かけているのはどんな色眼鏡か
どんな人に対しても、どんな出来事に対しても、偏った見方はなるべく排除したいと思っている。
思っている。
ただ、偏らないようにどれだけ心がけても、何かしらの色眼鏡がかかっているのではないかと思う。
恐らくそれは、どれだけ成熟しようとも、知識を得ようとも。
持って生まれた気質やそれまで蓄積してきた価値観や、置かれている環境。
複合的な要因により、物事の捉え方に影響を及ぼす。
また、個人の意思とは関係なく「社会の一部としての一人間」という側面がある以上、時代の雰囲気から受ける影響も大きい。
大事なのは、自分がどんな色眼鏡をかけているか、なるべく自覚的になることだ。
そのためには、身の回りで起こる出来事を注意深く観察しながら自分の心の動きも観察する。
他者と会話するとき、本を読んだとき、ニュースが目に入ったとき・・
なんとなく過ごしているだけでは流されてしまいそうな心の動きを、きちんと捉える。
逆説的ではあるが、かけている色眼鏡になるべく自覚的になることが、偏った見方から一歩抜け出すことができるのだろう。
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