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雨あがりの夕ぐれ時         ~どんなに暑くても~

 今年はよりいっそうの酷暑。朝から30度越えの毎日。曇り空だと少し安心?とは行かないけれど、直射日光は朝からはきつい。つい顔をしかめて空を見上げる。雲一つない青空がまぶしい。

 これほどまでに暑いのに、植物たちはその生態系を崩すことなく、マイペースでルーティーンを巡らせている…のかな?ゴムの厚い葉さえも痛々しく変色しているところがある。あの無敵の枇杷が葉を落とし、枝も枯れ枯れに見える。これはわたしの手入れの悪さも手伝っているが、それにしてもあの丈夫な枇杷が…である。ま、家は西日が尋常ではないのです…ごめんねそこに置いて。

 これほどの酷暑でありながら、八月に入り、お盆を迎えると、やわら風情が変わってきているように感じる。朝の空気。夕暮れの風。お空もフラストレーションが溜まってくると曇りがちになり、そこへ寒冷前線が近づいてくると、一気に雲行きが怪しくなり、ピンポイント夕立やらゲリラ豪雨やら突風やら雷やら繰り出してくる。幸いゲリラ豪雨にあった事はないけれど、最近の雷は鳴り出したら止まらない。その声明時間の長いこと。近頃は外の温度が高いので雨戸をあけることが少なく、そのピカッの光を見ることはないけれど、その音は強烈で近くに落ちる気配もあり、本当にこわい。

 でも。季節は厳しい日差しの中でも確実に進んでいる。陽は南へ傾いていっているようである。この陽の陰り具合と風のゆるみ具合の中に次の季節の気配を感じる。8月も早くも後半へ。早いな。そして自然は確実にその歩調を前へすすめている。その変化を受けとめながら酷暑をやり過ごそう。このあおき空を見上げながら。

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