セイムダブルビート最終55位 エスバ×2チェリム
0.構築の原案
本構築は僕が以前使っていた構築を本大会用に改良したものです。構築の基盤や立ち回りについてはこちらをご一読ください。
1.環境考察
多いと思っていた並び(※順番に特に意味はない)
〇多いと思っていたポケモン
・いかく要因が少なくなったのでエースバーン
・レジエレキがいなくなったのでトゲキッス
・悪ウーラオスがいなく、炎技がケアできれば通りの良いメタグロス
・ドラパルト絡み
・バナコー
〇その他鎧のころいなかった新要素
ガブリアス、ボーマンダ、カイリュー、夢化石キメラ
〇なくなった要素
ウーラオス、ガオガエン、準伝説
2.構築作成
使い慣れたコータスロンゲエースバーンチェリムを使用することに決定。
この4匹で確実に勝てないポケモンは下記2匹である。
・セキタンザン
・リザードン
鎧プールにおいて上記ポケモンに強いポケモンで本構築に入りうるポケモンは今まで行くとセキタンザンやトリルドサイドン、ダイスト入りドラパルトなどであった。
しかしこのルールではガブリアスが使用できる。構築として無理にトリル用ポケモンを採用したりダイストドラパルトというアンチシナジーなポケモンを採用することなく対策が可能となり、文句なしで採用した。
コータスロンゲエースバーンチェリムガブリアスとなってこの並びでの課題を整理する。
1.トリルを無理やり通されてガブリアスに強力な有効打点がある構築。
例、味方なぐり弱保系、コータス+氷技(珠ローブシン)
2.ドラパルト+セキタンザン
・ドラパルトのなみのり、おにび、ワイブレ、ドラパダイマ択の有象無象の択をオーロンゲ+ガブリアスの並びでは全対応は不可能
→ドラパルトセキタンザンへの非ダイマ初手要因が欲しい
3.ドラパルトキッス
・全国ダブルではほぼドラパルトがダイマックスを切るタイプに収束し、ねこあくびでどうにか誤魔化していたが初手両まもるを打たれるとねこも通らずドラパルトにいいようにされる。しかもこのルールでは壁ドラパルト+ダイマキッスの択も十二分に強いと思ったので現状だと勝率があやしくなると思った。
→ドラパルトキッスに圧力ある非ダイマポケモンが欲しい
4.オーロンゲを高速処理できるポケモン
後発エース特化の構築であるため後攻の尻尾トリックはマストカウンター。非ダイマでオーロンゲ等を高速処理できるポケモンが欲しい。
最初に考えたポケモン
ガラルヒヒダルマ@スカーフ
2、3の課題を解決しそうなポケモン。2についてだがガブリアス視点ではセキタンザンがどれだけ大きくなり高速になろうとも特段問題ないのでトリック+スカーフつららおとしをドラパルト方向集中で解決できる想定だった。
しかし他の課題を解決することができず、採用するには納得感を得なかった。
最終的に採用したポケモン
そこで以前の構築のウツロイドの採用理由であるオーロンゲを高速処理できるポケモンという観点から強い毒タイプを探していたところダストシュートエースバーンがヒットした。襷エースバーンは初見ではほぼ読まず、上記課題をほぼ解決するポケモンであり採用するに至った。また襷が読まれにくく相手の初手ダイマターンを稼ぐことができ、構築のコンセプトである後発珠エースバーンを通すという構築コンセプトとも嚙み合いがよかった。
3.PT紹介
4.新規採用されたポケモン
エースバーン@きあいのたすき
努力値:AS252D4
性格:いじっぱり
技構成:ふいうち、とびひざげり、ダストシュート、挑発
本構築唯一のセイム要素である2匹目のエース。技構成は採用理由であるダストシュート、トリルをとめる挑発、ドラパルトの打点となるふいうち、一貫しやすい格闘打点のとびひざげりを採用した。
本構築のMVPであり8割以上は初手に出した。
ダストシュートはオーロンゲの他にトゲキッスやニンフィア、ブリムオン、をワンパンしたりリザードンを8割ほど(ダイマ時は4割)くらい削ったりと十二分に活躍した。オーロンゲの対策をトゲキッスに一任している構築が多く、そのトゲキッスを高速処理することでオーロンゲの尻尾トリックを狙い通りダイマックスエースに刺すことができた。
またリザードンをしっかり削れるのは想定外で、ダイマリザを4割削る→ゴクエンで落ちる→後発のエースバーンのダイジェットで縛れているというルートができあがったのは最高の副産物であった。これによりリザードン入りの構築に対して強気のガブリアス選出なしという択がとれたりもした。
ちょうはつもほぼ読まれずトゲキッスサマヨールにねこ挑発からスタートしたりと試合を優位に進めることができた。と思う。
ウインディのいかくで火力が落ちるが逆にいうとウインディを出させることができ、威嚇が入らない状態で本丸エースバーンとウインディが対面できる点もとてもよかった。
命中も8割以上は命中し、数多くの試合を優位に進めることができた。
ガブリアス@突撃チョッキ
努力値:後で調べる
性格:いじっぱり
技構成:げきりん、じしん、いわなだれ、アイアンヘッド
リザードンやセキタンザン、コータスといったポケモンへの対策である地面枠。まず技構成だがバンギラストゲキッスという並びが多いであろうと思っていたのでバンギラス方向に裏のトゲキッスを意識してダイロックを打つガブリアスを使いたくないので一貫打点となるアイアンヘッドを採用した。4ウェポン型での採用が決まったので突撃チョッキを持たせて物理耐久を陽気マンムーの珠つぶてを耐えるくらいまで振った。しかし仮想敵であるリザードンの下をとって負けた試合もあり、自身でbを上昇させられるならば陽気ASでチョッキでもよかったかなと思った。刺さっているPTにはとことん刺さっており、セキタンザン系の構築には狙い通り安定した勝率を残すことができたので採用して正解だった。
5.反省点
残り4体は他構築の流用個体であるが、本丸エースバーンのけたぐりはポリゴン2やコータスを非ダイマ時で攻撃するようにとびひざげりでよかった。(1敗)
6.基本選出
襷エースバーン+オーロンゲ
裏:珠エースバーン+@1
襷エースバーン+オーロンゲの選出が強すぎてほぼこれしか出していなかった。コータスが刺さっている場合はオーロンゲ→コータスのような選出をした。
@1の部分は地面打点が必須な構築にはガブリアスを選出、最後に物理ポケモンを止めるORひでりにしたい場合はコータス、その他基本的にはエースバーンの火力を底上げできるチェリムを選出していた。
7.その他
約一年ぶりとなる公式大会で3日で45戦を消化するスケジュールを久々に体験した。ある程度計画立てて潜ったので体力的にはしんどくはなかったが、精神的には高レート帯が続くとやはり疲れる場面もあった。しかし今回は反省用に非公開で垂れ流していたアーカイブを見直しながら反省できたので、敗因を整理する時間が作れ、負けのモヤモヤを引きずることなく消化できた。
またカジュアルよりな大会で統一勢と当たる機会も多く、ゆびをふるの結果に驚愕したりと対戦の中でもリフレッシュすることができたのも大きかった。使用可能ポケモンのプールとしても冠以前の環境を少し懐古できた大会でもあり、懐かしいなーと言いながら対戦を楽しめた。剣盾の後半時期のルールとしてはとてもよいルールであったと思った。
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