見出し画像

仕事のできないわたしがADHDだと気付くまで


はじめまして。
ミサノと申します。
広島で営業職をやっています。

自己紹介というにはヘビーな内容かもしれませんが、
わたしを構成する大事な要素だと思っているので
まずは包み隠さずお伝えしようと思います。

※この記事は完全な素人が書いています。根拠はなく、主観で書いているため一切の責任は取れません。


圧倒的に仕事ができない

「変わってるね」が褒め言葉ではないと気付いたのは、
社会人になってからの話だ。

要領が悪く、同じミスを何度も繰り返す
一度に複数の仕事をこなすことが苦手。
何かに熱中すると周りが見えなくなる
順序立てて考えようとするとパニックになる。
やらなければならないと分かっているのに、限界まで先延ばしする。
勢いで出た攻撃的な一言で場の空気を悪くする。

そういう性格だから仕方ない。
得意不得意くらい誰にでもある。
変わっててもいいじゃん、それも個性だよね!

そうして呑気に過ごした学生生活が終わり、
行動や言動に責任がのしかかるようになって初めて気付く。
みんなが当たり前にやっていることが、
なぜか私にはできない。

やるべきことを先延ばしにして、指摘されても行動できない。
仕事の優先順位が分からない。


なんでこんなことも分からないの?
どうすれば出来るようになるの?
ちゃんと考えてる?

毎日のように叱られ、「わたしは仕事ができないんだ」と泣いた。
今までの人生が間違っていた。
周りに甘えすぎて、駄目な人間になってしまった。

先延ばしにしている仕事はまだ山ほどあるけれど、
全部投げ出してこの世から消えたい。
追い詰められてどうしようもなくなって、
スマートフォンには物騒な検索履歴が並んだ。
でも、決断するほどの勇気はなかった。


はじめての心療内科

なにか、自分の抱えている問題を解決する方法はないのだろうか。
一番困っている先延ばし癖だけでも治せれば……。
すると検索結果に出てくるキーワードがあった。


「ADHD」

ADHDとは、注意欠如多動性障害の略称だ。
授業中に落ち着きなく歩き回る子供のイメージが浮かぶ人も多いのではないだろうか?
しかし、調べてみるとADHDには「落ち着きがない」以外にも多くの特徴があった。詳しくは専門性の高い情報のため割愛するが、
そのページにはわたしが悩んでいる項目のほとんどが記載されていた。

もしかして、長年悩んできたことが薬で改善するのでは?

淡い期待と不安を持ったまま、
心療内科の初診予約を取った。

数日後、15時の予約時間に合わせて窓口に行くと
衝撃の事実が告げられた。

「ご予約は本日の朝10時に頂いていたようですが……」

はい、そういうとこ〜!
絶対に自分が間違っている自信があるわたしは
翌日の予約を取り直し、すごすごと帰宅。
取ったメモさえ信用できない、
そういうとこあるよ自分。

気を取り直し、翌日あらためて受診した結果はほとんど予想通り。

カウンセリングとテストの結果、
ADHDの可能性が高いこと。
まずは投薬で効果を見ること。

薬の説明を先生から聞きながら、
正直ちょっと泣いた。
決してショックだからではなく、
自分の人格に問題があると悩んでいたことが
脳の問題だと言われるだけで
どこか救われるような気がしたから。

こうして通院と投薬を始めたのが今から約2年前のこと。
完全に先延ばしが治ったとはとても言い切れないが、
自分の特性を知ることで対策も立てやすくなった。

特性と個人的にやっている対策


・マルチタスクが苦手
→同時に進めるのは1つのことだけにする
 (机の上に複数の仕事を置かない)

・集中力が切れるとミスが増える
→意識して15分ほどで休憩する
 (席を立ってお茶を淹れるなど)

・パニックを起こす
→キャパオーバーしそうになったら
「今ちょっとパニックです」と周りに伝え、考える時間をもらう
 (みんな優しいので笑ってくれる)

・先延ばしをする
→タスク管理のアプリを入れ、
 いつの何時に何をするかをある程度組み立てておく
そして、締切日は実際の日より3日ほど前に設定する

こうすると、先延ばしにしても締切ちょうどぐらいになる。
いいか悪いかは置いておいて、これが今のわたしのライフハックだ。


まだまだ周りに迷惑を掛けることも多く、
通院していることを伝えているのは両親と一部の上司だけだ。

何かが大きく変わったわけではない。
それでも、少しだけ自分を認めることが出来ている気がする。

もし同じように悩んでいる人がいたら、
心療内科に電話してみるのもいいと思う。
家族でも友人でもない、他人だからこそ素直に話せることもあったから。

仕事がうまくいかなくて、
自分のせいだと悩んでいるあなたが
少しでも生きやすくなりますように。


以上、今のわたしについてでした。

わたしの人生を構成するもう一つの要素、
推しについてはまた改めて書きます。
熱量がぜんぜん違うと思うけど引かないでね。

おわり!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集