(76)もうすぐ雨が
今朝玄関を掃除しようと靴を動かすと、ニホントカゲの赤ちゃんが隠れていた。捕まえようにもすばしこいので、あっちへ行ったりこっちへ来たり。追い出すと表にいる猫の爪ににかかってしまうが、猫たちは外を眺めてぼんやりして、まだトカゲに気付いていない。そこでまず、猫たちを呼び寄せた。すぐに二匹とも帰ってきてトカゲの赤ちゃんを飛び越えて家の中に入ったので、奥の涼しい部屋へ入るのを確認してから、急いでトカゲの赤ちゃんを箒で追って掃き出した。玄関ドアの下にうすい隙間があり、冬は暖を求めて、夏は涼を求めて虫たちが入ってしまう。
カマキリのいる網戸に蝉がいる。しばらく置いて様子を見ると、先程はカマキリから30センチほど離れていたのに、なぜか接近して10センチまで近寄っている。カマキリはじっとしているが、もしかして、カマキリは催眠術を使うのだろうか? もっとよく見ようとガラス戸を引いたら、蝉は鳴いて逃げてしまった。カマキリはウンザリしたように私を見た、ような気がする。
冷静に考えて、先程の蝉は飛んでいき、別の同じ種類の蝉が、カマキリの側にとまったのかもしれない。しかし、あんな近くにとまるだろうか? 調べても、カマキリが催眠術をかけるなんてなかったが、蝉はもしかすると、蛇に睨まれたカエルのように動けなくなっていたのかもしれないな。
週末には雨が降る、と自分を励まして過ごしているけど、こういうとき雨はなかなか降らない。山沿いで育ったので、夏は日中暑くても、夕立でリセットされるのを身体が覚えている。プラムジャムに赤梅酢を入れて炭酸水で割って飲んだらスポーツ系飲料の味がした。
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