観光地の夜は早い(鳥羽旅行記その1)
結果的に前回の続き
志摩スペイン村から最寄り駅へ向かうバスは正直言ってびっくりするくらい少ない。
閉園時間によって最終バスが異なるのだけど、17時閉園の時は5分と25分の2本、20時閉園の日に至っては20:05が最終バスだ。テーマパークから駅までの輸送だというのに、市バスや、都バスと何ら変わらないサイズのごくごくフツーのバスが1台、その時間に発車するだけだ。
大体の人は車で来るだろうという想定なのかもしれないが、あまりにもご無体な話ではなかろうか。
私が利用したときは17時閉園だったから、25分のバスに乗ったわけだが、これについては我々のように閉園時刻ギリギリに荷物を取りにホテルに行って、そこからさらにエントランス前まで徒歩で戻ってきても、まぁ余裕があったからいいとしよう。
ただ、それでも日曜なので、バスに乗り切れるか不安があった・・・というのに最終バスに乗った人は数名だった。満席には程遠い…/(^o^)\ナンテコッタイ
いや、でもね。20時閉園の時だったら確実に乗れないのよ。ギリまで遊ぶなってことなんだろうけどもさ…
なんか珍しく、前置きの全然関係のない話をせずに本文を書き始めてしまったけど、ホントのこというと、今回は鳥羽編を書くにあたり、いきなり鳥羽の話を書き始めるかどうかで悩んだ挙句、前回の本当に続きから書くという文字数稼ぎをしている。
大体、私が書く文章って、時系列に記憶を頼りに書き続けているので、結構淡々としていて、実はあまり面白くないのではないかと思っている。
今回のような旅の思い出だって、ここに行きました。こんなことをし、こんなことを思いましたって、子供の絵日記と変わらないレベルの文章だし、noteの世界には魅力あふれる紀行文が溢れている。あの人が書く旅の記録を読むことで、私が行ったことのない世界に連れて行ってくれる。そんな素晴らしい文章を書く人がたくさんいる。私はその方々に感謝するとともに、私もそんな文章が書けるといいなぁとは思っているが、そこまでの文才もなく、私の記録では、「あぁ、そうなんだぁ」とは思えても、読み手を旅に連れていくことは出来なさそうだと思っている。
そんなことに思いを馳せていたわけではないが、バスは最寄り駅の鵜方駅へ到着した。
東京から新幹線で名古屋に来たときにJRの企画旅券みたいな近鉄の切符(書いてて謎すぎる)を持っていたので、特急列車に乗り放題なのだけど、次の列車は普通電車で実はその列車の方が鳥羽に先に着くようす…だけど、特急の方が優雅に乗れるし、そんなに急いでないから特急でいいよね(やっぱり変な文章)ってことで、駅で数十分待ってから特急に乗ることにした。
それまでの時間つぶしに、駅舎内にあるファミマを物色していたのだけど、見たことがないものがたくさん売っており、心映りが激しかった。
車内で楽しもうと、カップ酒を2つちょっとしたつまみを買って、待合室で待っていたのだけど、やっぱりあれも欲しいな…とファミマに戻ったら、目当てのものが売り切れてしまっていたし、何なら閉店作業していた…まだ18時だっていうのに…
電車に乗って…鉄道好きなのに、乗った列車の写真を撮っていないだと…?
少し落ち着いてから買ってきたカップ酒を飲む。初めて飲んだものだけど、なかなかに美味い。これは土産に買って帰りたいものだ。
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前日も同じルートを走っていたのだが、鵜方、鳥羽間はすっかり日も落ちた時間帯だったため、今回はそれなりに車窓を楽しむ。ゆったりとつまみと共に日本酒を味わいながら。いい時間だ。
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鳥羽駅に到着した我々は、昼ご飯も食べていないことだし、そろそろ何か食べておきたいところだったが、先に予約してあった宿にチェックインすることにした。駅から徒歩12分とあったので、自宅から最寄り駅までより近いなということで歩くことにしたのだが、海と反対側に向かって歩くことになり、あっという間に待ちは寂れていった。ただただ車道わきの細い歩道をあるいて、こんなところに何があるんだろう?と不安になったころに下り坂の先に宿が見えた。
ビジネスホテルながら大浴場が付いているというところにひかれて予約した宿。昨日泊まったホテルとは大違いだが、どうせ寝るだけだしこういうところの方がホントは良かったのかもしれない。なんといっても目と鼻の先にローソンがあるし!
チェックインの時に、夕食を食べれる店をフロントの人に尋ねると、この時間だともうほとんどのお店が閉まっていると…(またか!)その中でも、ギリ相手そうなところを何店舗か紹介してもらった。
その中で気になった1件があり、ここはどんな感じか?とフロントの方に問うと、いい店だが、人気店のため入れない可能性があるうえに、この店だけ他の店と離れているから、行って入れなかったとなると、そのあとが大変かもしれないとのこと・・・
部屋に入り、その気になったお店に電話してみる。
案の定、満席だそうで20時頃なら空きが出るかもしれないけど、分からないとのこと。空いたら電話しようか?と言われたのでお願いする。
しかし、我々は腹が減っている。
ホテルからお店まで歩いて10分ちょっとのようだが、電話がかかってきてから、ここを出るとなると一体いつになったら食事にありつけるのかわからない。
ローソンで済ますということも考えたが、明日の朝食もローソンの予定だ。2食連続コンビニ飯は回避せねばなるまい。
鉄腕ダッシュが終わりそうな時間に、フライングで店に向かうことにした。
脇道にそれるまでに電話がかかってきたらラッキー、かかってこなければあきらめて、駅周辺の店に行くことにしようと心に決めて。
1件だけ離れたところにある、その店に向かう分かれ道に差し掛かったその時!
電話はならなかった…
が、お店が見えていた。
別に入れなかったとしても全然引き返せる距離だった。
徒労になることを覚悟し、その店に向かうことにした。
暗い夜道ではあるけれど、妻と一緒に歩いているわけだから退屈はしないし、二人とも歩くことは苦痛ではないほうだから。
店の前に着くと、1台のタクシーが止まっていた。
帰る客に呼ばれて来た模様。
これはいける・・・
結局電話がかかってくることはなかったけれど、少し待って席に座ることができた。
一栄(かずえい)という店だった。
昨日の店と違ってメニューはあるが、値段は書かれていない…久しぶりにドキドキする店だ。(定食は値段表記があった)
しかし、こんな時に限って腹が減っているwww
人気店とのことだし、そんなべらぼうな値段になることはないだろうと信じ(ちょっと覚悟して)、いろいろ注文することにした。
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品切れだったものもあったので、少し残念と最初は思っていたのだけれど、出てくるものすべてが、美味しすぎたので大満足だったし、酒も旨かった。
写真には撮っていないが結構飲んだ記憶…
この店、こんな感じの海鮮がメインなのに、「ラーメン」というメニューがある。
妻が、ラーメンを頼んでいたのだが、あとあと、この旅で一番うまかった食事が、ここのラーメンだったとこぼしていた。それほど美味かったらしい。
写真は撮っていないが、透き通ったスープの昔ながらのラーメンといった感じだった。
美味しい食事と美味しいお酒で満足した私は店を出た後、心地よい風に吹かれながら、歩いて宿に向かった。
大浴場(ご家庭のお風呂の2倍くらいのサイズかな…5人くらいは入れそうなサウナもついてた。)で汗を流し、気持ちよく温まった後、宿前のローソンで買ったビールで一杯やった後に眠ることにした…
長くなったのと、キリが良いので続きは次回。