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単語で短歌評12/15~12/21

就活をしていていちいちコンビニに履歴書や職務経歴書を印刷しに行くのがめんどくさいのでプリンター買ったんですよ。でもインクが付いていないというのでインクカートリッジを買ったのですがプリンター本体が3500円でインクが5500円でインクの方が高い???となってます。

そんなわけで単語で短歌管理人の野口み里です。
(※単語で短歌とは野口み里の運営する短歌のお題アカウントです)

ご参加いただいている方の短歌をすべて読まさせていただき、その中の気になった短歌に評を書かせていただく、そんなコーナーの第4回です。
三日坊主で終わるかと思ってたのですが何とか続けれてます!
こちらのコーナーでは一つのお題に対して一つの歌を選歌させていただき簡単な評を書かさせていただきます。

それでは評にいかさせていただきます。



12月15日お題「自転車」

末っ子に借りる自転車 高すぎるサドルを少し下げてと頼む / 反逆あひる

評:お母さん目線の短歌ですね。いつの間にか背丈も追い抜かされる、子供の成長が微笑ましい短歌です。また「少し下げてと頼む」のところで頼りがいのある子供に成長しているところが読みとれて素敵な家族像だなあと思いました。今回の野口賞です!(別に景品とかはないです)






12月16日お題「チル」

二十二時、本と音楽用意して チルな時間に子供が起きる / さに。

評:またもお母さん目線の短歌ですね。夜、子供を寝かしつけて自分だけの時間になったというのにという残念感が溢れつつも子供にちゃんと寄り添おうとしているところも読みとれてこれも素敵な家族像だなあと思いました。みんな幸せそうだなあ…







12月17日お題「脚」

脚本に書いてあるのは「死」の字だけ(あとはアドリブで頑張ってね)/浅寝むい

評:神様の用意した脚本でしょうか。終末だけ決まっている脚本を生かされているんですね。運命って言葉もありますがそんなものもなくすべてアドリブのインプロでこなせという絶望感もあるのに脚本家の軽いノリがなんともコミカルで好きでした。






12月18日お題「プレゼント」

つまらない人でごめんよせめてもの気持ちで送るスタバのカード/綾城しづか

評:つまらない人でごめんね、という所からのスタバのカードにグサっと来ました。精一杯のレゼントなんでしょうね、スタバのカードはプレゼント的には微妙ですがこの歌に持ってくるのには最高のチョイスです。主体も自分のつまらなさを自負してて切ない短歌だなぁと思いました。






12月19日お題「蛇」

鬼が出るか蛇が出るか仏が出るか 全てを愛と呼んでもいいが / にいたかりんご

評:どんなものが待ち受けようともそれを愛と呼ぼうとする主体。しかもなぜかとても強気でいい短歌だなと思いました。「全てを」の所で残っているすべてのものですら受け入れようとする懐の大きさも読みとれて強気であって実際に強い人なんだろうな、と思いました。こうありたいものです。






12月20日お題「壷」

壺・花瓶・甕の違いがわからない何でもいいか、武器になるなら/なまこ

評:サスペンスドラマの様な歌。古畑任三郎でありそうですね。「あれは甕なんですよ!壷じゃない!」と田村正和の声で再生されました。実際違いはわかりませんがそんなことを関係なく結句でさらっと怖い事を言ってる猟奇性がなんともゾクゾクする歌ですね。





12月21日お題「土曜日」

土曜日の朝だよ勘弁してくれよヘリコプター弦楽四重奏の練習は/臨虚

評:あるあるですね。休日は静かに寝てたいのに外からの騒音で目が覚めてしまう…ヘリコプターも多いですが街宣車も多いイメージです。夜勤の仕事をやっていた時どちらも憎かったです。カルテットという表現、練習という合ってなさそうな表現で騒がしさがさらに増していていいですね!


ここまで読んでいただきありがとうございました。来週も気になった短歌を七首紹介させていただきます。さて、先週お知らせしていました短歌アプリ57577様とコラボがはじまっております!具体的にはアプリ内から単語で短歌に縦書き画像付きで簡単に投稿できるようになります。またアプリ内はSNS機能、縦書き画像生成機能、推敲機能、アーカイブ機能などなど様々な便利な機能の付いたアプリですので是非ダウンロードください!




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野口み里
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