オリジナルはない
この世に全く新しいオリジナルを生み出すことは不可能だ。
誰かが作る何かは、その人が持っているものからしか成り得ない。
色んなものを見て感じ、それらを咀嚼し吸収する。
言わば"栄養"を摂取しなければ何も生まれない。
インプットあっての創造だ。
インプットした沢山の事柄が、その人の中で合わさり、思想や言葉、行動、作品などといった形で表に出てくる。
合わさるものが多く、より複雑であるほど
特別だ。オリジナルのように見える。
オリジナルはないと言うことに加えて
その人が0から生み出した核なるものも
存在しないと思っている。
"その人"は存在せず、集合体がその人という考えだ。
生きてきた中で見聞きしたもの、生まれ育った環境や経験がその人を構成しているからだ。
個人の考える思考の広さや深さ、
所謂薄っぺらい人間かそうでないかも
インプットの量で変わるのではと今の時点では思う。
ただ、他人に対して薄っぺらだと言うその人自身が
相手を知らずに決めつける浅はかな人間の可能性もある。
誰がどのくらい、自分と比べて
その人がどうかなんて誰にも決めることができない。
出来ないのに、出来ないはずなのに、そう世界じゃない。みんな何処かで知り得た意地悪な共通のものさしで他人を判断する。
あぁ人間辞めたい。