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生着


好中球数が500/μL以上となり、それが3日以上続くことを「生着せいちゃく」と呼ぶ。


day14の血液検査でほぼ生着
day16についに生着が確定、その日の午後からシャワー浴解禁、クリーンルームから病棟許可に変わった。



私は移植後から吐き気があり、毎日吐き気との戦いだった。
薬を飲んだ後が一番辛く、30分耐えることに毎回必死←服薬後30分たたずに吐くともう一度服薬することになる。

水分と胃液を吐く毎日。
吐くだけで体力消耗‥
これが三週間程続いた。

放射線による口の中の痛みも辛かった。
口の中がみるみる浮腫んできて歯が舌や頬に当たって激痛。喉も吐くことで激痛、モルヒネを持続で入れてもらえてから痛みのコントロールをすることができた。
今思えば放射線治療前後の冷却をきちんとしなかったのが原因かと思う。
(寒い中冷たい氷を舐めるのが苦痛であまり食べなかった)

下痢も突然来るので夜用の生理用ナプキンで万が一の対応をした。尿取りパッドよりごわごわしなくてよかった。

皮膚の乾燥もだいぶ出てきたが唇の皮が常に剥がれるくらいでワセリンやリップで対応した。

一番辛かったのは精神面。
きっと生着できると信じていても万が一があったらどうしよう、今後のGVHDに対しての不安が常に頭の中にあって全く心休まらなかった。考えても仕方がないのはわかっているのに時間はあるし、脳は元気だから考えてしまう。

いろいろなことを乗り越えて生着を迎えることができ、次は急性GVHDの期間を迎えることになった。

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