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TOEIC980点の私の英語コンプレックスと克服法|学生時代からいままで
こんにちは。M&Aアドバイザーのかきもとみさです。本日はM&A関連ではなく、雑談です。
今回は私の英語との向き合い方について書いてみたいと思います。
英語コンプレックス
私の家族は父の仕事の関係で9年間カリフォルニアに住んでおり、私はカリフォルニアのロサンゼルスで生まれ、3歳まで住んでいました。
「じゃあ帰国子女じゃないか!」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
両親は日本人なので家ではもちろん日本語。また、学校に通い出す前に日本に帰国してしまったため、いわゆる「帰国子女」ではありません。
「せめてあと5年くらいむこうにいてくれたら良かったのに」と何度思ったことか。
一方、6歳年上の姉は小学校に通い出していたので「帰国子女」です。9歳くらいまでアメリカの学校に通っていたので、どちらかというと英語の方がネイティブだったと言えるレベルでした。日本に帰ってきて小学校の社会の教科書なんかが読めなくて苦労したと聞きます。
3歳までの記憶なんてないし、もちろん英語力を養ったわけでもない。けれども、家族は英語になじみがあるし、自分も英語は好きではありました。
なので、普通に日本で中学の義務教育ではじめてちゃんと英語を勉強しはじめたという意味で、他の日本の学生と全く同じでした。
だけど、両親も、特に姉も英語が話せるし「自分だけ英語ができない」という環境にはコンプレックスを抱いていました。
英文学科に行ったけれど
英語くらいしか好きな分野が思いつかなかったので、大学は英文学科に行きました。
今考えれば自分の努力不足としか言いようがありませんが、英文学科に通っていたからといって、英語が流暢にはなせるようになるわけではありません。
かといって、高いお金を払って留学に行けるほどの余裕はないし「英語を学ぶためだけに留学にいくのもなぁ」と思って、結局留学という選択はしませんでした。
確かに大学時代を経て英語力は多少身に着いたのかもしれませんが、「話せる」レベルには到底至らず、英語力についてはずっと「自信がない」という状態が続いていました。
昔、書いていた日記に「なんでこんなに英語勉強してるのに、うまく話せないんだろう?なんのためにやってるの?」と、自分へのイライラを書き殴っていた記憶さえあります。
社会人になって
社会人1年目で就職した会社はIT系の法人営業の会社でした。そこで英語を使う機会は「全くのゼロ」。
激務だったこともあり、当然ながら、英語の学習からも離れていたので英語力はどんどん落ちていきました。
この時、会社で受けさせてもらったTOEICは790点だった気がします…。
「自分が学んできたことを活かせない」というのが嫌なタイプだし、英語が好きなことは変わりなかったので、「英語が生かせる環境へ」と思い、外資系向けの求人広告会社へ転職しました。
そこでは外国人が半数以上いて、みん英語がベースで片言の日本語を話すという感じでした。
ただ、望んでいた環境ではあったものの、日本のオフィスだったので、会話が「英語でも日本語でもOK」という雰囲気があり、どうしても日本語を話してしまうことが多くなっていました。
これでは全く意味が無い。
原因は「自分の自信」
そもそも英語の知識はあるのにも関わらず、話せないのはなぜか。
それは自分の英語力に自信がないから。これに尽きます。
外国人と英語で話すチャンスはいくらでもあるのに、恥ずかしくて日本語で話してしまったり。英語で話し始めても、すぐに日本語に逃げてしまったり。
これではいくら環境が整ったところで英語で話す能力は高まらないとやっとこの頃に気が付きました。
それでも「英語ネイティブレベルになりたい」という想いは高まっていきました。
プチ留学を決めた
その後脱サラをしてフリーランスとして働き出してから2年くらい経った頃、婚約が決まりました。
と同時に、「自分のためにお金と時間を使う最後のチャンスだ!」と思い(笑)、フリーランスで稼いだお金を使ってアメリカにプチ留学をすることに決めました。
この頃には社会人としてのビジネススキルも培っていたし、「英語を学ぶための留学」ではもったいないと思っていたので、MBAがぎゅっっっと圧縮されたようなショートプログラムを選ぶことにしました。
私が行ったのは、UC Berkeley大学のExtension programという外国籍学生向けのプログラムで、その中でもMBAと近しい、Business Administration programというコースを選択しました。
社会人になってからの留学。それもたったの4ヶ月という短期間だったので、「絶対に無駄にしたくない!」とめちゃめちゃ気合を入れていました。
留学準備でやったこと
少なくとも「英語への自信がない自分」とおさらばしたいと思っていたので、留学期間中は「英語話せます」という態度で堂々と話そうと考えていました。
ただ、本音ではまだ自信がなかったので、数カ月の間で、英会話力を鍛えようと思いました。私がやったのは以下の3つでした。
① 瞬間英作文トレーニング
これは英会話の練習の定番書籍ともいえるかもしれません。ご関心のある方はこちらからどうぞ。
本当に中学生レベルの英語を、瞬発的に話していく力をつける「筋トレ」みたいなものです。これを愚直に行うことで、「瞬時に英語を発話する」という力を付けました。
実は、最近はやりのライザップ式英会話スクール(いわゆる、パーソナルコーチがついて毎日の勉強進捗を報告したりアドバイスしたりするサービス)の類似学校のレベルチェックに行ったことがあったのですが、そのサービスで使う教材のひとつがこれだったんです。
「数十万円払うくらいなら、自分でやればいいやん」と思い、自分でトレーニングすることにしました。
これは確かに効果があったと思います。
結局、英会話力って、大体が中学生レベルの英語で間に合っちゃうんですよね。アウトプットさえ量をこなせば、大体の場面でやっていけちゃうものです。それを実感させられました。
② シャドーイング
これは、好きな映画のスクリプトの音声を聞いて、同じスピードで発話する練習を繰り返すやり方です。使ったのはスクリーンプレイという、古くからある名シリーズです。私は「幸せになる27のドレス」というラブコメを選びました。
シリーズの中では、プラダを着た悪魔が人気のようですね。
これも実は、別のライザップ系英会話サービスとは別のサービスの話を聞いたときに、実際に映画スクリプトのシャドーイングを毎日2~3時間やるという話を聞いていたので、真似しました(笑)
実際やってみるとですね、まず、心折れます(笑)。口が追い付かなくてめちゃくちゃ疲れます。
けど、めちゃくちゃ効果あります。もう3年以上前にこのシャドーイングをやったけれど、いまでも頭に残っているフレーズがあるくらい。シャドーイングをすることで、映画のシーンを英会話のセリフ事まるごと暗記できちゃう効果があります。
結局、英語力は何においても「暗記」という要素がカギなんですよね。全部のフレーズを暗記できちゃって、アウトプットする力がついちゃえば、当然会話なんてできちゃうわけです。
このスクリーンプレイをつかったシャドーイング練習は、「映画のシーンを思い浮かべながら覚えられちゃう」のが良いところです。
③ ビズメイツ
最後に、ビズメイツというビジネス英会話向けのオンライン英会話サービスを使っていました。関心ある方は下記よりどうぞ。
①と②は「ひたすら一人で練習する」という勉強法だったので、英会話の機会も作っていました。ビズメイツはフィリピン人の先生がメインですが、発音などの違和感はほとんどなく、講師の質も良かったと感じます。
オンライン英会話の使い方としては、自分が新しく学んだフレーズや単語などを、実際の会話の中で使ってみたり、ニュアンスの違いがわからないものがあれば質問してみたりするのが良いと思います。
ちなみに最近まではCamblyというオンライン英会話を使っていました。
こちらは英語圏在住のネイティブ講師に特化したオンライン英会話サービスです。こちらも講師の質は良かったです。世界各国の講師と出会えるので、各国の情報なんかを聞けるのが面白かったです。
留学に行って
実際にアメリカに飛び立ち、現地での生活が始まってからは、本音では自信なんてないけど、「自信があるように話す」ということを無理やりにでも意識していました。
結果、これはとても良かったと思っています。
自信を持って大きな声で話をしていれば、別に多少の単語の選び方が間違っていたりニュアンスが間違っていても、それをバカにするような人なんていません。どうせ「第二言語」として話していることはわかっているわけですから。
この「無理にでも自信を持って英語を話す」ということをやって、以下3つのマインドを身に着けることができたと思っています。
①ミスを恐れないこと
結局、私が英語に自信が無かったのは「ミスを恐れていたから」でした。これは日本人によくある「完璧主義」に起因しています。
もう開き直って、「英語が第一言語じゃないんだから、間違えて当然じゃん!」くらいの態度でいれば、堂々と話せます。海外には、私よりも英語力なんてないけれども堂々とネイティブと話している人なんていくらでもいますし。この「開き直り」は超大事です。
ミスが恥ずかしいという余計なマインドで英語力を発揮できないなんてもったいない。本心からこう思えるようになりました。
②聞き取れなくても申し訳なさそうにしないこと
話すときにミスを恐れないことも大事ですが、相手の英語が聞き取れなかったからといって「自分のリスニング力が無くて申し訳ない…」と思う必要はないということを学びました。
むしろ「お前の言ってる英語がわからん。私にわかるように話せや」くらいの毅然とした態度でも全然いいんですよ(笑)。言い方は大げさですが、マインドはこれくらいでちょうどいいんです。
③わからないことは「わからない~!」で良いこと
「完璧主義の呪縛」から逃れると気持ちが楽になって、どんどん自分で課している自分へのハードルが下がっていきます。
例えば会話中に忘れてしまった表現や単語なんかは、友人に「あれ、なんていうんだっけー!」と聞いてしまっても全然良いんです。
むしろ敢えて聞いてしまう方が良いと思います。なぜなら、その時の会話が丸ごと記憶に定着して、そのフレーズをまるごと覚えられるきっかけになるから。
ひとつ記憶に残っている会話を挙げるとしたら、ルームメイトのシンガポール人であるMinna(英語ネイティブ)との会話の一幕。
同じUC Berkeleyのプログラムのクラスメイトでもあるのですが、ある日、私が「バークレー大学に通えていたら良かったなぁ」と会話をしていました。
すると、スタンフォード大学出身のMinnaは「スタンフォードが良いよー!」と言っていたのですが、そのとき言っていたフレーズがこちら。
"Maybe I'm biased."
このとき、私は聞いたことがなかった表現だったので、「バイ...ア?ん?」となってしまい、どういう意味かを聞きました。
すると、この"I'm biased."というのは「自分にバイアスがかかっている。」「偏見がある」という意味だったんですね。つまり、「自分はスタンフォード出身だからたぶん贔屓(偏見)があるかもしれないけどね!」と伝えていたんですね。
こういうちょっとした会話も、どんな意味なのか、どんな場面で使うのかを聞いてしまえば、その会話はまるごと記憶され、記憶は知識となって残ります。
そして、自分のものにしてしまえばいくらでも使えちゃいます。だから「よくわからないことは聞くこと」はすごく英語上達には有効なんだと実感しました。
そして現在
徒然と長くなってしまいましたが、留学から帰ってきて得られたのは「自信」です。
それも、4ヶ月という短期間でしたので「各段に英語力が上がった!」という自信ではなく、「間違ってもいいから堂々としていれば、自分の英語力でもなんとかなるんだ!」という自信です。
だから、いまは「英語できる人」として自分を認めてあげることにしています。
もちろん、本心では「まだまだだ」と思っています。だけど、「英語できる人」として自分を扱うことで、仕事でも「通訳なら私がやりますので」と言えたり、英語でのミーティングを自らリードしたりする勇気が湧いてきます。それがまた血肉となって、成長につながるんですよね。
当然ながら、本心では「もっと英語力あげなきゃ」と思っているので、いまは「毎日10分だけシャドーイングする」というのを継続しています。
ボキャブラリー力が乏しいので、教材はキクタンリーディングの【Super】というものです。
この書籍内で学べる単語を使ったショートパッセージがあるのですが、その音声を聞いてシャドーイングの練習をしています。
「10分だけやる」というのが継続力に繋がっていて、やる気がない日や忙しい日は10分でサクッと終わってもOKだし、気分が乗っている日は、10分繰り返したショートパッセージの自分の声を録音して聞き、発音をチェックしています。ネイティブスピードになるとどうしても発音が悪くなるので、自分で振り返るようにしています。
TOEICについて
さて、最後に。タイトルにある「TOEIC980点」ですが、これはキャッチーなタイトルにしたかっただけで、本記事のメイントピックではありませんでした(笑)
ですが、私なりのTOEIC対策持論をお話しますと、公式問題集がバイブルだと思っています。
「そんなことかよ!」と突っ込まれてしましそうですが、これは本音です。
というのも、900点以上を目指すようなハイレベルな問題集や模試も解いたことがありますが、正直、「やっぱり公式問題集がどストライクだな」と思ってしまうんです。
公式以外の模試問題中などでは「その模試で予想得点750点付近をとれていると、実際のTOEIC試験ではそれよりも上の点数が狙える」というような、「ちょい難し目」な問題や予想得点設計になっていると思います。
だけど、でてくる問題自体が、やっぱりちょっと本番とはズレていると思います。愚直に公式問題集を解き、間違えた箇所を「まぜ間違えたのか」と研究し、「自分にはどういうミスの傾向があるのか」という分析をした方がよっぽど得点獲得能力は高まると思います。
終わりに
予想よりも長い記事になってしまいました。自分が英語への想いが熱いことが良く分かりました…。
最近は、英語だけでなくスペイン語も学び始めています。12月に、まずはスペイン語検定5級を受けようかなと思っているところです(自信無し!)。
語学を学ぶって面白いですよね。生で会話ができるし、相手の価値観がわかったり文化がわかったり。そしれ語学の勉強には終わりがない。
英語でもスペイン語でも、生涯学習にしていきたいなと思っています。
また語学学習のTIPSや、私のチャレンジについても共有したいと思います。
ではまた♪Adiós❤
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