「第三の父」に転職報告をした時の話
私の中で「第三の父」だとそっと思っている人がいる。
20代半ばから通う沖縄料理店の店長だ。
ちなみに二ではなく三なのは、二だと本物の父がヤキモチを焼くのではないかと思ったからという私の中でのなんとなくの気持ちから。(誰にも言ってないから二でも三でもほんとのところは何番でも良いのだが)
今日は、第三の父に「新しい勤め先」の報告をしにふらっと立ち寄った。開店前だったので酒ではなく、甘いコーヒーをいただき少し立ち話をした。
「第三の父」からのメッセージ
いつものことではあるが報告話も早々に、店長が語りモードに切り替わった。ここでの話と今のこの気持ちを大切に覚えておきたいなと思ったので、私の記念すべき初Noteにこの題材を書くことにした。
店長の十八番の話
語りモードの時の頻出テーマがこれまでの苦労話だ。沖縄料理店の雇われ店長になる前はクリエイターだったそうだ。クリエイター時代、本当に生活が厳しく、50代にして肉体系の派遣職や飲食店のバイトを掛け持ちし、家族を養っていたそう。その時代の話をよく耳にする。ただ、今日の話はいつもの話に少し続きがあったのだ。
1週間程度ほとんど睡眠も取らず、働き続けることができた店長のメンタルメンテナンスの話だった。
客観的に見れば過酷な状況だが、「筋トレをしている」と思うようにすることで能動的に自らで作り出した環境と思えた。という話に始まり、自分の機嫌の取り方攻略をどう行なって、どう切り替えていたのかという話に帰着した。
これまでの私が持っていた店長への印象は、陰が感じられるような一面があるように感じていた。言葉を選ばないとすると、苦労の神にでも取り憑かれているのではないかとも感じていた。ただ、根の根には陽の心を持っている強い人なんだと今日の話を通じてイメージが上塗りされた。
自分で自分の機嫌をとってどんなことをすれば自分はご機嫌でいれるのかを
ちゃんと知ってあげること。辛くなったら、適宜自分をあやしながら前向きに過ごす事で物事の見え方、感じ方、進み方は全く別物になる。
人生は一瞬で、人生には必ず山も谷も現れる。辛い、しんどい状況でも、自分の「気」次第でどうにもできる。だから、がんばれ。
と岐路に立っている自分に声をかけてくれたように感じられた。
正直、新しい職場は、完全リモートなので今までと働き方が変わる。このことを少し不安に感じていた。仕事に集中して取り組むことができるか、(前職はハイブリット制だったが、家では集中できず、会社かカフェかで仕事をすることが多かった)オフラインで社内外の人間関係がスムーズに築けるのだろうか。そして何より、楽しみにしていたワクワクする人との出会いのチャンスが少なくなるのではないかと。
「今までやったことないことだからこそ、今このタイミングでその環境になったんだよ。新しくできることが増えるという気で取り組めば良い」という店長の言葉に心がすっと軽くなった。