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PJCS2024予選&本戦使用 オオニューラニンフ

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戦績

PJCS予選3回目 118位 予選抜け(タケルライコ→化身ランドロス)
本戦 敗退12-8
ランクバトル S17 最高最終1923  45位 (82-46)

構築の動き

●オオニューラ+ニンフィアから展開してねこだまし+ハイパーボイスでアドバンテージを稼ぎます。後発はタケルライコ入り+ゴリランダーのような構築にはタケルライコ+チオンジェンを選出します。

●サーフゴーやヒードラン、鋼テラスカイリューがいる構築にはタケルライコを先発に選出します。

●相手に猫だまし役がいないときやトリル構築にはチオンジェン+ニンフィアを先発にします。

構築の特徴

●対応範囲の広さ
スタンやホムラ系統、おいかぜ、各天候からイエカシラやガチクレセ、イエブリなどのトリル系統にも戦える構築になっています。特にバクアチオンジェンとワイガペリッパーのおかげでトリル系統に勝率が非常に高いです。レギュFは最終的に様々なタイプの構築が存在しましたがどの構築が来ても戦えたのがこの構築の強みだと思います。明確に不利な構築は重力催眠です。2ターンで降参します。

●試合展開の安定感
・眼鏡ハイパーボイスでゲームを組み立てるためアド損が起こりにくくゲームの展開は安定します。また命中安定技で高火力な技が多いで通した択がきっちりバリューを出せます。択の数が試合全体として少ないのも筆者にはありがたかったです。

レギュDから変わったこと

この構築はレギュDのころと構築を調整したものです。1からの構築経緯が知りたい方はこちらをご覧ください。

・眼鏡ニンフィアの通りがよくなった。
サーフゴーやヒードラン、ヒスイウインディがいなくなり威嚇要因がガオガエンになったこと、環境にドラゴンが増えたことで眼鏡ハイパーボイスの通りが非常に良くなりました。また連撃ウーラオスが水テラスから耐性テラスに寄ったためニンフィアをテラスを切らずに動かせる対面が増えました。これにより他のポケモンにテラスタルを回せます。そのため試合展開に応じてさらに柔軟にたちまわれるようになりました。

・チオンジェンがめちゃくちゃ刺さるようになった。
レギュDではサーフゴー+とんぼがえりゴリランダーの採用率が非常に高かったのですがそれがいなくなりました。特にゴリランダーのとんぼがえりが減ったことが非常に大きくチオンジェンがテラスを切らなくてもゴリランダーにタイマンで勝てるようになりました。雨選出意識で後発ゴリランダー+タケルライコの選出をよくされますがそこにチオンジェンが刺さり役割が遂行ができます。逆にイダイトウの刺さりは悪くなりました。タケルライコの採用率が高く雨選出をなかなかできません。

レギュDではオオニューラ+ニンフィアに裏のペリッパーイダイトウをメインとしていましたが裏にタケルライコ+チオンジェンを置くことがメインになりました。

構築経緯

まず予選ですが一部調整しただけでほぼレギュDのまま予選を抜けました。
・オオニューラ
 テラスタル:霊→草
・ペリッパー
 テラスタル:悪→鋼
 まもる→ワイドガード
 ハイドロポンプ→ウェザーボール

スタン系は裏のタケルライコ+ゴリランダーに裏ランドロス+チオンジェンを対面させられれば勝ち。その他天候系やトリル系には裏の雨選出を行いました。
しかし課題がいくつかあったので本戦までに解消したいと考えていました。

1.後発のランドロス+チオンジェンは後発のブエナこごかぜ髪などを充てられると厳しく選出択になっている。後発でもある程度幅広く戦えるポケモンに変更したい。

2.炎ポンゴリランダーが厳しい

3.ドータクンやアーマーガアがやや重め

1の課題を解消するために改めて化身ランドロスの役割を整理しました。
・ニンフィアが出せないサーフゴーなどの鋼対策枠であること
・ゴリランダー+タケルライコに役割が持てること
・ブリジュラスへの打点役になる

サーフゴーがよくトルネウーラと組まれていることを考えるとこの役割はブーストエナジータケルライコが適任であると考えました。3の課題も解決できます。しかしタケルライコミラーはチオンジェンのバークアウトだけでは安定して勝てるとはいいきれませんでした。そこでチオンジェンにマッドショットを採用し必ず上から攻撃できるようにすることでこの問題は解決できると考えました。更に相手の化身ランドロスが重くなりますがそれは化身ランドロスの時から変わらないのでそこは考慮しないことにしました。

2.については選出率が下がっていたイダイトウのテラスをドラゴンテラスにすることで解消することにしました。

本戦以降のランクマッチではハバカミ+エンテイ晴れパが増加傾向だったのでチオンジェンのテラスを炎にすることにして対応できるようにしました。


個体解説

H-D:C177木枯らし嵐13/16耐え
H-B:意地ウーラオスのテラス水流連打 95%耐え
数値がカツカツ。オボンを発動して加速することが9割以上で襷が欲しいと思ったことはありませんでした。対面構築にも関わらずおいかぜやいたずらごころの電磁波などのS操作がなくてもおいかぜ構築に対して手数が足りるのはこのポケモンのおかげです。ほぼ必ず発動して確定数をずらしたり先制技圏外に逃げられるオボンのみは神アイテムです。シード以外の持ち物の中で最強の持ち物だったと信じてやまないです。この型はテラスタルがなくなっても強い型なので9世代以降でダブルバトルがあるなら是非使って欲しい型です。

草テラスは耐性テラスとして非常に優秀で雨水流連打、迅雷、エレクトロビーム、ゴリランダーの地面技などを半減し行動回数を稼げます。またいかりのこなを無視して隣を攻撃する使い方が非常に強力で相手の安定択を何度も裏目にすることができました。

オーガポンやエルフーン、意地パオの上から行動できる毒+格闘の範囲が環境に刺さっており単体性能もあります。序盤の展開でHPを温存できると裏のゴリランダーやタケルライコへの詰め筋となるので一度引っ込める立ち回りも重要です。序盤終盤ともに活躍できます。

H-D:C200ヒードランの珠ラスターカノン確定耐え
H-B:ハチマキ水流耐えからbを-3してsを85まで伸ばした。
電磁波カミ+スケショカイリュー構築(※1)のガチグマが84なのでそこを抜けるように調整しました。前述しましたがニンフィアが動かしやすい環境でした。カタストロフィ+ハイパーボイスができる対面は少ないですができる場合は非常に強力です。ディンルー+ヘイラッシャの並びは有名ですがチオンジェンで同様の動きをするとなるとニンフィアが一番ふさわしいと筆者は考えます。


※1
ことりパ

草技が不要な理由…水タイプへの打点はタケルライコで足りています。問題は地面タイプですが赫月ガチグマはカタストロフィで問題ないと判断しました。ヒスイガチグマ、ランドロスにはイカサマで事足ります。

マッドショットはS操作の他にガオガエンやキラフロルを削る速度が上がります。

チョッキ型は珍しいですが、特殊相手に殴り勝てるので単体性能が上がる強いアイテムだと思っています。

本戦では毒テラスタルでしたが、晴れパが多いので最終的には炎テラスになりました。

誰もTier表に入れず使われないポケモンですがレギュF環境には非常に刺さっていました。チオンジェン史上一番強かったルールだと思っています。特にテラスなしでも動かせる対面が多かったことやチョッキチオンジェンの処理速度が遅い構築が多かったことが要因だと思います。

カタストロフィはもちろん強力ですがゴリラ、カイリューといった物理に対してイカサマだけで仕事ができることが魅力でした。環境にゴーストテラスが多いのも後押し要素です。バークアウトを自然に採用できることで前述したとおり対応範囲が広がります。使用者本人も”なぞのメンツなのになんかレートがあがる”感想をいただくことが多かったですがこのポケモンの隠れた強さ所以だと思っています。

化身ランドロスとタケルライコ、ブリジュラスが重めなどで一度でも動かせるように耐性テラスタルのフェアリーにしています。

フェアリーテラス時に化身ランドロスのヘドロ爆弾を耐えるように少しDに振っています。

準速にすることでマッドショットで意地パオジアンを抜くことができます。

H-B:意地パオジアンのふいうち耐え
H-D:臆病カミのシャドボ耐え
S:雨下135族抜き

ドラゴンテラスは迅雷半減と炎ポン+ゴリラの並びを意識しています。Sラインを下げてパオジアンの意地ふいうち耐えまで防御に厚くしています。仮想敵がスカーフイーユイなどでなく、炎ポンゴリラやカイリューなので物理に厚くするメリットが大きいと判断しました。

物理を仮想敵としているのでゴツゴツメットの採用を継続しました。襷パオジアンやウーラオスへの行動要求値を減らせます。

ブーストしないツツミと同速ですが、このルールでは対面しませんし対面してもペリッパーをテラスして暴風で削ってからアクアジェットをするので問題ないと判断しました。

タケルライコやブリジュラスを採用している構築が多く活躍の機会は減りましたが役割対象には仕事を果たしてくれます。

H-D:C187ハバタクカミ眼鏡ムンフォ15/16耐え
H-B:A204カイリューの無テラス災剣補正神速を確定耐え

おいかぜを採用していない理由は構築が全体的に低速であること、イダイトウが火力アップアイテムを持っていないためてだすけが抜けないためです。

ヒスイ赫月両ガチグマへの切り返し、氷耐性を意識した鋼テラスです。
地震からげんき剣舞ガチグマは鋼テラスしたペリッパーを2ターン殴る必要があるのでテラスワイガしながら横のイダイトウを2ターンは動かせます。

ガエンバレルを採用している構築も多く、防塵ゴーグルペリッパーそのものが刺さる構築も多かったです。またドレコーやワタッコにもめっぽう強いのでイダイトウを出さずにピン選出もしたりします。

あとがたり

リバティノートやVictory RordなどコミュニティサイトやSNSなどが普及したことでタイムリーな強い構築を知ることが容易になりました。そのルールにおいて強いポケモンを簡単に試してみることができます。

しかし実績が出た構築は時間が経てば対策されて当然です。そのため旬を過ぎた構築を使っているだけでは対策される側に回ってしまうことが多いです。また海外大会はオープンシートのBO3のためガオガエンやモロバレルなどの相手の情報がわかっていればいるほど強く安定しているポケモンが採用されがちです。ただランクバトルでそれらを使うと見えない対策にひっかかります。その結果か強い構築を使っているはずなのに…と疲弊している人をTLでしばしば見かけます。

予選や本戦を抜けるには勝率は7割以上必要です。これは平均から抜けている成績です。この成績を出すために対策されやすい採用率の高いポケモンをあえて使わない戦略はありです。時にはTier表などの固定観念に囚われず自由な発想で構築作成をしてみてください。そのチャレンジが必ずしも成功するとは限りませんが試行錯誤の経験が構築作りの引き出しを増やすことにつながると思います。

クローズドBO1において対策されていない強い構築を作成できた時はストレスフリーで無限に対戦したくなるほど楽しいです。またメタに存在しないオリジナルな構築を作れたときは誰も知らない絶景を独り占めしているような楽しさがあります。この構築をレギュDから使用していますが獲得順位以上の楽しさがありました。

ポケモン対戦は構築作成の自由度の高いゲームで構築作成そのものが醍醐味であると筆者は考えています。自分で構築を作るスキルを身に着けておくことでルールが変わっても、世代が変わっても自分で考察してポケモン対戦を遊べることができます。それはとても幸せなことで、ポケモン対戦を長く遊べることにつながると思います。

対戦の切り抜き動画(2024/5/31までには掲載予定)


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