アメリカ在住者のワクチン事情


私には2組の親戚がカリフォルニアに居る。

1組は30年在住のグリーンカード取得組。
1組は5年ほど前にあちらで企業した就労ビザ取得組。

その2組には共通項が一つだけある。
ワクチン接種反対。

ただ、グリーンカード取得組は日本に居る年老いた両親の介護や面会の為帰国しなければならなく日本への帰国時に接種証明が必要。又、ハイスクールの講師である為リモートから対面授業へ変わるタイミングでワクチンを打たなければ解雇との通知が来て、家のローンや様々なしがらみがあり、ギリギリまで粘ったようだが泣く泣く接種を余儀なくされた。
勉強が苦手でどうしようもなかった娘も、努力の甲斐あって名門の大学院への進学がやっと決まった矢先に入学の絶対条件としてワクチン接種が必要だった。
こちらの家族は経済的にも比較的安定しており、老後の心配もさほど無い。


一方で、就労ビザ取得組はワクチンを打つくらいなら帰国しないと強気な姿勢であり、自営業である為、ワクチン接種から逃れられたし、小中学生の5人の娘と息子達は学校には登校させて居なかった為か、子供も守られた。
(でもカリフォルニアは義務教育の間は余程の理由がない限り何ヶ月にもわたっての不登校は親の義務責任を問われてなんらかの処罰があるはずなのだけれど、そこはあえて突っ込んだ話しは聞いて居ない。)
こちらの家族は自営業であり、アメリカでの医療保障もままならない、一か八かの博打のような生活。


同じ志しを持って居ても環境に左右される。
生きていくためには志しだけでは世の中の流れに抗えない場合がある。

自称、自由の国アメリカでさえ、前者の家族のように同調圧力に耐えられなかったのだ。

"自由"の定義から逸脱していると私は思う。


自由の女神なんか解体してしまえ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?