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【絵本】お茶でも飲みに来ないかい

高い高い空の上 
お陽さまとお月さまが住んでいました。



ある日の夕方 お月さまのところにお陽さまから電話がかかってきました。
「お茶でも飲みに来ないかい?」



お月さまは 嬉しくて嬉しくて
「今すぐ行くよ」
と返事をしました。



それを聞いて お陽さまは
「じゃあ おいしい紅茶を用意して待ってるよ」
と言って電話を切りました。



それからすぐ お月さまは急いで支度を始めました。
服を着替えて お気に入りのネクタイをして ピカピカの靴を履きました。



そして
「さあ 出かけよう」と思った時
お月さまは これから大事な仕事があることを思い出しました。

お月さまは 部屋中を歩き回って 何か良い方法はないかと考えました。
「あ、そうだ!」



お月さまは 近くに住んでいるお星さまたちに 電話をかけました。
「悪いんだけど 今日だけ僕の代わりに仕事をしてくれないかい?」
お星さまたちは こころよく引き受けてくれました。



安心したお月さまは 急いでお陽さまの家へ向かいました。



お陽さまの家に着いたお月さまは 早速おいしい紅茶をご馳走になりました。

お陽さまはお月さまに尋ねました。
「ところで 突然誘ってしまったけど 今日の仕事はなかったのかい?」



お月さまは笑いながら
「窓の外を見てごらん」と言いました。

お陽さまが窓の外を見てみると・・・



お星さまが集まってできたお月さまが ぽっかりと浮かんでいました。


★作者より★

お読みくださり ありがとうございます。

こちらの作品は学生時代に制作した絵本です。
絵本と言いつつ絵がありません。。。
学生時代の絵はとても見せられるような出来ではないのです。
「いつか描き直してから投稿を」と考えていたのですが、結局今も絵の技術は進歩しておらず(苦笑)完成がいつになることやら分からないのでお話しだけ先に投稿する事にいたしました。

今は、読んでくださる皆さまの想像力にお任せして、お陽さまとお月さまのティータイムが皆さまの心に届きますように。。。

ひょっとしたら、皆さまの想像力が素敵すぎて絵なんていらないかも知れませんが、いつか完成させて再投稿したい思うので、完成を気長にお待ちいただけたら嬉しいです。

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