62歳の社長が23歳の新人社員と本気で対話したら、会社がスゴイことになった。
後ほどご紹介する私のメンター、山田さんからお勧めしていただいた一冊。
すべての上司必読!?私たちデジタルネイティブが経営者世代が抱える難題を解決する突破口!?
62歳の社長と23歳の新人社員との対話によって生まれたスゴイこととは!?
実際に56歳の山田さんと21歳である私との対話によって生まれたスゴイこと、についてもご紹介しているので最後まで読んでいただけると嬉しいです!
内容サクッと
この本の著者である相川 秀希さんは、日本アクティブラーニング協会の創設者。
幼稚園、小・中学生、高校生、大学生、社会人といった幅広い人材開発事業を行うなかで、多く寄せられる悩みは「*Z世代の扱い方」についてだという。
*Z世代:1990年代後半から2000年代前半生まれの世代は「Z世代」と一説には呼ばれています。その前の世代であるミレニアル世代(1981〜1996年生まれ)以上に恵まれたIT環境で育ち、Twitter、TikTok、Instagramなどで常に友人や国内外の著名人とつながり、自分のこともオープンにしながら、まるで手足のように複数のSNSアカウントを使いこなす、通称SNS世代とも言えるでしょう。 (当書より抜粋)
多様性が尊重される時代に生まれ、一人ひとりの個性を大切にする若手世代は、景気が右肩上がりの際に成功のモデルを作り出してきた経営者層とは、日頃の行動やコミュニケーション方法、働き方に対する考え方など全てが違う。
つまりお互い理解し難くても無理はない。
しかし、相川さんは経営陣にとって一見厄介に見えるその "Z世代の人材こそ、企業に「不思議な利益」をもたらす" と語っている。
なぜ、そのような確信を持つことができるのか。この本には社長である相川さんとZ世代にあたる新入社員の対話や、そこから生まれた変化や成果について具体的に示されている。
私はこの対話から主に3つの学びを得た。
学びその① 世代間交流
この本のメインテーマの一つは世代を超えた交流。
上述のとおり、生きてきた時代、つまり世代が違うとどうしても相互理解のハードルは高まる。
この本で課題として挙げられているのは後継者不足問題について。事業に対するビジョンや想い、目的についてのすり合わせが難しく、廃業に追い込まれる企業は増加中だという。
これはつまり雇用の機会が失われることにも繋がり、日本経済にとっても重要な課題である。
まぁそんなおカタイ話はさておき、とにかく私は世代を超えた交流に可能性を感じている。詳しくは後からも述べるが、そんな私にとって下記の一文はとても印象的だった。
要は、異世代におけるダイアローグが生み出す本当の価値とは、相互の「非認知スキル」の領域をどれだけ交流させられるかにあるということです。(当書より抜粋)
異なる世代が対話を通して価値を生み出すにはどうやら「非認知スキル」の交流が必要らしい。
学びその② 非認知スキル
では、その非認知スキルとは何なのか。ここではこのように定義されている。
*非認知スキル:「非認知スキル」とは、非認知能力とも呼ばれることがありますが、ペーパーテストでは判断できない人材の内面の資質や能力のことです。(当書より抜粋)
人間によってなされてきた多くのことがAIなどによって代替が可能となった今、この非認知スキルは人間ならではの力とも言えるはずである。
非認知スキルの重要性については散々学問的にも証明されているようだが、そんな難しい話がなくとも、最先端の科学技術によってでも代替不能であるならば、今後も重宝されることは言うまでもない。
さらに著者はこのスキルは後天的に磨くことが可能であり、若者はすでに日々SNSで鍛えているという。
TwitterやInstagramを通してその瞬間、自分が感じていることについて、自らの喜怒哀楽も取り込みつつ主張し、周りの反応を元に捉え直していくという行為は、まさに「人間ならでは」の領域を強化していくことになるからだ。
相川さん率いる日本アクティブラーニング協会は、洞察力やユーモア、勇敢さなど仕事や対人関係において重要となる25種の非認知スキルをTHE 25 SOFT SKILLSとして定義している。
その中でとりわけ私がお気に入りだったのが、Respect for your Roots (絆)。
学びその③ Respect for your Roots(絆)
Respect for your Roots(絆):自分が置かれている環境に対する敬意と感謝がある
きっと育ってきた環境や現在おかれている状況は人ぞれぞれ。これぞ「個」を形成しているものだと思う。
この本では「絆」と表現されているような、「それぞれの個のルーツ」を大切にできているか、が非認知スキルの一つだとみなされているのだ。
繰り返しになるが、世代を超えたもの同士は互いを理解することが難しい。
それは一方が間違っているわけでもなく、理解できないもう一方が悪いわけでもなく、ただお互いの信じるところが違うだけだと思う。
そこでまず自分の環境に敬意と誇りを持ち、感謝する。そうすることで相手にもそこに至るまでの「絆」があることは容易に想像できるようになるのではないか。
その想像力が相手の「絆」をも尊重し、互いを受け入れることにつながるはずである。
つまり、この"Respect for your Roots"を身につけることができたら、人間関係のこじれ、もっと大きく捉えれば世の中の分断や対立は少しずつ改善されるのではないか。
わかるとできるは違う。そんなことわかってる。それでも社会の分断と対立の解決への糸口が見えた気がしてなんだか周りがパッと明るく見えた。
これから
さて。じゃあこれからどうしよう。
集団で足並みを揃えてゴールを目指してきたシニア世代。
かと思えば一人ひとりの個が尊重されてばらけてしまったZ世代。
それぞれのいいとこどりをして、一人ひとりの力を最大限に発揮できる状態で、個が掛け合わさればその力は無限大なはず。
個人主義が進むなか、集団の力を強めたい。
そんな私の「世代を超えた交流ができる場をつくりたい」という挑戦を聞き、伴走してくださるという方が現れた。日本が誇る大手企業に現役でお勤めの山田さんだ。
山田さんは、YouTubeのチャンネル名通り、ハイキックという難しい蹴り技に50歳から挑戦してできるようになった方で、「自分史上の最強を更新する」をテーマに年齢による個の限界値を決めずに日々成長し続けることを目指しておられる。そこに惹かれた私がご連絡をしたという次第だ。
即実践
そんな山田さん(56歳)と私、中村(21歳)が実際に対話をしてみて思いついたスゴイこととは!?
ぜひ、ご覧ください。
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