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【タイ在住】2泊3日シェムリアップ旅行⑤

朝食も食べ終わり、いよいよ1Day遺跡ツアーのはじまりだ。ドケチな私はバックパッカーのブログを見て「本気出せばチャリで回れるらしいよ!」と提案してみたのだが、折角だからガイドさんの解説付きで回った方が学びにもなるし良いよという主人の大人な提案の前に砕け散った。
実際のところ、8月のシェムリアップはかなり暑く、遺跡間の移動は結構な距離であり、何よりアラサーの体力を全く加味しないバックパッカープランは無謀であった。ここ1年で自転車に乗るようになった人間がうかつに手を出してはいけない。
そして、申し込んだツアーのガイドさんがとても良かった。コロナ以来3年ぶりのガイドですよと言うものの、日本語は驚くほど上手で車の中でもカンボジアの学校事情など様々なことを教えてくれた。

そして遺跡その①へ到着。
アンコール・トム
かつては数千人が暮らしたという王宮。この敷地内に色んな遺跡がある。

神様達による綱引き。反対側は悪魔チーム。
門をくぐり中へ。象も通っていたらしい。
壁画はディテールまで凝っている。
遺跡といえば、のバイヨン
王宮テラスから。素晴らしい晴天、つまり猛暑。

続いて遺跡その②
タプローム
ちょっとベンメリアっぽい感じの遺跡×自然の融合が大人気。

自然の力を感じる。崩れないように保全活動がなされているとのこと。
アユタヤでも見たやつ…。

昼食&休憩を挟み遺跡その③
アンコール・ワット
シェムリアップに行くと言うよりもアンコール・ワットに行くと言った方が通じるほど有名な遺跡の代名詞。

朝とはまた違う元気な雰囲気。
第3回廊。青空が美しい。
高いところまで上ってきたことがわかる。

締めは夕日鑑賞
プノンバケン
有名な夕日スポットで昔は整理券に並んでいたらしい。丘の上にあるので最後の力を振り絞りプチ登山。

遺跡に上ってサンセットを待つ。
曇っていたが何とか夕日を拝めた。

ガイドさんはさすが知識豊富で、遺跡建造の歴史から壁画のストーリーまで面白く教えてくれた。そして夕方にはガイドさん幼少期の話からポル・ポト政権~内戦の話に。ガイドさんが幼い頃にはまだ内戦が続いており、毎夜防空壕へ避難していたという。自分より6歳年上なだけの彼が、社会で習った悲惨な歴史を実際に経験していたことが衝撃だった。世界は秩序があり平和で綺麗だというのは自分が見ているほんの一部の景色で、本当はそうではない現実も常に存在しているのかと考えさせられる。カンボジアは今でも政治的にどうしようもない問題を抱えていると彼は言う。それは恐らく、日本にも他国にもあてはまることだろう。それでもそこで暮らす人は、毎日を生きなければならない。だとしたら、怒り絶望して日々を送るよりも穏やかに微笑んでいた方がいい。
だから、私は過去に絶望したり未来を悲観したりせず、今を生きているように感じる東南アジアの人々が好きなのかもしれない。

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