言葉よりも通じるもの~デンマーク滞在記より~
デンマークに来た目的の一つに「コミュニケーションを観察する」があります。
一言で言うとなんのこっちゃという感じですが、自分の理解できない・話せないデンマーク語が公用語のこの国で、私自身がどんな風に変わっていくのかを見てみたかった、ということです。
デンマークの人たちは殆どが英語を話せる、もしくは理解できるので、デンマーク語ができないからといって困ることは正直あまりありません。
それでも、デンマーク人が7割程を占めるスカルス手芸学校のクラスでは、何気ない会話も結構な割合でデンマーク語で成されることが多々あります。
そんな時、日本人の私たちはポツンと聞き耳を立てていることになるのですが、でもそうやって黙って会話を観察していると、「きっとこうゆうことを言っているんだろうな」とか、「この単語すごくみんな使ってるな」とかを考えたり、気づいたりするようになってきます。
こんな毎日を踏まえて最近思うのは、どこの国でも日常の会話の内容ってさほど変わらないということ、人間って言葉が分からなくても、話してる内容を察せたり汲み取れたりするんだな、ということです。コミュニケーションから“言葉”を取り除いたとしても、意外と人間同士のやり取りって、成り立つものなのかもしれません。
ただし同時に明らかになったのは、それでも人間性(私って害のない人間ですよ)ということを知ってもらうためだけの、最低限の語学力は必要だということ。そしてどうやらそれはペラペラと喋れれば良い、という話でもなさそうだということです。
コミュニケーションと言葉の関係は、私のずっと気になっているテーマなので、もっとここで体験していきたいなと思っています。
…と思ったら、この実験への答えのようなものが大好きな映画にでできました↓
Vi ses!
2016年某日のFacebook投稿より