友理さんに、これまでの歩みと今後の展望を伺いました。
今好きなことを仕事にしている方や、これからそうしたいと思っている方に、ぜひ読んでほしい記事です。
好きを貫く生き方を体現している友理さんから、きっと背中を押してもらえることでしょう。
大好きな音楽の仕事
ーー音楽における、現在の仕事内容を教えてください。
主に二つあり、まず一つがピアノのレッスンです。
音楽教室で行う形態、ご自宅にお伺いする出張形態、自宅に来ていただく形態があり、現在25名の生徒さんをみています。
二つ目はピアノの演奏です。
ピア二ストというと一人で演奏するイメージが強いのですが、私は「ピアノ伴奏」をメインにしています。
フルートやサックス、バイオリンなどの伴奏と、3団体の合唱団の正規伴奏者を担っています。
ライターを志した理由
ーー現在はライターとしても活躍されていると伺いました。
これまで音楽一筋だった友理さんですが、そのなかでなぜライターの道を志したのですか?
コロナから1年経った2021年4月にライターとしての活動を始めましたが、きっかけは思いがけないことでした。
コロナが入ってきたのは2020年1月なので、この年の4月は学校の新学期が始まらなかったんです。
当然習い事もストップしてしまう状況でレッスンができず、決まっていた演奏会も全てキャンセルになりました。
この状態は1年以上復活しなかったので、早朝バイトも並行していました。
音楽活動が制限されていくなか、バイトだけが進行する毎日に、私は何者なんだろうかと、ふと感じたんです。
今の状況、ニートなのかフリーターなのか?って。
バイトを選ぶ基準も、音楽を中心にできるかどうかが最優先だったので、そこに熱意はありませんでした。
意欲がないわけではないですが、淡々と作業をこなし、バイトが終わって家に帰ると日中から夜まで何もやることがないという日々が1ヶ月程ありましたね。
部屋でじーっとしていたら、なんだか悲しくなってきて……。
今振り返ると、うつ状態だったかもしれません。
ーーこれまで中心だった音楽活動が強制的にできない状況となり、生活や心境にも大きな変化があったんですね。
はい。そこからは自分で何かできるようになりたいと思い、起業スクールに入りました。
ゼロイチを謳っているスクールだったのですが、入ってすぐに「あ、ここにいる人はそもそもゼロじゃない」と気付きました。
なのでお金は払いながらも、今後利用することはないという旨をスクールに伝えました。
そんななか、月に1回行われる面談を担当してくれた方が、「何もなくて大丈夫なので、お話をする場として活用しませんか?」と仰ってくれて。
何度か話をしていき、「もしかするとライターの仕事が合うかもしれない」と提案してくれたんです。
この思いがけない一言が、ライターを志したきっかけでした。
振り返ると、私は文章を書くことに抵抗がなく、むしろ日常的だったことに気付きました。これが仕事になるなら挑戦してみようと思い、独学でライターを始めました。
「好き」は苦しいことを乗り越えるパワー
ーーこれまでのライター活動は、全て独学だったのですか?
はい。最初の1年間は、完全に独学で仕事を受注していました。
数をこなせば慣れるはずと信じて続けましたが、疲弊する場面も少なくありませんでした。
その後、Webコンテンツの制作会社に採用していただき、フィードバックを元に勉強しました。
ーー好きなことといえども、苦しい思いをすることも多かったのですね。
制作会社に入ってからは、ライターとしての働き方に変化はありましたか?
求められる基準が高くなり、書く記事のレベルは上がったなと思います。
個人だけでなく、企業の記事作成に関わるようになったためスキルとしては向上しましたが、働き方や単価は変わらず、書いても書いても状況に変化はありませんでした。
ーーどんなに苦しくても、ライターを続けてこられた理由は何だったんでしょうか。
音楽にも言えることなのですが、正直嫌なことっていっぱいあるんです。
苦しいことや、思い通りにならないことも多々あります。
でも、「辞めよう・辞めたい」という言葉が浮かばない仕事が、私に残った音楽とライターというお仕事の二つなんですよね。
どんなに苦しくても辞めたくないと思えるのは、文字を綴ることが純粋に好きだからだと思います。
ーーなるほど。ライターのどのような部分を「好き」と感じますか?
まず、文章を書くことが自分を支えてくれたという事実があります。
小学生の頃は読書感想文に命を懸けていました。理科のテストでは、裏に質問を書いたら加点してくれる制度があり、真っ黒になるまでビッシリと書いていました。
昔から、とにかく「書く」ということが好きだったんですよね。
また、友人が私の渡した手紙をずっととっておいてくれて、とても嬉しかった記憶があります。
改めて自分の人生を振り返ると、文章で喜びを感じることが多かったと思います。
過去の経験が、ライターの仕事とマッチした感覚です。
「好きを貫く自分」だからこそ、できること
ーーさまざまな記事を執筆されてきた友理さんですが、今後はどのようなジャンルのライティングに関わっていきたいですか?
現在ピアノ関連で二つのメディアに携わっているので、こちらは継続していきたいですね。
今後はピアノだけにとどまらず、オーケストラ作品やクラシックの歴史・音楽家についてなど、クラシック全般の記事に携われたら嬉しいです!
あとは、自分自身が結婚式のオルガン演奏をしているので、ブライダル関連のライティングもしてみたいです。
現場のスタッフさんほどではないですが、結婚式の雰囲気などは一通り把握していますし、オルガン演奏をしている私だからこそ書けることがあると思っています。
花嫁さんへの取材や式場のPRなど、ブライダル全般のライティングに関われたら嬉しいです!
温かい雰囲気をまとう癒し系の友理さんですが、柔らかく優しい表情の裏側には、強い志と熱意がありました。
自分自身と向き合い、自分の好きを貫くという選択をすることは、決して簡単なことではありません。
しかし本音は誰しも、常に自分の心に忠実でありたいはず。
これからも、大好きな音楽・そしてライターとして活躍する友理さんから目が離せません。
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