驚きの介護民俗学

友人の勧めてくれた本を読みました。
高齢者の民俗学における研究対象者として捉え、驚きと興味を持って、話を聞き記すことにより、民俗学の学びを深めると共に、ケアにも繋がる。その時の関係性は普段の支援を受ける立場から逆転する、ということを具体例を交えながら書いてある本でした。以下学びポイント。

聞き書きは、対話のなかから調査対象者の言葉を聞き、書き留めることで民俗事象を捉えようとする。

あらかじめテーマを持たないことにより、想像を超えた興味深い話を利用者から引き出すことができる

傾聴とは、応答技法によって、相手を安心させたり、勇気づけたりすることで、語られる言葉が示す内容そのものよりも、言葉に隠された利用者の気持ち、思い、心の動きを察することを目的とする

計画的な質問に対する答え以外の部分で、こちらの気づかなかった重要な問題が語られることが非常に多い

繰り返しの話の中から、本人の「生きる方法」
を読み解く

認知症の方の「同じ問の繰り返し」には、「同じ答えの繰り返し」が求められる。

老人と子どもは神に近い存在

介護民俗学には「驚き」が重要なキーワード

一方的に贈与を受け続ける調査者は乞食に他ならない。常に社会的劣位に置かれ続ける

介護は必ず来るから、介護予防でなく、介護準備と言う

自分の看護や、人に伝える時のヒントになりそうです!


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