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(118)秋の植物染め
今朝のんびりと朝寝を楽しんでいたモモが出かける間際に、やって来てお外へ出よう!とはしゃいでいたのに時間がなくて、しばらくして見るとソファのうえで可哀想なくらいにしょんぼりした顔で座っていた。電車を一本遅らせて、五分でも遊んであげたら猫も私ももっと幸せな気分で過ごせたろうに。
先日のアヤメとオオバベニカシワで染めたものたち。アヤメは夏の残りだからというのもあるし、欲張らずに綿と麻それぞれ一つならもう少し濃く染まったのかもしれない。紫色の花は水色の青になった。
オオバベニカシワ染めは濃く染めたかったので、何度も染めて色を入れて行い、アヤメ染めの時に粗い扱い方でリネン糸が絡まってしまったので、慎重に作業するように心掛けた。結局のところ、丁寧にゆったりと作業するのが良いのだ。染料の植物からは色をしっかりと出す、何度も色が出なくなるまで煮出して、染めるものは汚れを除いて、染液に色素が無くなるまで繰り返して染める。媒染液も一種類に絞った。余程手際よくないと複数の媒染液を同時に扱うのは難しい。
オオバベニカシワは煮出した染液は薄い黄色なのに、鉄媒染で赤みのあるグレーに染まるのがとても不思議。麻布が紫がかった色になったので来年はリネンの布を染めてブラウスでも作れないかしらと夢が膨らむ。