旅に出たい。食文化が好き。そんなあなたに手に取ってほしい本が出ます!
12月18日、初の著書「世界の台所探検 ~料理から暮らしと社会がみえる~」が発売されます。これまでに訪れた世界の家庭から22家庭を取り上げ、食から世界の暮らしを旅する一冊です。
本書に収めた現地写真は300枚以上。連絡を取り合った家庭は20以上。一冊の本を作り上げるのは、想像した何十倍も何百倍も大変でした....
でも、世界が遠く感じられてしまう今だからこそ、各地の「暮らし」を届けたくて、気合を入れて作りました。自分で言うのもなんですが、想像もしなかったくらい、いい本が出来上がりました。手に取っていただけたら、ほんとにほんとにうれしいです。
この本の概要とこだわりを紹介させてください。
世界の台所本は、各地の暮らしを訪れる本です
1. 本当の生活を垣間見られます
イタリアに行ったらピザ、メキシコに行ったらタコス、日本食と言えば寿司。
そういう「国の代表料理」も、特徴があっておもしろいものです。ところで、その土地に住む人は毎日ピザやタコスを食べているのでしょうか?
この本では、世界の家庭のある日の食を取り上げています。なんでもない日に思いっきりの笑顔になっちゃうのは、華やかな「国の代表料理」とは限らなくて、ふわっふわのホットチョコレートだったり、深緑色で地味過ぎるモロヘイヤのスープだったり、時には食べ物自体ではなく"持ち運べる食卓"に秘密があったり。家の料理は、日常を楽しくする秘密や力強さが詰まっているから、知れば知るほどおもしろいんです。そんな楽しさの詰まった料理のお話を、旅のエピソードとともに収めています。
2. 散歩するように眺めるコラム
市場を歩いたり、料理道具に出会ったり、時には現地の結婚式に参加したり...
食から広がる暮らし全体を味わうのも、台所探検の楽しみです。実は大好きなストリートフード、市場コラムのページに散りばめています。
3. 作って味わう現地レシピ
「ええ、味の想像がつかない。どんな味がするんだろう?」
料理の話を読んでいると、食べたくなっちゃいますよね。現地家庭で教わったレシピ13品を収めています。レシピでこだわったところは、家庭らしい”手抜き”やおまじないのようなひと手間をのこすこと。鶏の出汁が出ていても固形ブイヨンを入れちゃうところが、家庭のレシピなんです。お腹がぐうとなったら作ってみてくださいね。ほとんどはスーパーの材料で作れます。
4. 食文化や社会も探検
本書のサブタイトルは「料理から暮らしと社会がみえる」。
なんて不思議なパイの焼き方をするんだろう。どうしてこの料理生まれたんだろう?「おいしいなぁ」から一歩深まった世界を発見すると、料理が一層おいしく感じちゃいます。台所は、食文化と社会学のフィールドなんです。
ページ上段には、現地写真に加えて、本文から溢れ出した豆知識やミニコラムも収めました。つい人に言いたくなっちゃう話いっぱいです(実はここが本文書くより大変でした)。
気になるページから、開いてみてください!
写真を眺めるだけもいいし、端からレシピを作ってみて世界一周してみても。
文章は一切読まなくても、好きに楽しんでもらえたらうれしいです。
私一人で作ったらきっと文字だけの本になったのですが、編集者の吉田さんの粘りとデザイナーの萩原さんのダイナミックな提案のおかげで、自由きままに楽しめる一冊になりました。台所のタイルのような10年経っても古びない表紙は、マルサンカク菅谷さん。
気になる国からページを開いて、世界の暮らしを訪れる旅に。一緒に出かけましょう!
いただいたサポートは、 ①次の台所探検の旅費 または ②あなたのもとでお話させていただく際の交通費 に使わせていただきます。